平成2566日目

平成8年1月17日(水)

1996/01/17

【阪神淡路大震災】発生から1年

6300人を超える人々が亡くなった阪神大震災(兵庫県南部地震)から丸1年を迎えた17日、被災地では発生時刻の午前5時46分、被災者らが仮設住宅などで一斉に黙とう。兵庫県、神戸市、西宮市などで追悼式が営まれ、犠牲者のめい福を祈るとともに、被災地再生を誓った。

兵庫県の追悼式典に出席した橋本龍太郎首相は「被災者の生活再建と阪神・淡路地域の一日も早い復興に向けて、国も全力を挙げて取り組む」と決意表明した。《共同通信》

阪神大震災(兵庫県南部地震)から丸1年の17日、被災地では午後も兵庫県西宮市主催の追悼式や、神戸市長田区の住民らによる合同慰霊祭など犠牲者を悼む行事が相次いだ。

皇太子ご夫妻は神戸市内で開かれた国土庁などが主催した「震災総合フォーラム」に出席、その後、同市内の商店街を訪れ、被災者を励まされた。

夜には神戸市中心部の3つのホテルの壁面に、部屋の明かりを使った「LOVE」「KOBE」の文字やハートなどが浮かび、復興のともしびとなった。

約1300人が参列した西宮市の式典は午後2時、市立西宮東高校体育館で始まり、市内の犠牲者約1100人の名簿が供えられた慰霊碑前で、馬場順三市長が「安全で豊かな街づくりに全身全霊を傾ける」と語った。

続いて児童代表の市立広田小6年、秋吉遼子さん(12)が「全国各地の皆さんに勇気づけられた経験を生かし、自分や友達の命も大切に生きていく」とあいさつした。

一帯が焼け跡になった神戸市長田区の菅原市場では、午後1時半、地元住民が合同慰霊祭を行った。周辺地区犠牲者119人の遺族ら約2000人が参列し、住民代表の白崎弘二さん(65)が「将来自慢できる街づくりのため一歩一歩前進します」と弔辞を読んだ。

午後二時半からのフォーラムは、橋本龍太郎首相ら約七750人が参加。国土庁や県が震災復興への取り組みを報告した後、政府の阪神・淡路復興委員会の下河辺淳委員長が「震災と復興」をテーマに講演した。《共同通信》



【大相撲初場所】11日目

大相撲初場所11日目(17日・両国国技館)優勝争いを展開している力士がそろって星を伸ばした。横綱貴乃花はベテラン栃乃和歌にややてこずりながらも寄り切って全勝をキープした。大関貴ノ浪は小結武双山を豪快に寄り倒して1敗を守った。貴ノ浪は1年ぶりの2けた勝利。武双山は7勝4敗。平幕の貴闘力、玉春日も勝ち9勝2敗。大関武蔵丸は32場所連続の勝ち越しを決めた。

【政界談話室】

○・・・自民党の亀井静香組織広報本部長は17日、党本部で開かれた全国青年部長会議に出席。小沢一郎新進党党首の地元の岩手県の出席者から「社会党と手を切り、自民の政策をきちんと訴えることが大事だ」とただされると「自民は数が足りないが、新進と組むわけにはいかない。あんなのと(比べた)なら社会党の方は何ら問題ない。小沢に負けるな。岩手、頑張れ」と逆にゲキを飛ばした。岩手の出席者が再び小沢氏の各種選挙へのテコ入れぶりを訴えたが「新進は地獄に行く泥舟だ。最後に自民が残る」とめった切り。あまりの迫力に岩手の関係者もたじたじだった。

○・・・共産党の志位和夫書記局長はこの日、記者会見で村山富市社会党委員長の再選について「あまり言うことはないので(当日は)コメントは出さなかった」と極めてつれない態度を見せた。ただ、新党問題に関しては「以前、『社会党は逃げ水だ』と言った」と自身の言葉を引き合いに出し「19日の社会党大会がどうなるか知らないが、実態は今までと変わるわけではない。基本政策転換を説明抜きでやったことが全部、自分の足場を崩している。あの党にはよって立つ足場がない」と批判。迷走を続ける社会党を「逃げ水」どころか、「浮草」呼ばわりしていた。《共同通信》

