平成2389日目

平成7年7月24日(月)

1995/07/24

【村山富市首相】続投を表明

村山富市首相(社会党委員長)は24日午前、参院選での歴史的敗北を受けて党本部で記者会見し、「政治の空白は一日たりとも許されない」と述べ、引き続き政権を担当する決意を正式に表明。内閣改造については「党の事情もあるから、河野洋平自民党総裁、武村正義新党さきがけ代表と十分よく相談して進めていきたい」とし、前向きに取り組みたいとの意向を示した。衆院解散については「今のところ考えていない」と述べた。政府与党は臨時国会の8月4日召集の方針を決め、野党に打診することを確認した。 社会党が過去最低の16議席を獲得するにとどまったことについて、首相は「厳粛に受け止めている」としながらも、「当初から厳しい選挙になると想定しながら、ぎりぎりの線で踏みとどまることができた」と強調。久保亘書記長は辞任すべきでないとの考えも明らかにした。 さらに、3与党全体で①改選議席の過半数を確保②非改選と合わせ総議席の6割を占めるの2点を挙げた上で、「緊急課題、とりわけ経済対策、政治改革に全力を挙げて頑張っていくことが課せられた課題だ」と説明、国民の理解を求めた。 23日夜の与党党首会談で首相がいったん辞意を漏らしたとされることについて、首相は「話の中でいろんな意見があった」と間接的に認めた上で、「結論としては、決意を新たに難局を乗り切って国民の期待にこたえていきたい」と述べた。 社会党の新党構想に関して首相は「書記長を中心に執行部をあげて党方針に基づき新しい党づくりに取り組む方針にいささかも変わりない」と強調した。

自民党の河野洋平総裁(外相)は24日午前、参院選の結果について「大変厳しい結果だと思う。率直に言って、少ない議席だと思う」と述べた。自民党本部などで記者団の質問に答えた。《共同通信》



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【プロ野球・阪神】藤田平氏が監督代行に

阪神の中村勝広監督(46)は24日、大阪市福島区の阪神電鉄本社に久万俊二郎オーナーを訪ね、前半戦の成績不振を理由に辞意を申し入れ了承された。29日の後半戦からは藤田平2軍監督が指揮を執る。中村監督は契約が残っているため休養という形をとり、藤田2軍監督は監督代行で後半戦を戦うが、三好一彦球団社長は「来季も任せるつもりでいる」と語り、実質的な監督交代。

藤田監督代行は会見で「オーナーから残り50数試合、思うようにやりなさい、と言われた。若手とベテランをかみ合わせ、来季につながる野球をやりたい」と抱負を述べた。26日の練習から指導する。《読売新聞》

【プロ野球・震災復興ドリームゲーム】

プロ野球の阪神大震災復興チャリティー・ドリームゲームが24日、3万2000人の観衆を集めて福岡ドームで行われ、外国選抜(フォーリンドリームズ)が5−3で日本選抜(ジャパンドリームズ)を下した。

外国選抜は中軸打線が日本選抜の投手陣を捕らえ、四回に三番オマリー(ヤクルト)からの3連打で2点を勝ち越した。さらに五、八回と小刻みに加点。4投手のリレーで日本選抜の反撃をかわし切った。

日本選抜は終盤の八回にイチロー(オリックス)のソロ本塁打、九回にも代打辻(西武)の適時打で反撃したが、及ばなかった。この日の入場料、放映権料などによる収益は、諸経費を除いて全額、被災地の兵庫県に寄付される。《共同通信》

「がんばろう神戸」−。そでのワッペンが光る。日本中を沸かせる男はやはり違った。イチローがこれぞプロ、という素晴らしいプレーを随所に披露し、ドリームゲームを大いに盛り上げた。「僕が打ったのを見て特に阪神地区の方が元気が出れば、うれしいです」。ファンを大事にする姿勢は心憎いばかりだ。

二回一死三塁で右翼への大飛球を捕球すると、本塁へ大遠投。八回一死一塁で右翼線寄りの安打を素早くつかんで今度は三塁へ矢のような送球。どちらもアウトにすることはできなかったが、ファンをうならせた。

走っては、セ・リーグの章駄天野村と、三回に重盗を決め、これまた大歓声。締めくくりは八回だった。本塁打を右翼席へたたき込んだ。

「僕の場合、どの分野でもこれといった超一流のものがないので、攻走守でバランスが取れるようにやってます」。どこまでも謙虚だが、常に全力を出し切ることが、この若者の真骨頂であり、被災者への無言の励ましだ。

バレンタイン監督やフランコも計り知れない実力を認めている。「大リーグに挑戦?今のところ一切ないです」と無邪気な笑顔だ。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・村山富市首相は参院選から一夜明けた24日朝、首相官邸で心境を問う記者団を見ようともせず、あらぬ一点を思い詰めた表情で見つめたまま「これから記者会見だから、そこで話す」と言うだけ。前夜の与党3党首会談で社会党敗北の責任を取っての辞意を漏らしたとされるだけに、社会党本部での会見では「国民の負託にこたえる」と厳しい表情で何度も繰り返した。でも官邸に戻るとやっと柔和な表情を取り戻し「まあ、(首相続役は)」大変なこととは思うがね、責任を果たしていこうと思うとる」と、自らに言い聞かせるふう。

