平成3184日目

平成9年9月26日(金)

1997/09/26

【ガルーダ航空152便墜落事故】

インドネシア・スマトラ島沖の北部のメダン近くで26日午後1時55分ごろ、乗員12人、乗客222人の計234人が乗った国営ガルーダ航空の国内線旅客機エアバスA300が墜落した。ガルーダ航空によると、同日夜までに現場から212遺体を収容、この日の捜索を打ち切った。機体の破損状況から全員が絶望視されている。

民間テレビANTVによると、旅客機は空港への着陸体勢をとったが、煙と霧が混じったようなもやが濃いため着陸できず、上空を旋回。その後、山に激突した。

航空当局などによると、墜落したのはジャカルタ発メダン行き152便で午後1時45分にメダンポロニア空港に着陸の予定だったが、同1時15分すぎに突然、管制塔との交信が途絶えたという。墜落直前に爆発し、機体がばらばらになったとの情報もある。メダンの警察当局者は「生存者は見つかっていない。事故当時は天候が悪かった」と語った。

墜落現場はメダンの南約32キロのパンチュルバツ地区の山岳地帯。スマトラ島は中南部を中心に、大農園の山焼きによる森林火災で煙害が発生、3カ月近く、濃いもやに包まれており、特に煙害がひどくなった先週からスマトラ島に向かう飛行機は、メダン行きを除いて欠航が続いている。

ガルーダ機は昨年6月、福岡空港で離陸中にオーバーランし炎上、3人死亡、113人が重軽傷を負った。またインドネシアでは今年7月にもバンドン(ジャワ島)で民間の旅客機が墜落、乗客ら31人が死亡している。《共同通信》



【共産党】不破体制が発足

静岡県熱海市で開かれていた共産党の第21回大会は最終日の26日、不破哲三委員長、志位和夫書記長をそれぞれ再任、大会決議を満場一致で採択して閉幕した。39年間、党の最高指導者の地位にあった宮本顕治議長(88)は高齢を理由に退位して名誉議長に就任。名実ともに不破体制が発足した。

議長ポストを空席にできるように党規約を改正した結果、正副議長とも空席とした。副委員長には上田耕一郎、金子満広、立木洋の3氏を選出した。大会決議では「共産党と無党派との共同の発展に努力しつつ、21世紀の早い時期に民主連合政府を実現することを目指す」と政権獲得の具体的時期を明記した。

衆院に100を超える議席、参院では数十議席を獲得して「自民党と正面から対決できる力量を築く」とする不破委員長の中央委員会報告も採択された。

新たな中央委員と准中央委員の選挙では、候補者計187人全員が当選。第1回中央委員会総会で新幹部会委員57人を選び、幹部会が党の最高指導機関である常任幹部会の委員に不破氏ら19人を選出した。有効投票996票の中央委員への投票で、不破氏は994票、志位氏は995票を得た。

共産党の不破哲三委員長は26日、静岡県熱海市で記者会見、保守勢力との連携について「安保政策が違っても、地方政治を変えようという点で共通すれば共闘できる」と述べ、地方レベルでの共闘を積極的に展開する考えを表明した。断絶が続いている中国共産党との関係改善に意欲を示すとともに、懸案の韓国訪問については「立場の違う交流を深めたい。おいおい具体化していく」と述べた。《共同通信》

【日米スパコン紛争】クレイ社が完勝

NEC製スーパーコンピューターのダンピング問題で米国際貿易委員会(ITC)は26日、NEC製品が不当に安い価格で米国に輸出され米コンピューター業界に被害を与えたとする「クロ」の最終決定を下した。NECと米クレイ・リサーチの紛争に巻き込まれる形でダンピング提訴された富士通など他の日本製品もクロ決定を受けた。

日本メーカーが米国に輸出するスパコンには今後5年間、高率の反ダンピング税を課されることになり、日本製品は米国市場から事実上締め出される。クレイは最大のライバルである日本メーカーに脅かされることなく販売拡大を続けることができ、日米スパコン紛争はクレイ側の完勝に終わった。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・小里貞利総務庁長官は26日の閣議後会見で、阪神大食災直後に褒災担当相に任命された当時を振り返り「被害の惨状を目前にして、復旧まで5年、10年かかると思った。(ここまで来たのは)被災者の気迫、相互協力、地域社会のエネルギーの結果だ」と感慨深げ。さらに「復興は途中。政治、行政は再出発の気持ちを持たなくては」と強調した。就任直後も「各省庁が省益を排除したのが(震災対策の)原動力だった」と自賛するばかりだったが、意気込みは別にして、行革に震災対策のやり方を当てはめようとしても無理がある?

○・・・この日、新進、民主、太陽3党の政策協談後に3幹事長が国会内でそろって記者会見。西岡武夫新進党幹事長は自民党との政策協議の可能性について「基本的には3党が協力してまず話をする。これは幹事長会談で合意している」とかわした。ところが「小沢一郎党首は竹下登元首相ら自民党幹部と会っている」と切り込まれると、急に険しい表情に。党内に路線問題をめぐる対立を抱えているだけに、西岡氏は「私自身はそういう報告は受けていない。だれとだれが会うというのは別次元の問題で、ここで答えるのは適当でない」としどろもどろ。《共同通信》



9月26日のできごと