平成2183日目

1994/12/30

この日のできごと(何の日)

【チェチェン共和国】首都近郊で激戦続く

ロシア南部のチェチェン共和国情勢は30日、ロシア軍が首都グロズヌイ近郊でドダエフ政権部隊と激しい戦闘を続けた。ドダエフ大統領は29日、ロシア側との交渉の用意を表明したが、ロシア政府の反応はなく、交渉開始のめどは立っていない。

チェチェン共和国のヤンダルビエフ副大統領は30日、共同通信に対し、ドダエフ大統領が交渉を提案した電報に、ロシア政府からは何の反応もないと述べた。ロシア大統領府と政府報道部は、いずれもドタエフ大統領の電報の存在さえ確認しておらず、もはやドダエフ大統領を相手にせず、グロズヌイ攻撃を続ける方針とみられる。

ヤンダルビエフ副大統領はロシアが和平交渉に応じないのなら「祖国防衛の戦いを続ける」と述べ、徹底抗戦の決意を示した。ドダエフ大統領は大統領府で執務しているという。

チェチェン内務省によると、30日はグロズヌイ近郊への空爆が続いたほか、午前中には中心部が空爆され、2階建て住宅が崩壊、犠牲者が出た。市内の電話は一切通じず、ドダエフ政権部隊は無線で通信しているという。

ロシア軍の爆撃を受けた市内の石油貯蔵施設は炎上を続けており、グロズメイの南半分は黒煙に覆われている。チェチェン共和国に隣接するイングーシ共和国の大統領府は30日、この火災が北カフカス地方に深刻な環境破壊を起こす恐れがあると警告した。《共同通信》

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【東証大納会】

東京株式市場は30日午前、今年最後の取引の大納会で、盛り上がりに欠けた1年を締めくくった。平均株価(225種)の終値は、前日に比べ29円92銭安い1万9723円06銭で小幅反落。今年の最安値となった1月4日の大発会の終値よりは2353円32銭の値上がりとなり、2年連続上昇した。

取引終了後の午前11時すぎ、東京証券取引所1階の立会所に1000人以上の証券マンが集まった。一年の最後を値上がりで飾れなかったこともあり、半沢保博東証常務の音頭に合わせた恒例の手締めに、証券マンは厳しい表情で「来年こそは」との期待をこめた。《共同通信》

【巨人・松井秀喜選手】帰省

巨人の松井秀喜選手は30日、正月帰省し、母校の星稜高を訪れて、社会人野球の名門・松下電器入りを決めた東宏幸選手をはじめ、来春の甲子園を目指して練習に励む後輩部員を激励した。

この日、東京から朝一番の飛行機で帰省した松井選手は、レンタカーを自ら運転して星稜高野球部の室内練習場に顔をみせた。東選手と一、二年生部員たちは大物先輩の突然の訪問にびっくりした様子で、松井選手からの激励に感激の面持ちだった。松井選手は自主トレーニングを続けている東選手を「プロを目指すことを心掛けて頑張れ」と笑顔で励まし、山下智茂監督からは「一年間ご苦労さまでした」とねぎらいを受けた。

根上町の実家では、松井選手は父の昌雄さん、母のさえ子さん、兄の利喜さんと和やかに歓談した。また、隣接する「松井秀喜・野球の館」を訪れていた観光客らからは、松井選手をみつけ歡声が上がった。

松井選手は4日まで滞在し、同日午後に根上町役場を表敬訪問するほか、地元後援会の集いに臨む。《北國新聞》

【村山富市首相】地元でくつろぐ

地元大分県入りしている村山首相は滞在3日目の30日、別府市に移り、散策や親しい友人との食事などゆったりとした一日を過ごした。しかし31日の帰京後は離党問題で揺れる社会党内の調整や、日米首脳会談など重要課題が控えており、お国入りの余韻に浸る余裕はなさそうだ。

首相はこの日、別府市の観光名所「海地獄」を訪れ、温泉でゆでた卵を試食したり、お茶会で自らお茶をたてたりとリラックス。散策後は記者団に「温かい皆さんの気持ちはひしひしと伝わってくる。ふるさとは大事にしないといけない」と上機嫌。

「東京では地獄が待っているのでは」という質問に「誠心誠意やれば必ず極楽に行ける」と軽くかわした。《共同通信》



12月30日 その日のできごと(何の日)