平成3159日目

平成9年9月1日(月)

1997/09/01

【故・ダイアナ元英皇太子妃】葬儀は6日に

英王室は1日、パリで事故死したダイアナ元英皇太子妃の葬儀を、伝統的に王室の葬儀などの場となってきたロンドンのウエストミンスター寺院で、6日午前11時(日本時間同日午後7時)から行うと発表した。元妃の世界的な人気を受けて国葬となるかどうかが注目されていたが、王室スポークスマンは「形式は問題ではない。特別な人物に対する特別な葬儀になる」と説明。保守的な英王室に新風族込んだ元妃にふさわしく、形式にとらわれない「国民葬」になりそうだ。

葬儀には、王室関係者や元妃の親族に加え、元妃が情熱を注いだ慈善事業の関係者など約2000人が参加する。当日は大手スーパーが休業するなど、一般国民もさまざまな形で弔意を表す。英国では、王室メンバーや要人の葬儀は「国葬」「正式王室葬」「私的王室葬」の順にランク付けされており、国葬を望む声が強かった。元妃は、将来の国王の母親として王室の一員とみなされているが、伝統と国民感情のバランスをとる選択を迫られた英王室は、皇太子との離婚などの事情を考慮、どれにも該当しない独自の形態を採用したとみられる。

元妃の遺体は、皇太子の住居があるセントジェームズ宮殿内の礼拝堂に安置されており、葬儀当日の朝、棺はウエストミンスター寺院に運ばれる。国葬では通常、教会などに埋葬されるが、元妃は英一国中部ノーサンプトンシャーのアルソープにある実家の墓地に埋葬される。

セントジェームズ宮殿では、1日朝から葬儀前日まで、一般国民の記帳を24時間態勢で受け付ける。《共同通信》

パリの検察当局は1日声明を発表し、ダイアナ元英皇太子妃が死亡した交通事故で、事故車の運転手の血液から法定許容量を超えるアルコールが検出されたと発表、酒酔い運転だったことを明らかにした。

フランス・アンフォ・ラジオによると、捜査関係者は検出されたアルコールの量について、許容量の血液1リットル当たり0.5グラムを大幅に上回る1.75グラムで泥酔状態だったという。フランスの基準では、1.2グラムのアルコールで反射神経に障害が生じ、2グラムに達すると歩行困難になるとされている。

専門外の警備担当者運転手が所属するパリの高級ホテル、リッツはこの運転手が専門のドライバーではなく、警備担当者だったと述べており、事故は泥酔状態の運転手が追跡のカメラマンに驚き、自分の運転技術を超えた無理な運転をしたのが原因である可能性が強まっている。

ホテルには元妃と車に同乗して死亡したドディ・アルファイド氏の専属運転手もいたが、二人を追跡するカメラマンをかく乱するため、おとりの車を運転して先にホテルを離れていた。リッツの担当者は、なぜ酒に酔った警備担当者がダイアナ元妃の車を運転したのかなどについて、一切のコメントを拒否している。

運転手はホテルで「ムッシュ・ポール」との名前で呼ばれており、これまで宿泊客の送迎をしたことはあるが、猛スピードで追跡を振り切るような運転はしたことがないという。検察当局によると、運転手の飲酒量は「犯罪的なレベル」に達しており、その状態で元妃の乗った乗用車を150キロ余りの猛スピードで運転、中央分離帯の柱に激突した。《共同通信》

東京都千代田区の英国大使館では1日午後、半旗が掲げられた大使公邸の小さな部屋に黒縁の額に入ったダイアナ元皇太子妃の遺影と記帳台が置かれて白い花が飾られ、弔問が始まった。弔問は3日夕まで続けられ、一般の人も受け付ける。大使館は「弔問の一般公開はチャーチル元首相の死去以来だと思う」と話している。

総合防災訓練を終え、午後3時ごろ姿を見せた橋本龍太郎首相は、沈痛な面持ちで遺影に向かって深く頭を下げ「自分も日本国民も深く哀悼の意を申し上げる」とデービッド・ライト英大使に弔意を伝えた。このほか梶山静六官房長官や各国外交官が相次いで訪れた。《共同通信》



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【橋本龍太郎首相】行革報告案を了承

橋本龍太郎首相(行政改革会議会長)は1日午前、首相官邸で同会議の武藤嘉文会長代理(総務庁長官)、水野清事務局長らと協議し、3日の行革会議でまとめる省庁再編などに関する「中間報告」案を了承した。

