平成2172日目

平成6年12月19日(月)

1994/12/19

【日銀・松下康雄総裁】就任

村山首相は19日午前、日銀の新総裁と新副総裁にそれぞれ就任した松下康雄氏と福井俊彦氏を首相官邸に呼び、辞令を交付した。村山首相の「これからよろしく頼みます」とのあいさつに対し、松下新総裁は「(職務に)全力を挙げて取り組んでいきます」と答えた。

松下氏は、三重野康前総裁の後を継ぐ第27代総裁として、景気の本格回復や多額の不良債権問題で揺らぐ金融システムの立て直しなど、就任早々から重要課題への厳しいかじ取りを迫られる。任期は平成11年12月までの5年間。

福井副総裁は日銀理事からの昇格。ともに今月16日の閣議で人事決定した。松下氏は大蔵事務次官から、太陽神戸銀行(現さくら銀行)頭取、太陽神戸三井銀行(同)会長などを歴任、今年6月からはさくら銀行相談役だった。《共同通信》

日本銀行の松下康雄総裁は19日、就任後初めて記者会見し「日銀の責務は物価と金融システムの安定確保。私も確固たる信念を持って当たっていきたい」と抱負を述べ、基本的に三重野前総裁時代の路線を踏襲していく姿勢を明らかにした。

金融政策についても「景気は緩やかに回復しつつある」とするこれまでの日銀の判断を踏まえつつ、企業、金融機関の業績や財務内容改善の遅れなどを指摘し「大きな(政策上の)変化がすぐに予想される局面ではない」と述べ、金融政策は当面変えずに景気動向を注意深く見守って行く姿勢を示した。

今後の重点課題としては、特に金融機関の不良債権問題を挙げ、債権流動化など抜本的な解決が遅れている点を指摘するなど「これからの仕事の中で非常に重要なものになる」と強調した。

松下総裁は、自身が大蔵省出身のため日銀の独立性が注目されている点に関し「総裁を引き受けた以上(自らの)行動原理は中央銀行に与えられた本来の責務を守り抜いていくことに尽きる」との決意を表明した。《共同通信》



【フジ系連続ドラマ・妹よ】最終回

【巨人・原辰徳選手】「もう看板選手じゃないな」

巨人の原辰徳選手(36)は19日、東京・神田の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の年俸1億1500万円でサインした。

14年目の今季は3月にアキレスけんを痛め、戦列に戻ったのは6月14日。打率2割9分、14本塁打、36打点の成績で、プロ生活で最小の67試合しか出場できなかった。

「普通ならダウン、優勝に貢献したので現状維持かな。もう給料ではチームの看板選手じゃないな」と、昨年に続くダウンを免れた原は、ちょっぴり寂しげに話した。《共同通信》

【新進党・海部俊樹党首】村山首相に就任あいさつ

新進党の海部俊樹党首と羽田孜、石田幸四郎、米沢隆の3副党首は19日午後、首相官邸に村山首相を訪ね、新進党結成と役員就任のあいさつをした。

海部氏は「明日の内閣(トゥモローキャビネット)をつくって国会でどんどん議論をしていきたい」総理にも私が国会で直接質問をするのでよろしく」と事前通告を突きつけたが、首相は「どうぞ、どうぞ」と受けて立つ構えを見せた。《共同通信》

【村山富市首相】行政改革「内閣の命運懸かる」

行政改革の推進状況を確認する行政改革委員会は19日午前10時すぎから、首相官邸で初会合を開いた。

会合に先立ち、村山首相は飯田庸太郎三菱重工会長(前経団連副会長)ら5人の委員に辞令を交付し、「大事な仕事であり、内閣の命運が懸かっている」と強調。同委員会の冒頭のあいさつでも「行政改革は避けては通れない喫緊の課題だ。委員会が国民的視点に立って行革の実施状況を監視していただきたい。(政府の)行革推進本部と車の両輪となって、強力に推進されると考えている」と、あらためて行革への決意を表明した。《共同通信》

【フランク・シナトラさん】福岡ドームで公演

米国ポピュラー音楽の帝王、フランク・シナトラのコンサートが19日夜、福岡市の福岡ドームで開かれた。来日は3年ぶり6回目だが今回は福岡ドームだけというスペシャル公演。同国の人気歌手ナタリー・コールとのジョイントで約2万人のオールドファンらが、一足早いクリスマスプレゼントに酔いしれた。

79歳になったシナトラは3月には米国で公演中に倒れ、心配させたが、その後は元気に全米をツアー、新アルバム「デュエットⅡ」も発表するなど精力的。ドームでも元気な姿を見せ「夜のストレンジャー」など往年の名曲を次々と披露し、観客を魅了した。《共同通信》

【細川隆元さん】死去

辛口の論評で知られた政治評論家、細川隆元氏が19日午後5時23分、脳梗塞のため東京都品川区の病院で死去した。94歳。熊本市出身。

朝日新聞政治部長、編集局長などを歴任。昭和22年から社会党衆院議員を一期務めた。32年から30年間続いたテレビ番組「時事放談」のコメンテーターとして活躍。鋭い舌ぽうで時の政治を批判し、茶の間の人気を呼んだ。

57年には当時の自民党総裁予備選挙を取り上げ「カネをばらまいている」などと発言、岸・福田元首相らから告訴された。著書に「昭和人物史」「隆元のわが宰相論」などがある。《共同通信》



12月19日のできごと