平成2650日目

平成8年4月10日(水)

1996/04/10

【チェルノブイリ原発】地下水の汚染始まる

事故後、汚染防止のためコンクリート製の「石棺」で覆われているチェルノブイリ原発周辺で、地下水がストロンチウム90やセシウム137などの放射能で汚染されているとの測定結果をウクライナ地質科学研究所(キエフ)のグループが10日、ウィーンで開かれているチェルノブイリ原発事故10周年会議で発表した。

石棺からの放射能の漏出経路として、石棺のすき間からの大気中への漏出と並んで、地下水の汚染が心配されているが、既に地下水汚染が始まっていることを示す測定結果と言える。

チェルノブイリ原発周辺には放射能監視用に28本の観測井戸が掘られている。同研究所は昨年これらの井戸を使って、人体に取り込まれると造血器官を侵すとされる放射性物質であるストロンチウム90と、透過力が強い放射線を出すセシウム137の濃度を測定した。

その結果、原発の周囲全体が汚染されているのが判明。ストロンチウム90の測定値の平均はウクライナの飲料水の許容限度が1リットル当たり3.7ベクレルなのに、2倍以上の同約7.5ベクレルだった。石棺に最も近い井戸では同3600ベクレルを検出した。《共同通信》



【スピッツ】シングル「チェリー」発売

【橋本龍太郎首相】桜を見る会

橋本龍太郎首相は10日午前、東京都新宿区の新宿御苑で恒例の「桜を見る会」を開いた。昨年は阪神大震災に配慮して中止したため、2年ぶりの開催となった。

会場には各国大使や政財界、文化・スポーツ界などから約1万人が出席、満開の桜を楽しんだ。首相が久美子夫人とともに御苑内を回ると、大勢の人が一目見ようと押し寄せる超人気ぶり。特に女性招待者らは握手を求めたり、記念写真を撮ろうと首相を倒さんばかりの勢いだった。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・橋本龍太郎首相は10日、新宿御苑で恒例の「桜を見る会」に出席。写真撮影が趣味の首相だが、官邸に戻ると「観桜会に行くのに、初めてカメラを持っていかなかったよ」と一言。首相として初めて参加した今回は、首相の周りには人だかりができたこともあり、「まあ持って行っても撮れなかっただろうけど」とさらり。ただ、会の最中には、報道カメラマンに向かって、国産フィルムを使っているかどうか確認する場面も。米国から市場の閉鎖性が指摘されているだけに、首相の頭は花より目前に控えた日米首脳会談でいっぱい。

○・・・平成8年度予算案の衆院通過に向け、大詰めの折衝が続いたこの日午後、衆院予算委員会理事会で、自民党理事の深谷隆司氏は「桜を見る会」に出席してきたことを披露。「桜は満開だったが、今日が限界だ。住専問題も今日が限界だ」と新進党理事の野田毅氏に先制攻撃し、早期決着を迫った。これに対し、野田氏も負けじと「まだ八重桜があるのではないか」と応戦し火花を散らした。深谷、野田両氏は昭和47年初当選の同期の桜。与野党に分かれただけに、ライバル意識は満開のよう。《共同通信》

【与党3党、新進党】「住専予算」事実上の凍結で合意

与党3党と新進党は10日深夜の国対委員長会談で、1996年度予算案のうち、6850億円の住宅金融専門会社(住専)関連予算について、予算書を修正して「制度を整備した上で措置する」との「凍結」とも取れる追加条項を入れることで合意した。

これにより今国会最大の焦点である「住専」予算案は、一部修正の上、11日に衆院予算委、衆院本会議で可決され参院に送付されることになった。

また新たに金融問題特別委(仮称)の設置と、自民党の加藤紘一幹事長らの証人喚問を同特別委で取り扱うことも併せて合意し、喚問問題は事実上先送りとなった。《共同通信》

橋本龍太郎首相は10日夜、住専予算をめぐる与野党合意が事実上の凍結ともとれることについて「どうして、どこにそんなことが書いてあるのか。制度を整理した上で措置するということがなぜ凍結なのか。法案が通らなければ予算が執行できないのは当たり前で、それ以上でも以下でもない」と指摘、玉虫色の決着との批判に反発した。《共同通信》



4月10日のできごと