平成3122日目

平成9年7月26日(土)

1997/07/26

【台風9号】中国地方を北上

中型で並の強さの台風9号は26日午後、徳島県阿南市付近に上陸した後、四国、中国、近畿地方を風速25メートル以上の暴風域に巻き込みながら瀬戸内海を経て中国地方を北上した。27日午前1時すぎに島根県から山陰沖の日本海に抜けた。28日に熱帯低気圧に変わる見通し。

台風の勢力は弱まったが、東海、近畿、中国地方は27日朝まで激しい雨が続く恐れがあり、気象庁は警戒を呼び掛けた。台風の影響で空の便や、JR山陽新幹線を中心に欠航や運転見合わせなど乱れが出たほか、強風によるけが人などの被害も相次いだ。

6月に台風7号と8号が列島を縦断しており、3回以上連続の上陸は、気象庁のデータが整備された昭和26年以降、4年ぶりで6回目。7月までに台風が3回上陸したのは平成5年以来、2度目。

27日夜までの雨量は、東海、近畿地方で200−300ミリ、中国地方で150−200ミリなどと予想され、特に紀伊半島の総雨量は1000ミリ以上に達する恐れがある。

降り始めから26日午後10時までの雨量は、奈良県上北山村の日出岳で844ミリ、三重県宮川村で617ミリに達した。

台風は上陸前はゆっくりと北上していたが、朝鮮半島付近の上空にある低気圧の影響で一時的に速度を上げた。日本海に抜けた後は高気圧に北上を阻まれて再び動きが遅くなる可能性もある。《共同通信》



【ボクシング・ダブル世界戦】葛西裕一、坂本博之選手共に戴冠ならず

ボクシングのダブル世界戦タイトルマッチ各12回戦が26日、横浜アリーナで行われ、世界ボクシング協会(WBA)ジュニアフェザー級王座に挑んだ同級5位の葛西裕一(帝拳)は12回2分35秒にKOで、世界ボクシング評議会(WBC)ライト級王座を狙った坂本博之(角海老宝石)は1−2の判定でいずれも敗れ、王座奪取はならなかった。《共同通信》

ノンタイトル10回戦の辰吉丈一郎(大阪帝拳)はリカルド・メディナ(26・メキシコ)に判定勝ちした。《読売新聞》

【池田行彦外相】カンボジア外相と会談

池田外相は26日午後、カンボジアのウン・フオット外相とクアラルンプール市郊外のホテルで約1時間会談した。池田外相は人権問題への取り組みなどを条件に、フン・セン体制を事実上、追認する考えを表明した。一方、フオット外相は自らの第一首相選出に関して、「28日に国会が再開するが、第一首相選出は焦っていない」と述べ、再開初日の選出にはこだわらない意向を示した。《読売新聞》

【橋本龍太郎首相】長男の結婚式に出席

橋本首相は26日、都内のホテルで行われた長男、龍さん(28)の結婚式に出席した。披露宴には約300人が出席したが、現職首相の長男とあって、国会議員は梶山官房長官、自民党の加藤幹事長ら党三役、斎藤参院議長、竹下元首相らが勢ぞろいした。

龍さんは岡山市内の民間会社に勤務しており新婦とは同期入社の間柄という。

首相は二男三女の父で、うち長女、二女、二男の3人が結婚している。今年3月来日したゴア米副大統領には「(娘が嫁ぐと)席がぽっかりあいてさびしいもんだ」と子どもの結婚に対する父親の心境を語ったことも。この日は「けさ4時まで眠れなかった」とあいさつしたが、果たして胸中は–。《読売新聞》

【ベルギー】航空ショーで墜落事故

ベルギーの北海沿岸の都市オーステンデで26日夕、国際航空ショーに参加した軽飛行機1機が観客席付近に墜落、炎上した。ベルギー警察当局によると、少なくとも7人の観客とパイロット1人が死亡し、約40人が負傷した。うち3人は重体という。

パイロットはヨルダンの空軍大尉で、空中で円を描く曲芸飛行中に、機体のコーントロールを失い墜落した。事故直前に突風が吹いたとの目撃証言もあり、ベルギー当局が原因を調べている。航空ショーは27日までの予定だったが、急きょ、中止された。

現場では機体の破片や燃料油が広範囲に飛び散り、観客らが逃げ惑った。事故を目撃した観客は「飛行機がおかしな動きをした後、約100メートル先に墜落、炎に包ままれ黒煙が上がった」と語った。《共同通信》

【在ペルー日本大使公邸占拠事件】青木前大使、犠牲者の墓参

ペルー訪問中の青木盛久前駐ペルー大使は26日午後(日本時間27日未明)、4月の日本大使公邸での人質救出作戦で犠牲となった軍特殊部隊のバレル大佐、ヒメネス大尉、元人質のジュスティ最高裁判事の墓参りをした。

前大使は、直子夫人とともに、リマ東部のハルディネスデラパス墓地を訪れ、3人の墓石に献花、両手を合わせめい福を祈った。バレル大佐、ヒメネス大尉の家族には「日本人(元)人質24人と、日本国民の感謝の気持ちを伝えたい」と語りかけた。前大使夫妻は、ジュスティ判事の遺族のリマ市内の自宅も訪ね、弔いの言葉を述べた。

前大使は救出作戦の際に負傷し、その4日後に帰国したため、「人間としてやらなければならない義務」と墓参りを強く希望していた。《共同通信》

【ヤンキース・伊良部秀輝投手】2回KO

米大リーグ、ドジャースの野茂英雄投手とヤンキースの伊良部秀輝投手が26日(日本時間27日)、初めて同じ日に先発したが、野茂は打球を受けて四回途中降板、伊良部は6失点で2回KOと、ともに不本意な形でマウンドを降りた。

ロサンゼルスのドジャースタジアムにフィリーズを迎えた野茂は四回二死、四番ローレンの打球を右ひじに受けて降板、3年連続の2けた勝利は3試合続けて足踏みとなった。一方、伊良部はニューヨークのヤンキースタジアムでのマリナーズ戦で二回にクルーズ、ロドリゲスに本塁打されて2敗目を喫した。初登板こそ2点で抑えたが、こ-れで防御率は7.97となった。

デビュー戦の称賛のスタンディングオベーションがうそのようだった。ほぼ満員のヤンキースタジアムのスタンドから情け容赦ないブーイングが浴びせられた。二回に2本塁打されて5点失った伊良部がベンチに戻る時だった。

次の回のマウンドに背番号35の姿はなかった。「うまく投げて甘くなかったら、抑えられると思っているけど、甘いボールがたくさんありました」。素直に反省の言葉を並べるしかなかった。これで4試合に登板して計19失点。この日は2回しか持たなかった。防御率は7.97のひどい数字となった。試合後、トーリ監督は「次にボールをもらったとき、何かを見いだしてほしい」と、一時的にリリーフで起用して復調を待つプランを口にした。

首脳陣は、感情の起伏が激しいことを心配しているが、伊良部は「体の中からわき上がる衝動をコントロールしながら投げる、というのを、きょうは覚えました」と言った。敗戦の中の数少ない収穫かもしれない。

そうは言っても持ち前の向こう意気の強さが失われたわけではない。ブーイングのことをしつこく聞かれると「次、戦うエネルギーに変えていくしかない」と言い切った。《共同通信》



7月26日のできごと