平成2171日目

平成6年12月18日(日)

1994/12/18

【ロシア軍】チェチェン首都を攻撃

ロシア南部チェチェン共和国のドダエフ大統領の補佐官は共同通信に対し「18日午後7時(日本時間19日午前1時)すぎ、ロシア軍機が共和国の首都グロズヌイの爆撃を開始、市中心部のテレビ塔などに被害が出た」と述べた。

フィラトフ大統領府長官は18日夜、チェチェン共和国で「活発な動きがあり得る」と述べ、ロシア軍の軍事行動開始を示唆していた。

エリツィン大統領は18日、ドダエフ大統領に電報を送り、同日中に北オセチア共和国のモズドクでロシア政府代表のエゴロフ副首相らとの和平交渉に臨むよう求めた。

ところが、チェチェン共和国のヤンダルビエフ副大統領が18日、共同通信に明らかにしたところによると、ドダエフ大統領も同日エリツィン大統領に電報を送り、エリツィン大統領かチェルノムイルジン首相とのトップ交渉を求めた。

同副大統領は「エゴロフ副首相は適当な交渉レベルではない」と述べ、ドダエフ大統領がエリツィン提案を事実上拒否したことを認めた。

タス通信によると、チェチェン共和国に展開中のロシア軍は18日、断続的にグロズヌイ近郊の戦略拠点に空爆を加えた。ロシア政府は18日の緊急閣議後声明を発表、ドダエフ政権部隊が17日夜、ロシア軍に攻撃を加え、ロシア兵に死傷者が出たため、ロシア軍が反撃したと述べた。

ソスコベツ・ロシア第一副首相は「ドダエフは本気で交渉する気はない」と述べ、ドタエフ大統領への不信をあらわにした。コスチコフ大統領報道官も同日、「武装解除期限の延長はない」と述べた。

17日のロシアの最高政策決定機関、安全保障会議は武装解除期限切れ後のグロズヌイ攻撃を決定。エリツィン大統領は同日夜、大統領令を出し、チェチェン共和国にエゴロフ副首相を長官とする行政府の設置を命じ、ドダエフ政権を排除し、共和国の権力掌握に乗り出す姿勢を見せていた。《共同通信》

ロシアのエリツィン政権は南部チェチェン共和国のドダエフ政権との交渉努力を行ち切り、18日夜(日本時間19日未明)、首都グロズヌイへの攻撃を開始、ドダエフ政権部隊の武装解除に乗り出した。

エリツィン大統領が、1991年10月にロシアからの一方的独立を宣言したドダエフ大統領の武力による排除に踏み切ったことで、紛争はチェチェン共和国の位置する北カフカスの広い地域に拡大する危険がある。

エリツィン大統領の支持基盤である改革派勢力も軍投入を批判しており、紛争の展開次第ではロシア政局が一気に不安定化する恐れもある。

ドダエフ大統領のサラモフ補佐官によると、18日午後7時(同19日午前1時)すぎ、ロシア軍機がグロズヌイ郊外のテレビ塔や送電所をロケット弾で爆撃。タス通信は同日夜、グロズヌイを三方から包囲していたロシア軍の地上軍部隊がグロズヌイに向け動き出したと伝えた。

グロズヌイ発のタスは19日午前1時半ごろ、グロズヌイ東郊外の集落をロシア軍のヘリコプターが攻撃したほか、午前2時ごろにはグロズヌイ中心部にロシア軍機がロケット弾を撃ち込んだと伝えた。しかし、地上軍の突入はないもようで、本格的な攻撃は夜明け以降になりそう。

インタファクス通信によると、空爆により共和国のテレビ2チャンネルのうち一つが放送を停止し、大統領府と議会を除きグロズヌイ市内はほぼ全域が停電した。《共同通信》



【社会党】1月党大会で調整へ

社会党は18日、都内のホテルで47都道府県本部の委員長らを集めた全国代表者会議を開き、(1)早期に臨時党大会を開催(2)大会で95年宣言と新党結成方針を決定し、具体化を図る–方針を盛り込んだ久保書記長報告を了承した。会議後、村山首相(党委員長)も交え中央執行委員会を開き、臨時党大会の開催時期について、19日に首相と久保書記長が会談、22日の中執委で協議することになった。

これにより来年1月党大会開催の可能性が高まった。しかし、代表者会議では新党結成の具体化などをめぐり積極・慎重論が対立。95年宣言の扱いなど大会の位置付けとテーマをめぐり、新民連と「村山政権を支え社民リベラル政治をすすめる会」は食い違いが大きく、調整が難航するのは必至だ。《共同通信》

【社会党・山花貞夫前委員長】1月解党断念を示唆

社会党の政策集団「新民主連合」の山花貞夫会長は18日夜、「民主主義・リベラル新党」構想をめぐる党全国代表者会議後、「今後の問題は党大会のテーマだ。解党の手続き、方向を決めるところまでになるかどうかだ」と述べ、これまで主張してきた1月の通常国会召集前の「解党大会」を断念する考えを示唆した。国会近くの事務所で記者団の質問に答えた。

「1月新党」に慎重な空気が党内に強く、久保書記長も新党準備会発足に方針転換したことから、山花氏としても1月の党大会で一気に新党に移行するのは困難との認識を示したものだ。

山花氏は「(統一地方選、参院選、次期総選挙の)3つの選挙の前には第三の極を示さなければならず、そのためには通常国会前に新しい党の姿を示さなければならない」と強調した。全国代表者会議の結果について「党大会開催には反対の人も多かったが、新民連の主張によって新党をつくることが全党の大きな流れになった」と自信を示した。《共同通信》

【新進党・小沢一郎幹事長】「明日の内閣」今月中に発足

新進党の小沢一郎幹事長は18日午前、フジテレビの番組に出演し「数が足りないから、内閣不信任案を出しても今の状況では否定される。通常国会ではトゥモローキャビネット(明日の内閣)を通じて論戦に勝つことをまず主題に置きたい」と述べ、今月中に「影の内閣」に当たるトゥモローキャビネットを発足させ、国会での政策論争に全力を挙げる考えを明らかにした。

また小沢氏は「いつ選挙があっても過半数が取れるように早急に準備を整えたい」とし、次期衆院選と来年の参院選の第一次公認候補者を今月中に発表する考えを表明。衆院選の第一公認は120−130人規模になるとの見通しを示した。

今後の政界再編の展望については「新進党内には大きなねじれはないが、自社さきがけ3党には考え方のかなり違う人が混在している。ねじれが解消される方向、再編の方向に行かざるを得ないと思う」と、与党が分裂する方向で再編が進む可能性が高いと指摘した。《共同通信》

【甲子園ボウルは】立命が初出場優勝

アメリカンフットボールの東西大学王座決定戦、第49回甲子園ボウルは18日、甲子園球場に3万8000人の観衆を集めて行われ、関西代表の立命が24−22で関東代表の法大に競り勝ち、初出場優勝を果たした。立命は来年1月3日に東京ドームで行われる日本選手権、ライスボウルで社会人チャンピオンの松下電工と日本一を懸けて対戦する。日本選手権で関西勢同士が戦うのは初めて。

試合は二転三転の好ゲームとなったが、立命は第4クオーター1分10秒にエースQB東野からSE芝原への50ヤードのTDパスが決まり、24−16とリード。法大も同8分16秒にRB稲垣のTDで追い上げたが、同点を狙ったトライ・フォア・ポイントが立命守備陣に阻まれた。

年間最優秀選手に贈られるミルズ杯、甲子園ボウルの最優秀選手賞はともに立命の東野が受賞した。《共同通信》



12月18日のできごと