同案には、先月の集中審議で合意された再編案や内閣機能強化策などに加え、今後の与党協議で出された見解については行革会議であらためて審議し、11月末の最終報告を決定していくことを新たに盛り込んだ。《共同通信》

【民主党】「純粋野党」に方針転換

9月末に結党1年を迎える民主党が初めて開いた全国研修会は1日、三日間の日程を終えた。鳩山由紀夫、菅直人両代表は政策実現に重点を置くこれまでの姿勢を転換、与党との政策協議より、対決色を強める方針を打ち出すなど「純粋野党化」(幹部)を推進していくことを決めた。責任体制を明確にする目的で代表を一人に絞り、幹事長職を新設する機構改革も正式決定した。

党内外から批判のあった「分かりにくさ」(鳩山氏)の解消を優先した方針転換といえるが、結果的に既成政党との違いが見えなくなり、結党時の「脱・既成政党」のキャッチフレーズとは矛盾する形となった。党の特色を「現実政治」の前に薄めざるを得なくなっているというのが実情のようで、これが党勢拡大につながるかどうか不透明だ。《共同通信》

【新進党・小沢一郎党首】保保路線言及せず

新進党は1日午後から二日間の日程で、神奈川県箱根町のホテルで両院議員研修会を開いた。小沢一郎党首は、党の基本政策「日本再構築宣言」について「理念、政策をあくまで政党の大義として掲げ、新しい政治をつくるために自信を持って前進して行くべきだ」と述べ、政策を軸とする党の結束を呼び掛けた。

これまで小沢氏は「政策実現のためには自民党とも協力するのは当然だ」と繰り返し表明、保保連合を目指す姿勢を示してきたが、今回は政治路線には一切言及しなかった。保保連合への布石として注視していた自民党役員人事で、自社さ派の加藤紘一幹事長の続投が固まったことから、党内の反発をかわす狙いとみられる。

小沢氏は経済情勢に触れ「タイの通貨バーツの暴落に始まり、東南アジア経済の停滞、崩壊は、健全と言われている日本企業にも相当大きな影響が出てくる。政治が混迷し、もたもたしている状況ではない」と述べ、今秋から経済危機が表面化してくるとの認識を強調した。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・自民党本部の記者会見室が、座って会見する方式から首相官邸同様立って行う方式に改装され、定期的に会見する加藤紘一幹事長、森喜朗総務会長が1日、それぞれ会見台の高さを合わせた。森氏が「ずっと役に立てばいい」と早くも総裁選後の続投に意欲をみせると、慎重な加藤氏もカメラへの視線を考慮するため実際にテレビカメラを置き「総裁選の日程は…」と持っていた書類を読むなど入念に高さを調節。周囲から「引き続き会見を行うというデモンストレーションだ。幹事長の就問題に決着がついたとの余裕の表れ?」との声も。

○…民主党の鳩山由紀夫代表はこの日、静岡県函南町で開かれている同党全国研修会でのあいさつで、ダイアナ元英皇太子妃の交通事故死に触れ「事故ばかりが報道されているが、マスコミの在り方が議論されることになるだろう」と指摘した。というのも昨年秋に民主党を結党しようとしていた時、菅直人代表と密会しようとしたが「オートバイに追跡され、菅さんが一度ホテルに入り、別の出口に違う車を用意して出ていくようなことまでしたことを思い出した」ためだ。マスコミに追跡されるという同じ経験を持つだけに鳩山氏もしみじみとした口調だった。《共同通信》

【スイス】郵便局から43億円強奪

スイス捜査当局の発表によると、チューリヒ市内の郵便局で1日、郵便局員を装った5人組が5300万スイスフラン(約43億円)を強奪し、逃走した。同国での犯罪史上、強盗による被害額としては最高という。

調べによると、同日午前10時(日本時間午後5時)すぎ、盗んだナンバープレートを着けた偽の郵便配送車が、チューリヒの旧市街地にある郵便局に侵入。犯人グループは室内にいた局員を超銃で脅し、現金入りの容器数個を強奪、乗ってきた車に積み込んで逃げた。発砲はなく、けが人もなかった。

盗まれた現金は同日、近くにあるスイス中央銀行に搬入するため同郵便局の棚に置かれていた。警察は、緊急配備して犯人を追跡したが、犯行に使用された車も見つかっていない。警察当局は、外国人グループによる犯行とみて、国際手配の手続きを取った。調べによると、郵便局の非常ベルも作動しなかったところから、犯人らは内部の事情に通じていたとみられる。《共同通信》



9月1日のできごと