平成3214日目

平成9年10月26日(日)

1997/10/26

【サッカーW杯予選】日本1-1UAE

サッカーの1998年ワールドカップ(W杯)フランス大会アジア最終予選B組の日本ーアラブ首長国連邦(UAE)は26日、東京・国立競技場で約5万6000人の大観衆を集めて行われ、日本は先制しながら1−1で引き分けた。これで日本はアジア第三代表決定戦に進めるB組2位を自力で確保する可能性がなくなり、W杯初出場は極めて厳しい状況となった。

この試合の結果、現在勝ち点16の韓国の1位が確定。韓国の4大会連続5度目のW杯出場が決まった。日本の通算成績は1勝4分け1敗となり、勝ち点7で3位のまま。同組2位を争うUAEとの勝ち点の差1は縮まらなかった。

前監督の加茂周氏を解任し、岡田武史監督に代えて2戦目の日本は、前半3分、呂比須(平塚)のミドルシュートで1点を先行したが、前半36分にFKから同点とされた。《共同通信》

もう我慢の限界だった。試合後は大きな競技場が殺気立った雰囲気に包まれ、暴動寸前になった。関係者出口には数百人のサポーターが押し掛け、選手の駐車場では、暴力的なファンに三浦知が激高し、つかみかかろうとする一触即発のシーンまであった。

残り3試合を全勝すれば、まだ自力でW杯出場の望みが残るその初戦。今度こそ、という祈りにも似たサポーターたちの願いは、またしても裏切られた。

岡田監督は罵声を浴びながらスタジアム隣の体育館に設置された記者会見場に向かった。「勝ちたいということで、前へ進むサッカーを目指したが、1点しか取れなかった。これで自力の2位はなくなった」と、正面を見つめ、気丈に答えた。

10月26日がまたしても、日本サッカー界にとって不幸な一日となった。1985年の同日はW杯最終予選の韓国戦で1−2の痛い敗戦。87年には引き分けでもよかったソウル五輪予選で中国に敗れ、夢を断たれている。

今回から代表に復帰し、攻撃参加が期待された北沢が言葉を絞り出した。「結果論でしか話せないのがつらい。点を取れる時に取らないとね…。本当につらい」。勝利を信じて疑わなかっただけに、落胆は想像以上だった。

これで日本は3試合連続で1−1の引き分け。希望を膨らませてはしぼみ、明るい展望を抱いてはショックを受けることの連続となっている。岡田監督は「まだ2試合ある。選手には最後にやっておけばよかったということがないように、と話した」という。試合の度に繰り返されるこのセリフに、もう期待する気持ちはほとんどなくなった。《共同通信》



【競馬・第116回天皇賞】エアグルーヴ競り勝つ

競馬の第116回天皇賞・秋(G1)は26日、東京競馬場の2000メートル芝コースに16頭が出走して争われ、二番人気の牝馬エアグルーヴ(武豊騎乗)が競り勝ち1分59秒0で優勝、賞金1億3200万円を獲得した。牝馬の優勝は1980年秋のプリテイキャスト以来、17年ぶり。

四歳サイレンススズカが逃げを打ち、4コーナーでも10馬身近い差でスタンドを沸かす。直線、一番人気バブルガムフェローが動いて捕まえに行く。それを待っていたようにエアグルーヴがバブルガムに襲いかかる。ラスト100メートルでサイレンススズカを捕らえた両馬の手に汗握るマッチレースは首差、エアグルーヴが出た。

バブルガムフェローの、史上初の「秋・連覇」は成らなかった。武騎手は天皇賞6度目の優勝、伊藤雄二調教師は初優勝。なおオークス馬の天皇賞制覇は史上初めて。《共同通信》

【宮城県知事選】浅野史郎氏が再選

任期満了に伴う宮城県知事選は26日投票が行われ、即日開票の結果、無所属で現職の浅野史郎氏(49)が、無所属新人の前参院議員市川一朗氏(60)=自民、新進、公明推薦=と、無所属新人の前宮城県教職員組合委員長高橋浩太郎氏(66)=共産推薦=を破り、再選を果たした。浅野氏は約62万票を獲得、市川氏に約2倍の大差をつけた。

