平成2575日目

平成8年1月26日(金)

1996/01/26

【日本プロスポーツ大賞】オリックス・イチロー外野手

平成7年度日本プロスポーツ大賞の授賞式典が26日、東京都内のホテルで行われ、プロ野球オリックスのイチローがプロスポーツ全般を通じて最も活躍した選手に贈られる大賞を2年連続で受賞した。2年連続大賞受賞はプロ野球の王貞治らに続き4人目。

殊勲賞は大相撲の横綱貴乃花、ゴルフの尾崎将司、女子テニスの伊達公子の3人(尾崎、伊達は欠席)、振興賞はイチローと日本相撲協会の出羽海理事長が受賞した。

イチローは「被災した神戸の人たちが、少しでも笑顔を取り戻せるようなプレーをしたい」と、今季の活躍を約束した。《共同通信》

橋本龍太郎首相は26日午後、首相官邸でプロ野球オリックスのイチロー選手に2年連続の「日本プロスポーツ大賞内閣総理大臣杯」を贈った。

イチロー選手は一昨年12月に当時の村山富市首相を表敬訪問した際には、トレードマークの振り子打法を伝授する余裕を見せたが、今回はやや緊張気味。首相に記念のサイン入りボールを渡した際に「(神戸の)皆さんに励まされた部分が大きかった。自分の力だけではできないと実感しました」と、うれしそうに語った。

剣道五段の首相は「剣道は試合時間が短いが野球は長時間だし、年間を通して調子を維持するのは大変なことだね」と努力をたたえた。さらに「来年も官邸に来られますか」と尋ねると、イチロー選手は「そうなれば…」と闘志をのぞかせた。

記者団に感想を求められたイチロー選手は「首相は迫力があった」と述べるとともに「(リーゼントの整髪料に)何をつけているんだろうか聞きたかったけど、聞けませんでした」と話した。《共同通信》



【小泉純一郎元郵政相】橋本首相らは「NHK」

自民党の小泉純一郎元郵政相は26日午後、横浜市内のホテルで講演し、橋本龍太郎首相と、橋本内閣誕生に伴い前面に出てきた党長老の中曽根康弘元首相、梶山静六官房長官の3人を頭文字から「NHK」と呼び、世代交代を旗印に掲げる小泉氏ら「YKK」との間に世代間対立があることをうかがわせた。《共同通信》

【奥田幹生文相】いじめ自殺で見解

奥田幹生文相は26日の閣議後の会見で、福岡県城島町の町立城島中三年のB君(15)が「いじめられた」との遺書を残して自殺した事件に関連して「学校や家庭でいじめを早くキャッチすることが大切だ」とした上で「仮に命までなくしてしまうなら、いじめられた子が学校を休むのもやむを得ない」との見解を示した。

文相は、事件について「非常に心を痛めている。いじめを発見したら、教師は逃げずに対応してほしい。担任がもう少し長く生徒に接すれば、いじめを発見しやすくなるのではないか」と感想を述べた。《共同通信》

【橋本龍太郎首相】歴史認識に言及

橋本龍太郎首相は26日の参院本会議代表質問で、就任後初めて過去の歴史について「一時期、植民地支配と侵略でアジアの国などに与えた損害と苦痛を真剣に受け止める」などと述べ、深い反省の意を表明した。

首相は通産相当時の6年10月、太平洋戦争は「侵略戦争と言い得たか疑問が残る」と明確な答弁を避け、韓国などが反発した経緯がある。今回の答弁は国策の誤りを率直に認めた村山富市前首相の「戦後50年に当たっての談話」(昨年8月15日)よりも事実上、後退。しかし、従来の橋本氏の立場からは踏み込んだ「ギリギリの表現だった」(周辺)といえる。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・橋本龍太郎首相は26日、午前7時すぎから秘書官らと官邸執務室にこもり国会答弁の早朝特訓。準備万端整ってか、官邸から国会へ向かう際には駆け寄った記者団に「すごい勢いだね。フットボール選手になれるよ」と軽口をたたく余裕も。国会内で行政改革について記者団がただすと5分間近くも持論をぶった。しかし話が住専の二次処理案に及ぶと途端にトーンダウン。「まず債権回収に全力を挙げる」と本会議答弁を繰り返すだけ。「役人のペーパーではなく、自分の言葉で語りたい」と話している首相だが、国民の批判が強い住専はさすがに話は別か。

○・・・自民党の加藤紘一幹事長はこの日の記者会見で、新進党の小沢一郎党首が唱えていた消費税率10%論について「(新進党の)組織討議をやっている間にあいまいになってしまった」と、質問の迫力のなさを皮肉った。さらに「政党は個人の意思では動かない。動かそうとすれば強力なリーダーシップがいる。その意味で壁に向かっている」と就任1カ月の小沢氏の状況を分析。「(これからは)党首としての発言になってくるから刺激的な部分が少なくなってくる」と党内に波乱要因を抱え、ソフトムードを出さざるを得ないとの解説をする余裕を見せた。《共同通信》

【ホワイトウォーター疑惑】ヒラリー・クリントン氏、大陪審で証言

クリントン米大統領夫妻の土地開発・不正融資疑惑(ホワイトウォーター疑惑)に絡み、数々の不審点を指摘されてきたヒラリー大統領夫人が26日午後(日本時間27日午前)、全米注視の中、ワシントンの連邦大陪審に証人として出頭、同疑惑を追及中のスター特別検察官の質問に答え、約4時間にわたって証言した。

大統領夫人が大陪審に召喚されたのは米史上初めて。非公開での証言を終えたヒラリー夫人によると、検察官の質問は、ホワイトハウスが「紛失した」との前言を翻して2年ぶりに提出した、夫人と疑惑とのかかわりを示すとされる一通の請求書コピーに集中。夫人は「コピーが出てきたいきさつは知らない」と証言したことを明らかにした。

夫人は容疑者の立場ではなく、疑惑捜査の一環として証言を求められたにすぎないが、異例の召喚により、夫人への不信が高まる可能性もある。捜査の進展次第では、11月の大統領選で再選を狙うクリントン大統領が打撃を受ける事態も予想される。

焦点となったコピーは、1980年代、クリントン・アーカンソー州知事(当時)への不正政治資金還流の疑いが持たれているマディソン・ギャランティ貯蓄貸付組合にあてた弁護士事務所からの請求書。当時、弁護士だった夫人が85年から86年にかけて、同組合の顧問弁護士として約60時間の業務を行っていたことを裏付けた。

疑惑は①「組合とは最小限の関係しかなかった」とする夫人の主張と矛盾する②一昨年8月にスタッフがコピーを偶然見つけて自分のオフィスに持ち帰ったが、ことしになって提出を求められていたコピーだと初めて気付いたとの説明は不自然で、夫人が「証拠隠し」に関与したのではないか−の2点。

夫人は証言後、記者団に対し、検察官との質疑応答の詳細には一切触れず「コピー発見のいきさつがはっきりすれば、私にも好都合だ」と、強気の姿勢を崩さなかった。

大統領夫妻はこれまで3回、検察官に事情聴取されているが、いずれも場所はホワイトハウスだった。《共同通信》



1月26日/のできごと