平成3096日目

平成9年6月30日(月)

1997/06/30

【香港】英領最後の日

英国の1世紀半に及ぶ香港統治を締めくくる香港返還式典が、30日午後11時半から、香港島湾仔の会議展覧センター新館で行われ、アヘン戦争以来の英国領・香港は7月1日午前0時をもって中国に返還される。香港は今後50年間、現在の社会・経済制度の下で高度の自治権が保障された中国の特別行政区として新しく生まれ変わり、中国は史上初の「一国二制度」の実験の幕を開ける。

英国は返還式典に先立ち、30日夕、ビクトリア港に面した香港島の英軍総司令部隣のタマール海軍基地跡で、撤退式典を開催する。チャールズ皇太子やパッテン総督が出席し、世界からのゲスト約1000人を含む約1万人が参加する。《読売新聞》

池田幸彦外相は30日午前(日本時間同日昼)、香港で中国の銭其琛外相と会談し、橋本龍太郎首相が9月上旬に中国を訪問することで正式に合意した。銭外相は李鵬首相の来日を、11月上旬に実現する方向で準備を進めると表明した。

また両外相は、国連海洋法条約批准に伴う新漁業協定締結交渉については、橋本首相訪中時までに協定案文を確定し実質合意を目指すよう作業を加速することで一致した。《共同通信》

江沢民・中国国家主席は30日深夜、返還式典を前に九龍半島のホテルで約30分間、ブレア英首相と会談を行い、新たな中英関係の構築で一致した。江主席は、来年のブレア英首相の公式訪問を要請、ブレア首相はこれを受諾した。

会談の中で江主席は、「歴史的瞬間に英首相と会談できるのは光栄」と語ったほか「会談は極めて有益だった」と高く評価した。同首相も「首脳会談が英中両国の新たな始まりになることを期待する」と述べ、中国側に過去の対立を忘れ、新たな関係を確立するよう呼びかけた。《読売新聞》



【フジ系連続ドラマ・ひとつ屋根の下2】最終回

【酒鬼薔薇聖斗事件】ネットに少年の実名

神戸の小6男児殺害事件で、殺人、死体遺棄容疑で逮捕された神戸市須磨区の中学3年の少年(14)の実名が、逮捕直後から同事件に関する情報交換が行われているインターネットのホームページの掲示板に掲載されていたことが30日分かった。

少年法では未成年の場合、氏名など当該事件の本人と分かるような記事などを新聞や出版物に掲載することを禁じ、捜査当局も実名公表を控えている。少年の弁護士は「重大な人権侵害。明らかに少年法に違反し名誉毀損にも当たる」として、関係者に掲載を取りやめるよう働き掛ける方針。《共同通信》

神戸市須磨区友が丘のA君(11)=市立多井畑小6年=殺害事件で、殺人、死体遺棄容疑で逮捕された市立友が丘中3年の少年(14)が、兵庫県警須磨署捜査本部の調べに対し「遺体切断後、魂を出してあげるために、遺体を傷付けた」などと述べていたことが30日、分かった。また少年は「プロレス技でA君を押さえ付けた上、首を絞めて殺害した」と犯行時の状況を詳しく供述、自分の性格を「弱い子をいじめるのが好き」とも表現している。

これまでの調べでは、少年は5月24日午後2時ごろ、祖父宅に向けて歩いていたA君と路上で出会い、通称「タンク山」に誘い込んだ。供述によると、少年はタンク山頂上の有線テレビ施設近くでA君を殺害。「最初はプロレス技のヘッドロックをかけ首を絞めた。時間がかかったので、正面から両手で首を絞めた。遺体は山中に放置した」としている。

翌25日、再び山に入り、放置した遺体を頂上の有線テレビ施設内に運び、近くのホームセンターで買ったのこぎりで遺体を切断。その後「A君の魂を出してあげるため、さらに遺体に傷付けた」という。

頭部は黒いポリ袋に入れてほかの山に隠し、のこぎりや施設出入り口の古い錠は池に捨てた。《共同通信》

【ゴルフ日本女子オープン】岡本綾子選手、4年ぶり2度目の優勝

日本女子オープン選手権最終日は30日、兵庫県東広野ゴルフGCで行われた。

国内女子では史上初めて予備日の月曜日が最終日となり、岡本綾子が通算7オーバーの295で4年ぶり2度目の優勝、賞金1400万円を獲得した。46歳での優勝は国内メジャー大会の最年長優勝記録。岡本は昨年のフジサンケイ・レディース以来の優勝で、ツアー通算43勝目、海外を合わせプロ61勝となった。

岡本はパットが好調で、2連続バーディーのスタート。追う具玉姫(韓国)の自滅で独走となり、結局3バーディー、4ボギーの73にまとめて逃げ切った。

3打差の2位は福島晃子、さらに1打差の3位は日吉久美子。ベストアマは竜谷大留学中の韓熙円(韓国)で303の8位だった。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・橋本龍太郎首相は30日、新旧陸上幕僚長ら1日付で離着任する自衛隊幹部19人の訪問を受けてご満悦。「訓練を一生懸命やりながら、それを(実戦に)使わずに済んだのは幸せだ。これからもそうありたい」と慰労した。制服組には好意的な首相だが、今回も本来なら閣僚応接室を使うところを奥の執務室に招き入れるなど大変な気配りよう。もっとも、秋には日米防衛協力のための指針(ガイドライン)見直しや有事法制論議が激しくなることが予想されるだけに、首相の上機嫌もいつまで続くことやら。

○・・・久間章生防衛庁長官は都内でガイドライン問題を中心に1時間にわたって講演した。当初は「長官を拝命したが、国防族でないため防衛問題は勉強不足だった」と謙虚さを見せたが、手元の資料をほとんど見ずに「中国は海洋権益を意識している」などと踏み込んだ発言も交えたことから同庁関係者はヒヤヒヤ。そんなことはお構いなしに久間氏は「安全保障問題を赤裸々に話し、理解を得て進めていく」と強調した。来るべき内閣改造をにらみ、続投を意識したパフォーマンスとの観測もちらほら。《共同通信》

【マイク・タイソン氏】謝罪

28日に行われた世界ボクシング協会(WBA)ヘビー級タイトルマッチで、チャンピオンのイベンダー・ホリフィールド(米国)の耳をかみちぎって失格負けしたマイク・タイソン(米国)が30日、ラスベガスのMGMグランドホテルで会見し、関係者に謝罪するとともに永久追放処分の猶予を嘆願した。

タイソンは「ネバダ州コミッションからのいかなる処分も受け入れる。資格停止、罰金に対しては争わない」と述べた。さらにホリフィールドにかみついた状況を「どうしてあんなことをしたのか分からない。まぶたを切ってから自分を見失ったと思う」と語った。タイソンはネバダ州ボクシングコミッション、主審、そして最後にホリフィールドに謝り、「二度と過ちは繰り返さない。許してほしい」と、永久追放など厳しい処分の回避を求めた。《共同通信》



6月30日のできごと