平成3335日目

1998/02/24

この日のできごと(何の日)

【栃木女性教諭刺殺事件】少年を教護院送致

栃木県黒磯市の黒磯北中で1月、英語教諭A子さん(26)が1年生の男子生徒(13)にナイフで刺され死亡した事件の少年審判で宇都宮家裁は24日、生徒を教護院送致とする保護処分の決定を言い渡した。

処分決定で島田充子裁判官は「衝動的に死んでもよいと思い刺した」と少年にいわゆる「未必の故意」があったと認定。「少年はいまだ事件の重大さ、深刻さを充分理解できていない面が見受けられる」と指摘し「周囲の目から保護し、事件の重大性や生命の尊さを教えることが重要」と述べた。

校内で生徒が刃物を持ち歩き、教師が刺され死亡した特異な事件が教育現場に与えた影響は大きく、生徒の所持品検査の是非をめぐる論議にまで発展。今回宇都宮家裁は決定理由の公表という異例の措置をとった。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

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【福島第一原子力発電所3号機】隔壁を交換

東京電力は24日、福島県大熊町の福島第一原子力発電所3号機(沸騰水型軽水炉、出力78万キロワット)の巨大な炉心隔壁(シュラウド)を交換する世界で初めての工事で、新しい隔壁を原子炉内に据え付ける作業を公開した。

シュラウドはステンレス製で高さ約7メートル、直径約4.5メートルの円筒形。燃料集合体などを収納し、冷却水の流れを一定に保つ役割をしている。

原子炉建屋内で、約60人の作業員が大型クレーンを使い、重さ約34トンのシュラウドを5階に相当する高さまで慎重につり上げて、1時間半ほどで据え付けた。同社は6月末には工事を終え、2号機などでも順次交換工事に取り掛かる。《共同通信》

【文部省】「ゆとり」教育、1年前倒し

文部省は24日、完全学校週5日制と新学習指導要領の実施時期を、当初予定していた平成15年度から1年前倒しして14年度からとする方針を固めた。町村信孝文相が閣議後の記者会見で明らかにした。

学校完全週5日制は、文部省が進める教育改革の目玉のひとつ。昨年11月の教育課程審議会の中間報告でも実施を前提にした授業時間削減について言及している。

14年度実施は、4月に改定される予定の文部省の「教育改革プログラム」にも盛り込まれる予定。中学生らによる事件が相次ぎ、「心の教育」の問題が強調されている。その中で同省が進める「ゆとり」ある教育が急ピッチで進むことになった。《共同通信》

【橋本龍太郎首相】調停合意を評価

衆院予算委員会は24日、1998年予算案の総括質疑に入った。橋本龍太郎首相は、大量破壊兵器への査察でイラクとの合意を実現したアナン国連事務総長の外交努力を高く評価しながら「イラクが国連安保理決議を順守して査察を受け入れ、協議結果を実行に移すことが大切だ」と強調した。

小渕恵三外相は日ロ平和条約締結交渉をめぐり「この機会を逃してはならないという感じを双方が持っている」と意欲を表明。首相は2000年までの条約締結に向け、4月の日ロ首脳会談(静岡県・川奈)ではエリツィン大統領と十分に話し合う考えを示した。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・橋本龍太郎首相は24日、国会内で記者団から古川貞二郎官房副長官が就任4年目を迎えた感想を聞かれると「ほーっ、そんなになったか。本当に苦労をかけた」と感概を口にした。古川氏は、政権の課題を日々実務面で支える内閣のかなめ。首相は「彼が(厚生省の)課長補佐としてバリバリやっているころからの知り合い。あらためて意識することはなかった」と、身内は空気のような存在と言いたげ。古川氏の業績を振り返るだけの余裕がないのか、慰労の言葉は「そんなになるか」の繰り返しだけ。

○・・・民主党との新・新党結成を訴えている鹿野道彦民政党幹事長は、この日も国会内で記者団に「民主党が(新党結成に)後ろ向きとは思っていない」と、新・新党構想に民主党は消極的との見方を必死に否定した。少数野党では政権取りの見通しも立たないので、新党結成は悲願。その実現可能性について「(同党は)相当踏み込んでくるとみている」「真剣に考え努力するはずだ」と連発。菅直人民主党代表は「国民に期待感が高まれば新党も」とも発言しているだけに、ここが頑張りどころと、鹿野氏の世論喚起へのボルテージは上がる一方。《共同通信》



2月24日 その日のできごと(何の日)