平成3254日目

1997/12/05

【オウム真理教・松本智津夫被告】第60回公判

オウム真理教松本智津夫被告(42)=教祖名麻原彰晃=の第60回公判が5日、東京地裁(阿部文洋裁判長)で開かれ、元幹部早川紀代秀被告(48)は坂本堤弁護士一家殺害事件に先立ち、教団を批判した坂本さんらのインタビューの放映中止をTBSに求めた経緯などを証言した。 交渉前には教団側の反論を放映させる案も検討されたが、松本被告は「それは駄目だ」と放映中止にこだわり、許さなかったという。 早川被告はこのほか、一家3人の遺体を静岡県富士宮市の教団施設の床下に埋める提案があったという元幹部岡崎一明被告(37)の供述について「(修行中に死亡した信者)Mさんの遺体をどうするか話し合った際と記憶を混同している」と指摘した。 また、遺体を埋めた後、松本被告から教団施設に呼び戻された状況なども証言。実行グループ6人のうち、犯行時に手袋を忘れた早川被告や坂本さん宅にプルシャ(教団バッジ)を落とした元幹部中川智正被告(35)ら3人に対し、松本被告は「ドジな3人はすぐ帰れ」と厳しくしかったという。

いずれも前日に続く国選弁護団の反対尋問(5回目)に答えた。早川被告は入廷直後、松本被告をじっと見詰め、小さく頭を下げた。「いまも信じている部分が転「ある」と証言してきた複雑い」な心境をうかがわせた。 松本被告は記憶の混同を指摘した証言に「みんなそうしてください」とつぶやくなどいつも通り英語交じりの独り言を繰り返した。《共同通信》



【与党3党首】与党体制継続を確認

橋本龍太郎首相(自民党総裁)、土井たか子社民党党首、堂本暁子さきがけ議員団座長の3党首は5日午後、国会内で会談し、平成10年度予算案編成に加え、政府の行政改革会議の最終報告に基づく行革関連の法案化作業にも自社さ3党体制で臨むことを確認した。

首相は(1)省庁再編推進基本法案を次期通常国会中の来年3月までに提出(2)各省庁の設置法案を11年の通常国会に提出–と説明。土井氏が3党の意見を反映させるため「設置法案提出までの与党協議継続」を提案し、首相も「ぜひお願いします」と快諾した。

土井氏が設置法案提出までの与党協議を求めたことは、社民党内のほか各党の路線論議にも影響を与えそうだ。《共同通信》

【菅直人氏、羽田孜氏、細川護熙氏】政党連合を年内結成

民主党の菅直人代表と太陽党の羽田孜党首、細川護煕元首相が5日、都内で会談し、来年夏の参院選や次期衆院選の選挙協力を行うため、非自民、非共産の「緩やかな政党連合」の年内結成を目指すことで合意した。

将来的には菅氏が提唱する首相候補を統一した選挙連合「日本版オリーブの木」を模索するとみられる。来年1月召集の通常国会前に目指していた民主、太陽両党と民改連、無所属クラブによる統一会派の結成は、民主党内に異論が強いため断念した。今後はこの政党連合の下で、民主党を除く各党派の統一会派結成が検討される方向だ。

細川氏と民主党の鳩山由紀夫、太陽党の畑英次郎両幹事長らは、政権奪取目指して先月発足させた懇談会を政党連合の準備委員会と位置付け、来週中に会合を開いて具体化に向けた作業に入る。

政党連合は「分権主義」などの政策、理念を旗印とする方針。新進党にも党首選の結果にかかわりなく広く参加を呼び掛けるべきだとの意見が強く、当初の「小沢一郎党首抜き」の色彩は薄まりそうだ。このほか社民党、新党さきがけ、参院の公明にも参加を呼び掛ける。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・5日の自民党行革推進本部の会合で行革会議最終報告を説明した小里貞利総務庁長官は「党から貴重な提言をいただいた」と低姿勢で切り出した。だが新省庁の名称に不満を持つ出席者から「雇用福祉省から労働福祉省への名称変更は(かつて労相をやっていた小里氏が)勝手に決めた」と批判されると、「何を言っている」とぷっつん。「会議で決めたんだ」と大声で言い返し、押しとどめようとする武藤嘉文本部長からマイクを取り上げもみ合いになる場面も。「勝手に決めたんじゃない。各党の意見を入れて決めたんだ」と憤まんやるかたない様子。

○・・・この日の自民党総務会、昼食が用意されているのを知った亀井静香前建設相は「随分待遇がいいなあ。きょうは早く終わらせよう」、江藤隆美元総務庁長官も「私は食事が出た時は縷々言わないことにしている」と続けた。結局、このところうるさがたの発言が相次ぎ平均2時間かかっていた総務会は、現メンバーで最短の実質15分で終了。行革も一区切りがつきつかの間の休戦ムードだったが、気を良くした森喜朗総務会長は「毎回昼食を出さないといけないな」。《共同通信》

【土井隆雄宇宙飛行士】地球へ帰還

日本人宇宙飛行士、土井隆雄さん(43)の乗った米スペースシャトル「コロンビア」は米東部時間5日午前7時20分、米航空宇宙局ケネディ宇宙センターに無事帰還した。日本の宇宙飛行士第一期生に選ばれてから12年後の初飛行で日本人初の船外活動に挑んだ位土井さんは衛星回収という予定外の難しい作業に成功。2度の船外活動でクレーンやロボットカメラの機能を確かめ、来年始まる国際宇宙基地の建設に向けて大きな成果を挙げた。

コロンビアから降りた土井さんは日本語で「本当に素晴らしいミッション(任務)を送ることができた。応援ありがとう」と元気に手を振った。

コロンビアは11月19日に打ち上げられた。飛行時間は15日と16時間34分で向井千秋さん(45)の飛行時間を約22時間上回り、土井さんは日本人の宇宙滞在記録を更新した。飛行距離は約1000万キロ、地球を252周した。《共同通信》



12月5日のできごと