○・・・社会党の久保亘書記長はこの日午後の記者会見で、参院選の結果について「一部の政治評論家が社会党は消えてなくなるような話をしていたが、私はそんなことはない、と正面から反論してきた」「私の方が正しかった」と過去最低の獲得議席とも思えない気炎を上げた。さらに選挙区、比例代表選挙とも得票率はそれほど落ち込んでいないと力説し、最後は「自信を持って、保守党と対抗できる力をつくっていくしかありません!」と声を張り上げたが、当選16という数字の前にはむなしい響き。《共同通信》

【新党さきがけ・武村正義代表】改革推進に積極関与

新党さきがけの武村正義代表(蔵相)は24日夕、党本部で記者会見し、参院選での不振を「さきがけが国民の新しい政治への期待にこたえられていないということを厳しく認識する」と述べ、同党の姿勢に対し有権者の十分な理解を得られなかったことを認めた。その上で村山続投内閣は「政権全体として改革姿勢を強化すべきだ」と強調。情報公開法の制定などの具体的な行政改革の方針の年内策定に、さきがけがイニシアチブを取る姿勢を打ち出した。

これに関連して同日午後の同党臨時総務会では、与党内の各調整会議やプロジェクトチームのうち、行政改革にかかわるものに焦点を絞って議員を参加させることなどの検討を始めた。

このほか、政界再編について武村氏は「小選挙区比例代表並立制で衆院選が施行される前後が一つのやま場になる」との見通しを述べ、次期衆院選をにらんで積極的に政界再編に関与していく姿勢を示した。《共同通信》

【自民党・河野洋平総裁】敗北の責任は私に

自民党の河野洋平総裁は24日午後、党本部で記者会見し、参院選での敗北について「執行部への批判は挙げて私が受けたい」と、責任を認めた。同時に、「民意は与党により多くの議席を与えた」として、村山富市首相の続投は「最も妥当で、極めて常識的なこと」と強調。国民の新たな政治への期待にこたえる上でも内閣改造が必要との考えを示した。

3年前の参院選実績と比べて執行部の責任を問う議論に対しては「3年前は保革が戦ったもので、同じ物差しでは測れない。自民党から出ていった人が新党をつくった状況の中で、第一党の位置を占めることができた」と反論。その上で「問題は比例代表だ。予期していたより投票率が低かった。(複数区で)一人に絞ったことが影響した。これらは今後、考えなくてはいけない」と、選挙戦術の失敗を指摘した。

また河野氏は、9月の自民党総裁選挙への対応について「だれでも選挙で党首になるチャンスはある」と、選挙を基本とする考えを示す一方で、「いま党、国政の置かれた状況を考えて対応しないとならない」とも述べ、参院選敗北という厳しい状況を背景に、話し合い決着にも含みを持たせた。《共同通信》

【新進党・海部俊樹党首】首相続投理解できぬ

新進党の海部俊樹党首は24日午前、自宅前で記者団のインタビューに答え、与党3党が村山首相の続投を確認したことに対し「改選議席は各党ごとに考えなくてはいけない。一番議席を減らした党の長が首相を続け、それを(自民、さきがけが)支えるというのは理解できない」と厳しく批判した。今後の村山内閣への対応については「新進党は村山内閣に厳しく対応する。(衆院の)総選挙は恐れず、侮らずだ」と述べ、村山首相の退陣と早期の解散、総選挙を求めていく考えを強調した。

海部氏は選挙前に党内の一部に党首交代を求める声が出ていたことに関して「そんなことを言っている余裕はない。党の結束を乱さずに改革を求める国民の期待を裏切らないことが大事だ」と述べ、党首続投に強い決意を示した。《共同通信》

【ロシア・エリツィン大統領】退院

タス通信によると、狭心症の発作を起こしてモスクワの中央病院に入院、治療を受けていたエリツィン・ロシア大統領は24日、13日ぶりに退院、モスクワ郊外のバルビハ療養所に移った。メドベージェフ大統領報道官が明らかにしたもので、大統領の気分は良好だという。

大統領の容体については、大統領府がタス通信を通じ、信ぴょう性の極めて疑わしい「病院で執務する大統領」の写真を配信するなどしたため、極度の悪化説もあった。大統領府が予告した23日までという入院期間に沿った退院は、こうした憶測を打ち消し、一応予定通りに病状が回復していることを印象づけるものと言える。

しかし、今回の退院後も大統領が療養所での生活を余儀なくされたことで、大統領の健康状態への疑念は依然強く残り、来年夏の大統領選挙へ向けた「エリツィン後継」を模索する動きに拍車が掛かることは間違いない。《共同通信》

7月24日のできごと