平成2511日目

平成7年11月23日(木)

1995/11/23

【 Microsoft Windows 95 日本語版】発売

米マイクロソフトのパソコン基本ソフト(OS)「ウインドウズ95」日本語版が23日販売され、全国各地の繁華街で週末にかけて宣伝のイベントがめじろ押しだ。95を搭載したパソコンやプリンターなどの関連機器も続々売り出された。

一方、独自のソフトで人気のあるアップルコンピュータも「お買い得キャンペーン」で巻き返しを図るなど95をめぐる商戦が本格化している。

マイクロソフトが設置するイベント会場は東京・秋葉原駅前のほか全国9ヶ所。秋葉原のメイン会場には4日間で連日、ミュージシャンの坂本龍一さん、米大リーグ、ロサンゼルス・ドジャースのラソーダ監督などが来場。「もっと分かる、もっと楽しい」をうたい文句に95の使いやすさを訴える。《共同通信》



【セアカゴケグモ問題】発覚

大阪府高石市の埋め立て地などで23日までにオーストラリアなどに生息する毒グモの一種「セアカゴケグモ」とみられるクモ約70匹が見つかり、捕獲されていたことが分かった。捕獲地は対岸にも広がっており、研究者は2、3年前から上陸、繁殖している可能性が高い、としている。

大阪府環境保健部から連絡を受けた厚生省はクモの鑑定を急ぐ一方、害虫駆除などを府に指示。衛生害虫駆除の専門家らの派遣も検討している。鑑定結果は24日にも出される見込み。

関係者によると、このクモは9月中旬、埋め立て地の工場内で大阪市立自然史博物館友の会会員の従業員が1匹発見。日本蜘蛛学会の西川喜朗会長がセアカゴケグモと判定した。《共同通信》

【大相撲九州場所】12日目

大相撲九州場所12日目(23日・福岡国際センター)大関若乃花が関脇魁皇に敗れ、肥後ノ海を下した横綱貴乃花と2人が2敗で並ぶ展開となった。

若乃花は左を深く差した魁皇の寄りに敗れ、2敗目を喫した。貴乃花はもろ差しで肥後ノ海を寄り切った。大関同士の一戦で武蔵丸は貴ノ浪の上手投げに屈して4敗となった。関脇琴錦は土佐ノ海に引き落とされ4敗目。土佐ノ海は勝ち越し。元大関の霧島も勝ち越しを決めた。この結果、幕内は貴乃花と若乃花の兄弟が2敗、3敗はなく武蔵丸ら6人が4敗で追う。十両は新十両の砂浜が9勝3敗で単独トップ。《共同通信》

【PL・福留孝介内野手】日生入りを強調

プロ野球ドラフト会議で近鉄が交渉権を獲得したPL学園高の福留孝介内野手(18)は23日、大阪府富田林市の同校野球部寮で父景文さん(45)と進路について話し合い、社会人野球の日本生命に進むことを確認した。

話し合いは約1時間にわたり、福留は「巨人か中日以外なら社会人野球の日本生命入り」という当初からの自分の意思をあらためて景文さんに伝え、最終的な了解を得た。会見した福留は「自分の選んだ道を行くことが、自分の運命に従ったことになる」と気持ちが揺らいでいないことを強調した。

ただし、近鉄の話を聞かないままに拒否の態度をとるのは失礼にあたるとして「何回かは会う」と語り、25日に行われる最初の一交渉には応じる予定。景文さんも「高い評価に礼をつくすのは必要なこと」と交渉に同席する。だが、あくまで本人の意思を尊重する立場に変わりはないもよう。《共同通信》

【阪神淡路大震災】イチロー選手らが被災児童を激励

阪神大震災の被災児童らを励まそうと、スポーツ界のトッププレーヤーが参加したシンポジウム「スポーツ・青春・賛歌」が23日、神戸市内で開かれた。参加したのはイチロー(オリックス・ブルーウェーブ)沢松奈生子(テニス)田村亮子(柔道)平尾誠二(ラグビー・神戸製鋼所)の4選手。

被災児童ら約1900人を前に、各選手の今年1年間の活躍をVTRで紹介。その後、野球解説者衣笠祥雄さんの司会で、スポーツ体験を語り合った。

シンポの中で、震災で実家が被災した沢松選手は「海外での試合中に震災が起きた。一試合でも多く勝つことが被災地の励ましになると思い戦った」と話した。イチロー選手も「今年は地元のファンの応援でリーグ優勝できた」と振り返った。《共同通信》

