平成3183日目

平成9年9月25日(木)

1997/09/25

【越智伊平農相】辞任

越智伊平農相は25日午後、病気を理由に橋本龍太郎首相に辞表を提出、受理された。首相は後任に越智氏と同じ自民党旧渡辺派の島村宜伸農水政務次官の起用を決めた。

26日午後に認証式を行い、正式に就任する。第二次橋本改造内閣では既に佐藤孝行総務庁長官がロッキード事件有罪確定への批判から辞任しており、内閣発足後12日目で2人の閣僚が辞任するという異例の事態となった。

首相は29日召集の臨時国会に向け、あらためて態勢の立て直しを迫られる。越智氏は25日午後3時ごろ、秘書を通じて「しばらく静養しなければならないので、農相を辞任したい」として、辞表を提出した。

越智氏は16日、議員宿舎で気分が悪くなり、東京慈恵医大病院に入院していた。村岡兼造官房長官は25日夜、越智氏の病状について、高血圧の症状があり、血圧を下げる治療中であると記者団に説明した。《共同通信》



【共産党・宮本顕治議長】退任

39年間にわたり、共産党最高幹部の地位にあった宮本顕治議長(88)が高齢を理由に議長職を退任、現在空席の名誉議長に就任することが決まった。今後は党の指導には直接かかわらず、事実上の引退となる。共産党の浜野忠夫常任幹部会委員が25日午前、静岡県熱海市で開催中の第21回党大会で明らかにした。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・橋本龍太郎首相は25日、首相官邸で記者団としばしサッカー談議。日本は2002年ワールドカップ(W杯)を韓国と共催することになっているが、28日には98年W杯フランス大会のアジア最終予選で日韓が激突することから「日韓戦の方が気になるよ」。記者団が重ねてW杯共催への政府対応を尋ねても「それよりもまず(日韓戦で)勝たなくちゃあ」と力を込めた。佐藤孝行氏の入閣問題で世論の厳しい集中砲火を浴びたばかりだけに、テレビでのサッカー観戦で憂さ晴らしという心境?

○・・・新進党の西岡武夫幹事長はこの日、都内で講演。離党者が後を絶たない党の現状に「幹事長として大変責任を感じている」とまずは殊勝なところを見せた。しかし、返す刀で「自民党は非常に権力的になっている」と厳しい調子で批判。さらに「離党の背景を探ると、(自民党が)後援者に仕事をさせないようにしている」と指摘、新進党を支持する会社経営者らに自民党が圧力をかけて離党を促していると言わんばかり。どうやら全責任は自民党にあるというのが結論らしい。《共同通信》

【酒鬼薔薇聖斗事件】「自分の中に魔物」

神戸の連続児童殺傷事件で、家裁送致された中学3年の少年(15)=精神鑑定中=が、3月の連続通り魔事件後に書いたとみられる「懲役13年」と題した文章を兵庫県警須磨署捜査本部が入手していたことが25日分かった。

犯行をほのめかす記述はないが「自分の中に住んでいる殺せようのない魔物に操られるうちに、暗い森に迷い込んだ」などと「魔物」に支配され葛藤する内面を記している。犯行声明や犯行ノートに比べ難解な用語や言葉遣いが目立つ。

文章は約900字。3月16日の通り魔事件後の4月初めごろ、少年がリポート用紙に手書きし友人にワープロ打ちさせたらしい。「人形師のように俺を操る」と自分の中に住む「魔物」を形容。「抵抗などできようはずもない」「俺は追いつめられていく」と「魔物」に支配されていく心理を表現している。

その上で「最大の敵とは自分自身」「自分自身も魔物になることがないよう気をつけなければならない」と自らを勇気づけるような言葉が続く。末尾は「ふと気がつくと俺は真っ直ぐな道を見失い、暗い森に迷い込んでいた」と述べ、「魔物」との戦いに敗れ、小6男児殺害に至る姿を暗示するような、言葉で終わっている。《共同通信》



9月25日のできごと