平成2762日目

平成8年7月31日(水)

1996/07/31

【厚生労働省】O-157を伝染病指定へ

全国に広がっている病原性大腸菌「O-157」による感染症をめぐり、公衆衛生審議会伝染病予防部会は31日、伝染病予防法に基づく伝染病に指定することを了承した。これを受け厚生省は同日午後、運用上の問題など細部の詰めの作業に入った。

厚生省は早ければ来週前半にも「腸管出血性大腸菌感染症」を伝染病予防法に基づく伝染病に指定する方針。指定に伴い過去にさかのぼった財政措置は取られない見通しで、大阪府堺市など地方自治体からは不満の声も出そうだ。

菅直人厚相はこの日開かれたO-157の対策閣僚会議に同部会の結論と指定の方針を報告、了承された。伝染病の指定は1976(昭和51)年の「ラッサ熱」以来20年ぶりで、隔離などを除いた限定適用は初めて。《共同通信》



【政府】緊急行動計画7項目を決定

政府は31日夕、病原性大腸菌「O-157」問題に総合的に対処するため、橋本龍太郎首相のほか14閣僚による対策関係閣僚会議の初会合を開き、医療の確保、二次感染の防止、感染経路の究明など7項目の「緊急行動計画」を決めた。O-157を来週前半にも伝染病予防法に基づく伝染病に指定するとの菅直人厚相の報告も了承した。

梶山静六官房長官は被害拡大を防ぐため、国民に手洗いの励行や食品調理上の注意を呼び掛けるチラシ約4000万部を2日の新聞各紙に折り込み、配布すると説明した。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・梶山静六官房長官は31日の記者会見で、病原性大腸菌「O-157」対策関係閣僚会議のメンバーに防衛庁が入っていないことを指摘した一部報道に触れ「(出席の)手を挙げてきたところ(省庁)は全部入れた」と説明。「防衛庁には素晴らしい防疫のノウハウがありながら、控えめなのか防衛機密なのか分からないが、お手を挙げていただけなかった。礼を尽くしてご参加願うようにしたい」ときつい皮肉。それでも言い足りなかったのか「防衛庁自身が、国民に奉仕するというスタイルをもうちょっと示していただければ幸いだった」と最後は防衛庁をやり玉に。

○・・・田中秀征経企庁長官はこの日、外国特派員協会で講演、ともに行革研究会を主宰する細川護熙元首相、小泉純一郎元郵政相との関係について「ある雑誌が“わがままトリオ”と書いていたが、行革で妥協しないということだと好意的に理解している」。ところが、外国人記者に「その細川首相の首相特別補佐を辞めたのではなかったか」と突っ込まれると「政治改革法案が成立するまでという約束だった。辞める時は『一緒に辞めませんか』と(細川氏を)誘ってみた」と当時の模様を説明。今度は自らが提唱する「行革政権」に細川氏を誘いたい?《共同通信》

【新党さきがけ・鳩山由紀夫代表幹事】高知県・橋本大二郎知事と会談

新党さきがけの鳩山由紀夫代表幹事と橋本大二郎高知県知事が31日、高知市内の知事公舎で会談後、そろって記者会見した。新党結成を目指す鳩山氏が「国政に関心を持つ知事のご指導はありがたい」と持ち上げれば、橋本氏も「志を持つ集団ができてほしい」とエールを送るなど、親密な関係を印象づけた。

両氏とも橋本氏の新党参加の可能性を否定したが、橋本氏との連携アピールは「鳩山新党」の人脈を誇示する形となり「決してマイナスにはならない」(さきがけ若手)という見方が専らだ。《共同通信》



7月31日のできごと