平成2725日目

平成8年6月24日(月)

1996/06/24

【橋本龍太郎首相】沖縄県・大田知事に勧告

橋本龍太郎首相は24日午前、沖縄の米軍楚辺通信所一部用地の強制使用問題で、大田昌秀沖縄県知事が採決申請書の公告・縦覧に応じないことから、地方自治法に基づいて「勧告」を出し、郵送した。

勧告によると、文書送達の翌日から5日以内に公告・縦覧を代行するよう求めており、期限は7月2日。

大田知事は勧告を拒否する方針で、首相は知事が応じなければ「命令」を出し、それも拒否した場合には知事を相手に職務執行命令訴訟を起こす。

「楚辺」の一部用地をめぐっては、山内祐信・読谷村長が公告・縦覧を拒否したことから、政府は先月末に大田知事に代行を要請。しかし知事もこれに応じないため、今月12日に文書で督促した。

沖縄県では米軍基地整理・縮小の是非を問う県民投票条例が可決されるなど、政府の基地政策に対する反対の声が高まっており、政府の対応にあらためて反発が強まりそうだ。

大田知事が「楚辺」だけでなく、来年5月に使用期限の切れる嘉手納飛行場などの一部用地の強制使用手続きでも、公告・縦覧の代行を拒否し続ければ、国の裁決代行を認める特別立法をめぐる議論が具体化しそうだ。《共同通信》



【新党さきがけ・武村正義代表】総選挙、原則単独で

新党さきがけは24日夕、都内のホテルで結党3周年記念パーティーを開いた。武村正義代表は今後の党の進む方向について「原則はさきがけ単独で(次の)総選挙に臨む」との基本方針を強調する一方、「幅広い政治結集ができる状況になれば、迷わず新しい方向に突き進んでいきたい」と述べ、条件が整えば新党結成に向かう考えを示した。

鳩山由紀夫代表幹事を中心とする新党構想などについても「ある人は新進党の船田元氏と提携しながら将来を語っている。かつての盟友細川護熙元首相と勉強しながら頑張っているメンバー(田中秀征経企庁長官)もいる」と指摘、一定の理解を示した。

これに対し、社民党の村山富市党首は「さきがけと一緒になって皆さんの期待にこたえるよう頑張るつもりだ」と、さきがけとの合流による新党結成に重ねて期待感を示すとともに、鳩山、船田両氏らの動きについては「(さきがけが)ばらばらになってはいけない」と述べた。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・橋本龍太郎首相は24日、首相官邸で記者団に訪韓の成果を問われ「(金泳三大統領と)二人だけで酒を飲みながらの会談ができたことだ」と信頼関係の醸成を強調。ただ、会談内容については「個人的じゃなかったけど」と含みを持たせたため、記者団が畳み掛けたが「忘れた」とそっけない答え。「酒のせいか」と追いすがると、「そうしておくのが一番いいな」と結局、最後まで語らずじまい。「(翌日の)朝まで(酒が)残ったよ」と金大統領の酒の強さを紹介した首相だが、酒だけではなく表に出せない重い課題が残った?

○・・・社民党の佐藤観樹幹事長はこの日、首相官邸に橋本龍太郎首相を訪ね、先進国首脳会議(リヨン・サミット)で核実験即時中止や国連改革などを積極的に提言するよう申し入れた。だが、首相の返事は「エリツィン大統領が出られないことにドイツやフランスが深刻になっている。軍縮など従来の予定された問題に集中できるかどうか分からない」。国連改革問題も事務総長の人選をめぐりさまざまな下馬評が出ていることから、十分議論できるかどうかは定かでない状態で、佐藤氏は「カバンには詰めて行ってくれるようだが…」と、せっかくの提言の行方にやきもき。《共同通信》

【WBAミドル級タイトル戦】竹原慎二選手、初防衛に失敗

世界ボクシング協会(WBA)ミドル級チャンピオンの竹原慎二(沖)は24日、横浜アリーナで初の防衛戦となるタイトルマッチ12回戦で挑戦者で同級1位のウィリアム・ジョッピー(米国)と対戦し、9回2分29秒TKOで敗れて昨年12月に獲得した王座をわずか6カ月で失った。

日本選手として最重量の世界王者だった竹原は25戦目で初めて敗れ、戦績は24勝(18KO)1敗となった。世界初挑戦でタイトルを奪取したジョッピーは23戦22勝(18KO)1分け。 1回、竹原は右ストレートを受け、いきなりダウンを喫した。打ち合いを狙ったが、ジョッピーのスピードにいつけず、空振りが目立つ苦戦。9回、コーナーに追い詰められ、左右の連打を浴びたところをレフェリーが試合を止めた。

打ち合いの中で勝機を見いだす竹原のボクシングは、相手がフットワークを使ってくると、途端にリズムが狂ってしまう。竹原はジョッピーのスピードについていけず、自慢の強打が不発のまま完敗した。 竹原は何とかパンチを当てようと、ノーガードでジョッピーを誘うが、1回にダウンを喫した右ストレートを再三浴び、逆にペースを奪われてしまう。

大振りの左右フックは空を切るばかりで、有効打にはならなかった。後半はスタミナ切れしたのか、自らバランスを崩す場面もあった。焦りが焦りを生んで攻撃が単発となり、9回は勝負に出てきたジョッピーの連打を棒立ちのまま、まともに受けてしまった。

ジョッピーは、ミドル級としては小粒だが、確かな技術を持っていた。チャンスにも深追いせず、自分のスタイルであるアウトボクシングに徹した。竹原の弱点を研究し尽くし、技でパワーを封じた。《共同通信》

【大相撲名古屋場所】番付発表

日本相撲協会は24日朝、大相撲名古屋場所(7月7−21日・愛知県体育館)の番付を発表した。昭和以降で単独1位の3場所連続関脇となる魁皇が東、夏場所10勝の武双山が西の関脇で、そろって大関昇進に挑む。先場所十両優勝した力桜が、奈良県から53年ぶりの新入幕を果たし、元横綱隆の里が親方の鳴戸部屋初の幕内力士となった。

横綱、大関に変動はなく、東横綱には、夏場所で2場所連続13度目の優勝を飾った貴乃花が7場所連続で座った。名古屋場所を制すると輪島(元横綱)と並んで史上4位の優勝回数となる。西横綱は曙。大関陣は若乃花が東、貴ノ浪が西で、今年に入ってまだ2けた勝利のない武蔵丸がもう1人の東大関。

小結は5場所ぶりに3人。夏場所新小結で勝ち越した旭豊が東、西は先場所関脇で7勝8敗と負け越した貴闘力で。もう1人の西には大翔鳳が8場所ぶりに返り咲いた。

入幕4場所目の玉春日が自己最高位の東前頭筆頭で新三役を狙う。琴の若が小結から東2枚目に、5場所連続三役を維持した琴錦は関脇から西2枚目に番付を下げた。先場所20場所ぶりに10勝を挙げた元大関の小錦は西8枚目にランクされた。

新入幕は力桜と夏場所11勝の琴竜で、新入幕2人は年春場所以来。このところ番付運が悪く、入幕を見送られていた久島海が8場所ぶりに入幕した。《共同通信》



6月24日のできごと