平成2396日目

平成7年7月31日(月)

1995/07/31

【坂本弁護士一家失踪事件】坂本さんは新潟、妻は富山

オウム真理教幹部らが殺害を認めた横浜市磯子区の坂本弁護士一家事件で、教団の元幹部が警視庁、神奈川県警など捜査当局に対し、坂本堤弁護士=失跡当時(33)=は新潟県、妻都子さん=同(29)=は富山県、長男竜彦ちゃん=同(1つ)=は長野県にそれぞれ遺体を埋めたと供述していることが31日、分かった。

3人を殺害後、3県に分けて埋めたことは分かっていたが、それぞれを埋めた場所が具体的に判明したのは初めて。元幹部は遺棄の状況を一体的に供述しており、警視庁と神奈川県警は信ぴょう性が高いとみて、初の合同捜査会議を8月中旬に開き、今後の捜査方針を検討することを決めた。

会議で双方の役割分担などを調整した上で8月下旬にも合同捜査本部を設置。警視庁が松本サリン事件や目黒公証役場事務長拉致事件の処理を終えた後、本格捜査に着手する方針。

元幹部などの供述によると、教団「建設省大臣」早川紀代秀(46)、事実上の「法皇内庁長官」中川智正(32)、「自治省大臣」新実智光(31)各被告や、「科学技術省大臣」だった故村井秀夫元幹部=当時(36)=ら実行犯計6人は、平成元年11月3日夜、坂本堤弁護士宅に押し掛け、一家3人に薬物を注射してその場で殺害した。《共同通信》



【ポートライナー】全線で運行再開

阪神大震災で橋脚が落下するなど大きな被害を受け不通となっていた神戸市中央区のポートライナー三宮ー中公園区間(2.8キロ)で31日朝、始発から運転が再開され、約200日ぶりに全線復旧した。《共同通信》

【コスモ信用組合】業務停止へ

東京都の青島幸男知事は31日夕、武村正義蔵相、松下康雄日銀総裁と緊急会談、経営危機に陥っていた東京都内最大手で全国5位の信用組合、コスモ信用組合(本店東京都中央区・秦道三八理事長)について、同日だけで600億円を超える大量の貯金流出による資金繰り悪化で事業継続は極めて困難との判断で一致した。

貯金は全額払い戻しに応じることを確認した上で、8月1日以降業務を停止する命令を出すとともに、事実上コスモ信組を解体、事業を引き継ぐ金融機関を見つけるなど具体的な処理を進めることで合意。秦道理事長は同日辞表を提出した。《共同通信》

【社会党、新党さきがけ】連携強化の機運

参院選での大敗、不振を受け、社会、新党さきがけ両党に第三極結集に向けての連携強化の機運が出てきた。村山富市首相は31日「これまでもそういう経過があるし、いいことじゃないか」と歓迎。五十嵐広三官房長官も、新党構想について「さきがけがよければ社会党に異存はない」と前向きの姿勢を示した。

こうした動きの背景には「次期衆院選では自民、新進の保守二大政党に収れんされてしまう」(社会党幹部)との危機感が働いている。

しかし「既成政党が単にくっつくだけでは駄目だ」(さきがけ幹部)との共通認識もあり、一気に「新党」に向かうかどうかは微妙。当面は休眠状態の久保亘社会党書記長と武村正義さきがけ代表(蔵相)による政策協議を再開し、具体論を模索することになりそうだ。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・村山富市首相は31日、福島県産の桃のPRで首相官邸を訪れた「ミスピーチ」の太田みどりさん(19)らと面会。桃娘たちが待つ別室へ移る際、記者団に「これからさんさんと太陽を浴びた桃をもらいにいくんじゃ」と上機嫌。太田さんらには「これからも大いに福島県を宣伝してね」と優しい言葉を掛けた。この後、記者団が「政権にも若さとみずみずしさが必要では」と水を向けると、「そうだな。これからの日本を担う人だからな」と自らに言い聞かせるような口ぶりで、内閣改造での閣僚の若返りの必要性が頭をかすめた?

○・・・新進党「明日の内閣」の西岡武夫総合調整担当はこの日、与党の政治姿勢を問う公開質問状を持って首相官邸へ出向いたが、村山首相は文書で回答すると面会を拒絶。西岡氏は会見で「池田勇人首相以来、公式に面会を申し入れて断られたのは今回が初めて」「個人的な話でも、断られたことはなかった」などと憤まんやる方ない様子。さらに「それほど中身がつらい質問かもしれないが、あまりにもひどい」と政権批判のオクターブは上がる一方で、参院選後の与野党対立は思わぬところで火の手が上がっていた。《共同通信》

7月31日のできごと