平成2585日目
1996/02/05
この日のできごと(何の日)
【橋本龍太郎首相】住専予算削除を拒否
衆院予算委員会は5日午後、住宅金融専門会社(住専)処理問題で政府からの資料開示を受けて総括審議を行い、審議拒否していた新進党が先月30日以来、6日ぶりに出席して本格的論議が再開された。
新進党の村井仁氏が、処理策に伴う6850億円の財政資金の予算案の削除を求めたのに対し橋本龍太郎首相は「問題先送りはできない。撤回、削除の考えはもっていない」と明言。久保亘蔵相も「変更するなら法的処理以外に方法はない。そうすると内外に深刻な影響を与えることが懸念され、凍結、削除はまったく考えていない」と強調した。
平成5年の住専の再建計画策定当時に、経営破たんが明白だった住専への融資引き上げを検討していた農林系金融機関を説得するため、大蔵、農林両省の関係局長が「農林系に負担はかけない」とした覚書について、大原一三農相は「元本保証する覚書だと理解している」と述べた。《共同通信》
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【政界談話室】
○・・・橋本龍太郎首相は5日、政府与党首脳連絡会議開始予定の正午を過ぎても、与党側メンバーがそろわず「1時から予算委員会が始まる。どうしよう」と心配顔。「今いる人だけで重要会議を」という梶山静六官房長官の提案も耳に入らず、梶山氏がたまらず与党側に電話を入れると、ちょうど与党側の会議が終わったばかりで、幹事長らが次々と官邸へ。塩川正十郎自民党総務会長が「やっぱり官房長官の電話はきつい。呼べばすぐ飛んでくる」と冗談を飛ばしたが、住専問題の本格審議再開を前に、首相の神経の高ぶりだけが浮き彫りに。
○・・・社民党の佐藤観樹幹事長はこの日の与党責任者会議で、竹下登元首相が住専予算の凍結に言及したことをあらためて取り上げ「先々のことまで話す方が多い。与党の結束を乱すことになっている」とクギを刺した。自民党の加藤紘一幹事長は「党内にいろいろな意見の人がいるが、執行部と国対では一切凍結は考えていない。当人からも釈明があった」と説明したが、佐藤氏は先週末にも加藤氏に電話で直接抗議したばかり。「凍結」は新進党との「話し合い解散」につながる可能性もあるだけに、社民党としては気が気でない様子。《共同通信》
【米連邦地裁】大統領に召喚命令
米アーカンソー州リトルロックの連邦地裁は5日、クリントン大統領夫妻の土地開発・不正融資疑惑(ホワイトウォーター疑惑)に絡み、不正融資を受けたとの罪に問われている共同経営者の裁判の弁護側証人として、クリントン大統領に召喚命令を出した。
先月のヒラリー大統領夫人の大陪審証言に続く今回の喚問で、再選を目指す大統領のイメージ低下は免れない。
ホワイトハウスは、大統領が命令を受け取ったことを確認。「適切な方法」で協力することを明らかにしているが、大統領が自ら出廷するのではなく、宣誓下での出張尋問など、出廷に代わる証言の手段を検討するとみられる。《共同通信》
【WBCフライ級タイトル戦】勇利アルバチャコフ選手が8度目の防衛に成功
世界ボクシング評議会(WBC)フライ級タイトルマッチ12回戦は5日、大阪城ホールで行われ、チャンピオンの勇利アルバチャコフ(協栄=ロシア)が挑戦者の同級10位ラウル・フアレス(メキシコ)を3−0の判定で下し、タイトルの防衛に成功。日本のジム所属選手の同級世界タイトルの最多防衛記録を8度に伸ばした。戦績は勇利が日本でのプロデビュー以来の22戦全勝(15KO)、フアレスは21戦19勝(I1KO)2敗となった。
パンチのスピードで上回る勇利は3回に右ストレートで最初のダウンを奪い、試合の主導権を握った。接近して手数で勝負をかける若いフアレスにややてこずったものの、8回に左ボディーブローで、10回にも左右の連打でダウンを奪い、危なげない判定で退けた。《共同通信》
【故・三橋美智也さん】音楽葬
多臓器不全のため1月8日死去した歌手三橋美智也さん(65)の音楽葬が5日、東京都港区の青山葬儀所で行われた。
芸能、民謡関係者やファンら約2000人が参列する中、三橋さんが創設した民謡三橋流の弟子たちが「津軽じょんがら節」を演奏。歌手協会会長の田端義夫さんが弔辞で「民謡、歌謡曲、津軽三味線の3つのジャンルの最高を極めた人。まだ何十年も歌ってほしかったのに残念でならない。後輩たちが歌い続けていく姿を天国から温かく見守ってほしい」と述べた。《共同通信》