政策面での大きな争点はなかったが、政党の正式な推薦や支持を拒否した現職に、既成政党の推薦を受けた2人の新人が挑む「脱政党」対「政党」の構図で、地方選での政党の在り方を問う選挙として中央政界も巻き込み激しい戦いを展開した。

新進党宮城県連会長でもある小沢一郎党首が主導し、自民と地方版「保保連合」を組み擁立した市川氏の敗北で、小沢氏の党内での求心力の低下は免れそうにない。自民党も30日告示の参院宮城選挙区補選や来年夏の参院選に向けダメージとなりそうだ。《共同通信》

【中国・江沢民国家主席】米国へ出発

中国の江沢民国家主席(共産党総書記)は26日午後、国家元首として12年ぶりの米国公式訪問のため、専用機で北京を出発した。銭其琛外相、曽慶紅・党中央書記、劉華秋・外事弁公室主任ら総勢約100人が同行する大規模訪問団となった。

江主席はハワイ経由でワシントン入り、クリントン米大統領とは29日に首脳会談を行い、冷戦終結後、唯一の超大国となった米国と、21世紀の超大国を目指す中国の戦略的協力関係の構築に努力することを確認する。

両首脳の会談は1993年から毎年行われており、今回で5回目。中国側は「歴史的な会談になる」と強調、クリントン大統領も「実践的関与」を推進するとの対中政策を直前に発表し、双方ともに会談への強い意気込みを見せている。

具体的には、両国間の懸案だった米中原子力協定の履行に合意する可能性があるほか、航空機や電力設備など40億にも上る商談を土産に、経済関係の強化を確認する見通し。

台湾問題でも米側が「一つの中国」政策の維持を表明し、これを受けて中国は中断状態にある中台対話の再開に向かう方針だ。

ただ、中国の人権やチベット問題、政治体制改革など双方の主張に隔たりがあるテーマについては突っ込んだ議論はしないとみられ、中国の世界貿易機関(WTO)加盟問題も、カギとなるサービス分野での市場開放が進んでいないことから大きな進展はないとみられる。《共同通信》

中国の江沢民国家主席は26日午前9時(日本時間27日午前4時)前、米国公式訪問のため最初の立ち寄り地、米ハワイ・ホノルルのヒッカム空軍基地に到着した。中国国家元首の訪米は12年ぶりで、1989年の天安門事件以来初めて。

江主席は公式歓迎行事の後、かつて日米戦争の端を開いた旧日本海軍による真珠湾攻撃の際、多数の乗員を乗せたまま沈んだ戦艦アリゾナの記念館を訪問、戦没者の碑に献花した。

中国首脳の同館訪問は初一めて。「中国側の希望」とされ、単なる外交儀礼を超え、日米防衛協力のための指針(ガイドライン)見直しなどを通じ、対中国、台湾を含む米国のアジア軍事戦略に積極的に関与する姿勢を見せ始めた日本への「政治的けん制が狙い」とも受け止められている。

江主席は記念館の1170人以上の犠牲者の名前を刻んだ大理石の墓碑の前で黙とうし「中国国家主席」というリボンの付いた花輪をささげ、同行の銭其琛外相と一緒に海上ヘレイを流した。《共同通信》

【MLB・ワールドシリーズ】マーリンズ、初王座

3勝3敗の後を受けた米大リーグのワールドシリーズ第7戦は26日(日本時間27日)、マイアミのプロプレーヤー・スタジアムで行われ、延長十一回、マーリンズ(ナ・リーグ)が3−2でインディアンス(ア・リーグ)にサヨナラ勝ちし、対戦成績を4勝3敗として球団創設5年目で初のワールドチャンピオンに輝いた。

5年目の優勝は1969年に8年目でチャンピオンになったメッツを抜き、増設球団での最短優勝記録。最優秀選手にはシリーズで2勝を挙げたヘルナンデス投手が選ばれた。《共同通信》



10月26日のできごと