【自民党・加藤紘一幹事長】総選挙後も連立維持

自民党は17日夕、党本部で全国幹事長会議を開いた。加藤紘一幹事長はあいさつで「われわれは2年半かかって総裁を官邸に送った。下野した時の気持ちを忘れずに政治に取り組むベきと思っている」と述べ、謙虚な姿勢で政権運営を行う考えを強調した。

この後、出席者との質疑応答に移り「総選挙後に自民が過半数を取っても3党連立を目指すのか」(大分)との質問に対し、加藤氏は「安定した政治には280議席は必要だ。それには社会、さきがけの協力が必要になる。いま連立を組んでいてこちらが過半数を得たから必要ないとはできない」と述べ、総選挙後も現在の連立の枠組みを維持する考えをあらためて表明した。

また「公明党との関係をどうすべきか」(大分)との質問には「(関係を)はっきりさせなくてはいけない。県議選などで投票してくれるなど甘い発想は持たないことだ」として、対新進党と同様の厳しい対応をするよう求めた。

「各県ごとに比例ブロック候補者を1人割り当ててほしい」(長崎)との要望には「自民党の得票がどれだけ出るか分からないのに不可能だ」(野中広務選挙対策総局長)と答えた。《共同通信》

【村山富市前首相】「小沢とは書かせない」

自民党の野中広務幹事長代理は17日夕の全国幹事長会議で、村山富市前首相が5日の退陣表明直後、野中氏に「首相指名では社会党を束ねて橋本龍太郎政権をつくる努力をする」などと語ったとのエピソードを披露、地方に不満が強い社会党との選挙協力に理解を求めた。

野中氏は、首相退陣表明の記者会見直後に亀井静香氏とともに首相官邸を訪問した。野中氏によると、村山氏は「社会党委員長選に立候補し、一年半の間、私を限りなく信頼し、支えてくれた自民党に恩返しをするため、社会党を束ね、橋本政権をつくるために一生懸命努力する」と決意を表明。

首相指名選挙の見通しについても「小沢一郎(新進党党首)とは(社会党から)一人も書かせない。何とか5票以内に白票を収める」と述べたという。

村山氏は「今の閣僚に正月を閣僚として迎えさせてあげたかった。22日からの通常国会を考えると、その前一週間は新しい閣僚に勉強してもらいたい。そう考えると今日以外に辞任表明の日はなかった」と、5日を選んだ理由を説明した。《共同通信》

【ロシア軍】チェチェン武装勢力へ総攻撃

ロシア南部ダゲスタン共和国のペルボマイスコ工村で、チェチェン武装勢力が市民らを人質に立てこもった事件で、ロシア軍は攻撃開始から3日目の17日、重火器などを使った総攻撃を開始、重大な局面を迎えた。

インタファクス通信によると、ロシア軍高官は作戦が最終段階に入り、ロシア軍側が村に激しい砲撃を加えていると述べた。現地入りしている連邦保安局のミハイロフ報道官は「人質は村に残っていないとみられる」と述べ「武装勢力のせん滅作戦を今日中に完了する」と宣言した。

ロイター通信によると、報道官は「大部分の人質は殺害された」と述べた。しかし、ロシア内務省は、人質が生存している可能性はあるとしている。

人質は当初100人前後とみられていたが、17日までに解放されたのは28人だけ。ロシア軍側は傍受した武装勢力の無線交信から、武装勢力側が人質を銃殺しているとみて、総攻撃に踏み切ったようだ。ロシア軍は17日、村に激しい砲撃を加えた後、特殊部隊を投入したもようだ。

連邦保安局によると、この日新たに6人が死亡、38人が負傷したため、作戦開始以来のロシア軍側の死者は計18人となった。ポストファクトム通信は、攻撃に参加したロシア軍兵士の話として、ロシア軍の死者は60人に達すると伝えた。

16日にはトルコの黒海沿岸で、武装勢力がロシア人観光客多数を乗せた客船を乗っ取り、チェチェンからのロシア軍撤退を要求する事件が起きており、ダゲスタンでの総攻撃がトルコの事件に影響する可能性もある。

ダゲスタンに隣接するチェチェン共和国の首都グロズヌイでも16日、チェチェン武装勢力が送電所を襲い、29人を人質にする事件が発生。またチェチェンからペルボマイスコエに応援に向かっていたチェチェン武装勢力部隊がロシア軍にせん滅されるなど、各地でチェチェン武装勢力の軍事行動が活発化している。《共同通信》



1月17日のできごと