【村山富市首相】武村正義蔵相と会談

村山富市首相は23日、首相公邸で武村正義蔵相(新党さきがけ代表)と会談し、宗教法人への課税問題や社会党の新党問題について意見交換した。この中で、首相は宗教法人に対する優遇税制見直しについて「ぜひやってほしい」と要請。武村氏も「大蔵省として真剣に見詰めている」と述べ、次期通常国会で本格的な税制改正に取り組むことで一致した。

新党問題については、首相が「アジア太平洋経済協力会議(APEC)が終われば(自ら)動き出すと言ってきた」と述べ、幅広い政治勢力結集に積極的に取り組む考えを強調した。《共同通信》

【自民党・橋本龍太郎総裁】米大統領早期来日に期待

自民党の橋本龍太郎総裁は23日午前、仙台市で開かれた同党政経セミナーで講演し、日米関係について「国際社会が東西二大陣営の対立という時代から変わったが、その中でも日米関係を緩めることはできない。米国が米大陸に閉じこもったり欧州だけを向くというようなことになってはいけない。太平洋国家ということを忘れては困る」と指摘するとともに、クリントン米大統領の早期来日実現への期待を表明した。

橋本氏は「日米関係の安定の基盤には日米安保体制があり、アジア太平洋の安定につながっていることを認識するべきだ」と述べ、日米安保条約に関する共同宣言の重要性を強調した。《共同通信》

【英・ダイアナ妃】アルゼンチン訪問

BBCテレビとのインタビューで大きな関心を呼んだ英国のダイアナ妃が23日、南米のアルゼンチンを訪問し、本人の希望する「親善大使」としての第一歩を踏み出した。

春が訪れたばかりのブエノスアイレスに到着したダイアナ妃は白のスーツ姿。市長の歓迎を受けた後、早速、体の不自由な子供たちの施設などに直行した。

ダイアナ妃は、BBCテレビとの会見で「離婚は望んでいないが、今後は親善大使として活躍したい」と話し、会見後、最初の訪問地にアルゼンチンを選んだ。英国のウェールズ地方からの移民の多い南部のパタゴニアも訪れる。

しかし、アルゼンチンでは、英国との領有権をめぐる1982年のフォークランド紛争の苦い思い出とともに、騒動が続く英国の王室を苦々しく思っている人も多く、熱狂的な歓迎は見られない。地元紙の調査では、10人中7人がダイアナ妃の訪問を歓迎しないと答えた。《共同通信》

【ルイ・マルさん】死去

現代映画に新風を吹き込んでヌーベルバーグの先駆けとなった映画監督で、「死刑台のエレベーター」「地下鉄のザジ」や「プリティ・ベビー」など多くの「話題作を送り出したルイ・マル氏が23日、リンパ一腫による合併症のためロサンゼルス・ビバリーヒルズの自宅で死去した。63歳。フランス北部テュムリー出身で、妻は女優のキャンディス・バーゲンさん。

砂糖などを扱う有数の大実業家の家に生まれ、パリ大学と映画高等研究所に学んだ。カンヌ映画祭グランプリを受賞したジャック・イブ・クストー監督の海洋ドキュメンタリー「沈黙の世界」の製作に加わった後、弱冠25歳の時、ヌーベルバーグの先駆けとなった「死刑台のエレベーター」でデビュー。ゴダール、トリュフォー、シャブロルら一が台頭するきっかけをつくった。

「恋人たち」「鬼火」「ビバ!マリア」や「パリの大泥棒」「ルシアンの青春」などの作品を次々に手掛けた。1977年からは活動の拠点を米国へ移し活躍、バート・ランカスターが主演した「アトランティック・シティ」はオスカーの作品、主演賞などの候補に挙がった。

87年、フランスに戻り、第二次大戦中のドイツ占領下の体験を描いた自らの脚本「さよなら子供たち」を監督、セザール賞7部門を獲得し健在ぶりを示した。昨年の「42丁目のワーニャ」(原題、日本未公開)が遺作となった。遺体は母国に葬られる。《共同通信》



11月23日のできごと