平成2173日目

平成6年12月20日(火)

1994/12/20

【日本テレビ郵便物爆破事件】

20日午後5時45分ごろ、東京都千代田区二番町、日本テレビ放送網の西本館6階編成局制作センターで、人気子役タレントの安達祐実さん(13)あての郵便物が開封中に爆発した。開封した芸能プロダクション、サンミュージック系列社員(31)が左手親指などに重傷、近くにいた同テレビ関連会社社員ら3人が軽いけがをした。

現場からは、起爆装置に使われたとみられる単3の乾電池や金属容器の破片などが見つかり、警視庁捜査一課と麹町署は、安達さんを狙ったとみて爆発物取締罰則違反と傷害容疑で調べている。

安達さんは爆発当時、クイズ番組の収録中で無事だった。

調べによると、郵便物は封筒(縦25センチ、横9センチ)で、あて名は「日本テレビアナウンス部 安達祐実様」。差出人欄は港区内に実在する広告代理店の住所と名前がマジックで手書きされていた。消印は不明。

爆発物は、便せん5、6枚にくるまれており、容器に火薬を詰め、開封すると起爆装置が作動して爆発する仕組み。火薬はかなり強力とみられる。《共同通信》



【平成7年度一般会計予算】超緊縮型に

政府は20日の臨時閣議で、平成7年度一般会計予算と財政投融資計画の大蔵原案を了承、大蔵省が各省庁に内示した。一般会計の総額は本年度当初予算比2.9%減の70兆9871億円。税収伸び悩みによる財源難を反映して40年ぶりに前年度予算規模を下回る超緊縮型となった。

政策的経費である一般歳出は3.1%増の42兆1417億円。防衛費伸び率を0.855%に抑え、高齢者保健福祉推進計画(ゴールドプラン)をスタートさせるなど村山内閣色を出す一方、2年連続の赤字国債を財源に、本年度と同規模の減税を継続、公共事業関係費は4.0%増と高めの水準を維持して、回復しつつある景気を下支えする姿勢を示した。《共同通信》

【政界談話室】

○…自民党の宮沢元首相は20日昼、宮沢派総会であいさつし「私と同じ名前の人が『すったもんだがありました』と言ったそうだが、誠にその感が深い」と女優宮沢りえさんの流行語大賞を借用して激動の一年を振り返った。一年の締めくくりが宮沢派「宏池会」解散となったが、宮沢氏は宏池会の伝統を強調して「論語に『歳寒くして、松柏凋まず』というのがある。冬になると初めて松が常緑で色が変わらないことが分かる。長く続いた信頼と友情は年が変わっても変わらない」と未練たっぷり。すっきりと割り切るとはいかないよう。

○…社会党の山花新民主連合会長はこの日の総会後の記者会見で「新党を来年1月の通常国会召集前に結成するとの方針を現時点で何ら変更する必要はない」と力を込め、「1月新党」の方針を変える考えがないことを強調した。しかし、18日の全国代表者会議では「1月新党」支持の声がほとんどなかったことを踏まえて、記者団が「1月に新党結成大会を開くのか」と詰めると、山花氏は「そういう問題についてはいろいろなケースを想定している」と言葉を濁すだけで、振り挙げたこぶしの下ろし方を模索する様子がありあり。《共同通信》

【高槻内申書訴訟】市に慰謝料支払い命令

平成3年春の高校受験を前に、大阪府高槻市の個人情報保護条例に基づいて調査書(内申書)の開示を請求したが、市教育委員会に拒否された同市立中学の元生徒のA子さん(19)が「内申書を公開しないのは、自分の情報を知る権利や教育を受ける権利の侵害で憲法違反」として同市教委に非開示決定の取り消しなどを求めた訴訟の判決が20日、大阪地裁であった。

福富昌昭裁判長は「内申書は市教委に存在していないので訴えの利益がない」として決定の取り消しを求める訴えを却下したが、内申書のうち「総合所見」を除く部分については「開示すべきでないとする理由はない」として事実上「一部開示が妥当」と判断。全面非開示とした市教委の決定を違法として同市に慰謝料5万円の支払いを命じた。原告は控訴する方針。

指導要録と並び、個人の教育情報が記載された内申書の開示の是非が本格的に争われた初めての訴訟。情報公開が全国的に進む中で、部分的とはいえ、教育情報の開示を初めて認めた司法判断で、開示に消極的な姿勢を取り続けてきた教育行政は見直しを迫られそうだ。《共同通信》

【ボクシング・辰吉丈一郎選手】現役続行に意欲

「どうしても日本でできないなら、海外でやる。自分は引退すると言った覚えはないし、来年もボクシングをやる」。

20日、東京都内のホテルで開かれた雑誌社の表彰式に出席した元世界ボクシング評議会(WBC)バンタム級チャンピーオンの辰吉丈一郎(大阪帝拳)が、あらためて現役続行に強い意欲を表明した。網膜剥離を克服した辰吉は、日本ボクシングコミッション(JBC)が示した負ければ引退との条件をのんで、今月4日の「WBCバンタム級統タイトルマッチで薬師寺保栄(松田)と対戦したが判定負け。国内で現役を続けることはできなくなり、海外での試合も、最大の協力者である本田明彦・帝拳ジム会長が辰吉に引退を勧める意向を明らかにしたことで事実上の引退が確定した。

しかし辰吉は「日本のスポーツ界は今、自分を必要としている。人の人生を勝手に決めないでほしい」と話し、近々練習を開始することを宣言。年内にも本田会長と会って、現役続行を熱望する気持ちを伝えることにしている。

【Jリーグ・ヴェルディ川崎】優勝パレード

2年連続でJリーグのグランドチャンピオンに輝いたヴェルディ川崎の優勝パレードが20日、昨年度に続いて川崎市内の目抜き通りで行われた。

寒風の中、柱谷哲二選手ら主力選手と役員約30人が参加。午後2時半、オープンカー計10台が、白バイの先導で同市川崎区駅前本町のJR川崎駅前を出発し、約30分間かけて同市役所まで約500メートルをパレードした。沿道に詰めかけたサポーターや市民は、市側発表で前回より2000人ほど少ない約3万人。「よくやった」「おめでとう」などの声援や紙吹雪の中、選手らは盛んに手を振って歓迎にこたえていた。

千葉市から花束を持って駆け付けたという高校二年生(17)は「カズがいなくても強いことを証明してくれてうれしい」と喜びを新たにしていたが、川崎市内の鉄工所経営者(49)は「ヴェルディは川崎を向いていない気がしてなじめない」と冷めた見方をしていた。

チャンピオン決定戦が、地元の等々力競技場でなく、「国立競技場だったために、地元軽視としてことしの祝勝会を中止した同市中原区の小杉駅前商店街は「今後は『おらが町』のチームとなってもらうため、地元との交流を図るようチームやJリーグなどに働き掛けたい」としている。《共同通信》



12月20日のできごと