平成3158日目

1997/08/31

【ダイアナ元英皇太子妃】事故死

英国のダイアナ元皇太子妃(36)が乗った乗用車が31日午前0時半(日本時間同7時半)すぎ、パリ中心部セーヌ川沿いのトンネル内で、追跡するカメラマンを振り切ろうとして交通事故を起こした。ダイアナ元妃は病院に運ばれたが、同日午前4時(同11時)、出血多量で死亡した。チャールズ皇太子(48)との「世紀の離婚」からほぼ一年で起きた悲劇だった。

チャールズ皇太子は同日、元妃の遺体を引き取るため、パリに到着。直ちに遺体が収容されているパリ市内の病院に入った。病院ではシラク・フランス大統領夫妻が出迎えた。新しい恋人とうわさされ、同乗していたエジプト人富豪のドディ・アルファイド氏(41)も死亡した。

現場はセーヌ川右岸の自動車専用道路のトンネル内。報道カメラマンのオートバイから追跡された元妃のベンツは、時速160−190キロの猛スピードを出していたとみられ、中央分離帯の柱に衝突した後、右側の壁に激突、大破した。二人はパリ西部にあるアルファイド家の邸宅に向かっていたらしい。警察はカメラマン7人の身柄を拘束し、事情を聴いている。

病院当局者によると、医師団がダイアナ元妃の胸部切開手術を行ったが、2時間にわたる心臓マッサージのかいもなく息を引き取った。フランス警察によると、車に乗っていたのは4人で、運転手も死亡、ボディーガードが重傷を負った。

バッキンガム宮殿は同日、エリザベス女王とチャールズ皇太子が大きな衝撃を受け深く悲しんでいるとの声明を発表した。元妃と皇太子の間の子供であるウィリアム王子(15)、ヘンリー王子(11)には皇太子が母親の死を伝えた。

ダイアナ元妃は昨年8月、15年間にわたるチャールズ皇太子の結婚に終止符を打った後、対人地雷禁止やエイズ撲滅などの社会活動に打ち込んでいた。アルファイド氏は、英高級デパート「ハロッズ」経営者の息子で、米ハリウッドで映画製作会社を経営。最近、ダイアナ元妃とキスをしている写真などが英大衆紙に掲載され、報道合戦が過熱していた。二人は地中海で休暇を過ごした後、30日午後、パリに到着。ホテルで夕食を取った後、車で外出し事故に遭った。《共同通信》

ブレア英首相は31日、ダイアナ元皇太子妃の死去について「私はぼうぜんとしている。英国全体は衝撃を受け、悲しみに包まれている」との声明を発表した。声明で首相は「ダイアナ元妃は、素晴らしい、優しい気持ちを持った、情の深い人柄で、英国だけでなく、全世界の人々から友人として惜しまれるだろう」と追悼した。《共同通信》

橋本龍太郎首相は31日午後、英国のダイアナ元皇太子妃がパリで交通事故死したことについて「(移動中の)車の中で知った。ダイアナさんにはロンドン・サミット(先進国首脳会議)の時にお会いしたことがある。本当にお悔やみ申し上げたい」と哀悼の意を表した。首相公邸で記者団に語った。《共同通信》

天皇陛下は31日、英国のダイアナ元皇太子妃の死去について、エリザベス英女王に弔電を打たれた。日本の皇室は英王室と深いつながりがあることから、宮内庁は皇族の葬儀参列など今後の対応について検討を始めた。

宮内庁には、事故の情報に続いて外務省から同日午後、ダイアナ元妃の交通事故死の連絡が入った。天皇、皇后両陛下、皇太子ご夫妻は側近から報告を受けられているという。

宮内庁の苅田吉夫式部官長は「事態を正確に把握した上で対応を検討する」としており、今後、外務省などと連絡を取っていく。ダイアナ元妃がチャールズ皇太子と離婚したが将来の王位継承者の母であることや、他国の王室の動きなども考慮しながら対応を決めるとみられる。

