平成2146日目

平成6年11月23日(水)

1994/11/23

【大相撲・貴乃花関】横綱昇進

日本相撲協会は23日、福岡市内で初場所の番付編成会議を開き、貴乃花光司(22)=二子山部屋=の横綱昇進を決め、理事会もこれを承認。65人目の横綱が誕生した。

同協会は直ちに、福岡市東区の二子山部屋へ陣幕理事(元横綱北の富士)と放駒役員待遇(元大関魁傑)を派遣し、昇進を伝達した。紋付き羽織りはかまの正装で使者を迎えた貴乃花は「謹んでお受けします。今後も不撓不屈の精神で力士として相撲道に不惜身命を貫く所存でございます」と使者に答えた。《共同通信》

「不惜身命を貫く」。23日の横綱昇進伝達式で貴乃花は相撲道に精進していくことを誓った。

横綱への推挙を伝える日本相撲協会の使者、陣幕理事(元横綱北の富士)と放駒役員待遇(元大関魁傑)が、福岡市東区の二子山部屋に到着したのが午前9時52分、貴乃花は、父であり師匠の二子山親方(元大関貴ノ花)、母親で親方夫人の憲子さんとともに使者を迎えた。黒の紋付き羽織はかまに正装した貴乃花は、陣幕理事から横綱に推挙されたことを伝えられると「謹んでお受けします」と正座して深々と頭を下げた。

先場所は確実視された昇進が見送られた、横綱の座に挑むこと7度、試練を乗り越えついに念願を果たした。

記者会見にはテレビカメラ8台、150人を超える報道陣が詰め掛けた。熱気が充満する中で貴乃花は「(横綱として)大変さをしのいでいける努力をしていく。自分をもっと向上させていきたい」と語り「不惜身命」の言葉を「命を惜しまずに相撲道に専念することです」と説明した。その表情には硬さがあったものの、時折のぞく笑顔が実に晴れやかだった。

大関に50場所在位しながらなしえなかった偉業を、息子が在位11場所でやり遂げてくれた。二子山親方は「ホッとしました。これからも頑張っていかなければ、という気持ちです」と感激の面持ちで話した。

父が厳しいけいこを課し、息子がそれにこたえた。見つめ合う親子に大きな喜びと満足感が漂っていた。《共同通信》



【別府大付高・城島健司捕手】プロ入りに傾く

大分・別府大付高の糸永俊一郎監督は23日上京して駒大野球部の太田誠監督と会い、ダイエーからドラフト1位指名された同校の城島健司捕手(18)の気持ちが、駒大進学からプロ入りに傾いている旨の報告をした。

この日の話し合いで、糸永監督は「城島の気持ちに変化が出た。ダイエーの話を聞いてみたいと言われた。ダイエーに気持ちが傾いているのだと思う。駒大OBとしてそのことを太田監督に伝え、おわびしたかった」と話した。

太田監督は「いろいろあって城島の気持ちが動揺しているようだ。残念な気持ちだが、(糸永監督に)はっきりしたものを出すように伝えた」と語った。

22日に王監督が別府大付高に出向いたことで、城島の気持ちに変化が生じたようで、進学から一転してプロ入りする可能性が強くなった。《共同通信》

【ボスニア】NATO軍、2度の空爆

北大西洋条約機構(NATO)は23日朝、ボスニア・ヘルツェゴビナ北西部ビハチ周辺のセルビア人勢力の地対空ミサイル陣地に対し、NATO軍機による空爆を実施した。また、西側軍事筋によると、NATO軍機は同日、ビハチ周辺の地対空ミサイル陣地に対し、この日2度目の空爆を実施した。

NATOは21日にもクロアチア国内のセルビア人勢力の出撃拠点を空爆しており、最近では3度目の空爆。

セルビア人勢力は空爆への報復としてサラエボ周辺の国連の兵器集積地を戦車を動員して封鎖するなどの動きに出ており、ボスニア紛争はさらに拡大する様相となってきた。

NATO本部によると、この日1回目の空爆は、ボスニア上空を監視飛行中の英軍機2機が22日、地上からのミサイル攻撃を受けたことへの対抗措置。国連防護軍の要請で実施された。空爆の対象となったのは、ビハチ周辺のオトカ、ボサンスカクルパ、ドボル地域の同勢力の地対空ミサイル陣地で、23日午前10時半ごろNATO軍機が空対地ミサイルで施設を攻撃した。

空爆にはイタリアの基地などから米国、フランス、英国、オランダの戦闘機が参加、フランス軍事筋によると計24機が出撃して、全機が帰還した。

空爆に際してのNATOの声明は、セルビア人勢力の基地が「(ボスニア空域での)飛行禁止監視活動の一環としてのNATO偵察機の飛行に脅威となっていると確認されたため」空爆を実施したと述べている。

NATOは21日、国連安保理の新決議に基づき、クロアチア領内のセルビア人勢力の出撃拠点であるウドビチ空港に対し、NATO史上最大の空爆を実施、滑走路や対空網を破壊している。《共同通信》



11月23日のできごと