ダイアナ元妃は昭和61年にチャールズ皇太子とともに公賓として来日。平成2年の即位の礼の際や、離婚の前年の7年にも日本を訪れており、日本の皇室との交際が深い。《共同通信》

パリで自動車事故のため死亡したダイアナ元英皇太子妃の遺体を乗せた英軍機が31日午後7時(日本時間1日午前3時)前、ロンドン西方のノーソルト空軍基地に到着した。基地にはブレア首相、ロバートソン国防相らが出迎え、悲劇の事故により36歳の若さで波乱の生涯に幕を明した元妃の無言の帰国を悲しんだ。

バッキンガム宮殿は1日に葬儀の日程などを発表するが、1日付英紙タイムズ」(早版)は「宮殿は国葬を検討している」と報道した。元妃の死去を哀催する声が世界中から集まっていることもあり、国発規模で執り行われるとの観測が強い。元妃の遺体は31日夜、ロンドン市内のセントジェームス宮殿に安置された。

英国では31日夜になっても、元妃急死の衝撃が冷めていない。国民はバッキンガム宮殿などで哀悼の意を表している。首相官邸は、今月中旬のスコットランド、ウェールズ両地方の自治権拡大に関する住民投界で、当面は選挙運動を自粛する方針を決めた。

同時に、カメラマンによる執拗な追跡が事故を招いたと伝えられていることから、マスコミに対する憤りも高まっている。市民が、報道陣に向かって「マスコミがダイアナ元妃を死なせた」批判する光景があちこちでみられ、多くの与野党議員も「過激取材」を手難。行き過ぎだ取材への議論が高まるのは必至の状況だ。

事故で元妃とともに死亡したドディ・アルファイド氏の遺体も同日、英国に戻り、埋葬された。《共同通信》



【民主党・菅直人代表】野党路線を強調

民主党の菅直人代表は31日、静岡県函南町で開いている党の全国研修会の全体集会で、今後の国会活動に関し「これまで国会に出した法案を成立させたいと与党と協議するなど努力してきたが、分かりにくさにつながった。これからは、国会に法案を出し国会の場で議論していく」と述べ、政策実現に重点を置く路線を転換し、9月の臨時国会からは与党と政策協議は行わない方針を明らかにした。鳩山由紀夫代表も同様の考えを示した。同党は今後、政権構想づくりを進めることにしており、野党路線をさらに強めることになりそうだ。

鳩山氏は改革会議について「保保の人たちの国家中心主義とは違う新しい軸を模索し、民主党以外でそれに共感してくださる方と協力ができる雰囲気づくりのため積極的に動かしていくべきだ」と述べ、同会議を通じて新進党の一部や太陽党など保保路線に批判的な勢力の結集を目指すべきだとの考えを示した。

また同氏は「社民、さきがけが政権を離れようかという話になったら(前回総選挙の)国民の選択と違う話になる。当然、どういう政権がいいのか国民に聞くため国会を解散すべきだ」と自社さ体制が崩れた場合は解散、総選挙を行うべきだとの認識を表明した。《共同通信》

【新進党・小沢一郎党首】自民との対決も視野

新進党の小沢一郎党首は31日夜、神奈川県逗子市での次期衆院選立候補予定者の集会であいさつし「衆院選はいつあるか分からず、常在戦場だ。同じ志を持った人を次の選挙で当選させたい」と述べた。

小沢氏は、自社さ3党体制派の加藤紘一自民党幹事長の交代によって自民党と連携を図るとの戦略が、加藤氏の再任が固まり一気に実現できない情勢になったことを踏まえ、自民党との対決と保保連合の両にらみで対応する考えを示した発言とみられる。また「前回衆院選で1万票前後で及ばなかった新進党候補が60−70人いる。あと5%の人が新進党に投票していれば、議席は完全に逆転していた」と強調した。



8月31日のできごと