平成1986日目

1994/06/16

この日のできごと(何の日)

【細川護熙前首相】証人喚問が決定

衆院予算委員会(山口鶴男委員長)は16日夕、佐川急便グループからの1億円借金疑惑などの解明のため、細川前首相(日本新党代表)を21日午後1時から証人喚問することを決めた。委員会決定は連立与党側が「反対」叫ぶ中で山口委員長が「異議なしと認める」と宣し、「全会一致」の形をとったが、事実上、自民、社会両党など野党側が数の力で押し切る結果となった。

与党側は同日夜「手続きが不正常だ」として、土井衆院議長に委員会決定の無効を申し立てた。

自民党は細川氏の喚問決定で「自社結束の実績づくりができた」と国会運営の主導権掌握に自信を強めるとともに、細川氏を喚問の場に引き出して「食言」を追及し、羽田政権に対する内閣不信任案提出の環境を整える構え。終盤国会に向けた与野党の対立は緊迫の度を強めそうだ。《共同通信》

羽田首相「つらいよ」

羽田首相は16日夜、国会内で記者団に対し、細川前首相の証人喚問が決まったことについて「この問題はいろいろあるから」と明確なコメントを避けた。さらに記者団が「同志がこういう立場になることについては」と質問したのに対しては「つらいよ」とだけ述べた。《共同通信》

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【政界談話室】

○…羽田首相は16日、国会内で、2005年の万国博覧会愛知県誘致を目指している「21世紀万博誘致実現議員連盟」会長の海部元首相(同県選出)らの訪問を受けた。海部氏の「(長野五輪誘致では)非常に努力して実現しましたから(今度は万博を)」の支援要請に「大きな借りがあるからな」と協力を快諾。というのも首相は、地元長野県で98年に開かれる冬季五輪誘致では、海部氏に首相として一肌脱いでもらったという経緯があった。下克上、裏切り、なんでもありの政治の世界でも借りは返すが世のならい?

○…自民党の政策集団「グループ・新世紀」代表の加藤紘一元官房長官はこの日、早稲田大学で特別講師として登壇、約100人の学生を前に「政治学の生きたモルモット」(加藤氏)として熱弁をふるった。講義後学生から「国会議員になりたくても二世議員でないと難しい」と尋ねられた加藤氏は「40歳前で体が健康。地元の高校出身で、並の人間関係ができ、選挙区に自分より若い議員がいないこと」と条件を示した。さらに「(選挙を)やらずして壁があると言ってはいけない」と青年の政治参加を訴えたが、ご本人も二世議員だけに説得力はいまひとつ。《共同通信》

【自民党・河野洋平総裁】内閣不信任案「提出する」

自民党の河野総裁は16日夜、東京・虎ノ門の料理屋で開かれた宮澤派議員の集まりで、羽田内閣への不信任案提出について「不信任案は出す。今の内閣の継続を黙って見過ごすわけにばかない」と言明した。

河野氏が明確な表現で不信任案提出を表明したのは初めて。渡辺元外相らから「保・保連立」構想に絡んで不信任案に慎重な意見が出ている中だけに、執行部としての方針を明確に示す狙いがあるとみられる。

会合は林元蔵相らの呼び掛けで、約40人が出席。河野氏が終盤国会に向け執行部への派内の協力を求めたのに対し、「結束して対応しよう」と確認した。《共同通信》

【岐阜県警など】「野菜スープ」仕掛け人を逮捕

岐阜県警生活保安課は福岡県警生活経済課などと共同して16日、医師免許と医薬品販売業の許可がないのに診察や投薬を行っていたとして、医師法違反と薬事法違反の疑いで岐阜県各務原市の予防医科学研究所役員、T容疑者(60)を逮捕した。

また両県警は、同容疑者は健康相談程度だった業務を約2年前から診療行為にまで拡大、高価な治療や投薬を続けてきたとみており、被害者は全国で数千人に上るとみられている。T容疑者は、今年3月に大手出版社から出した著書「『元祖』野菜スープ強健法」の著者。政治家や著名人らを中心に全国的に野菜スープブームを起こしていた。《共同通信》

【皇太子同妃両殿下】奥多摩登山

皇太子ご夫妻は16日、東京都青梅市の高水三山に登山、二人そろって初めて山歩きを楽しまれた。

ご夫妻は午前10時前、成木登山口に車で到着、高水山(759メートル)、岩茸石山(793メートル)、惣岳山(756メートル)の縦走に向かわれた。

皇太子さまはチェックのシャツに白ズボン、雅子さまは水色のシャツに紺のズボン姿。高水山の山頂に近い常福院まで約1時間で登り、お二人で参拝。高水山頂で眺望を楽しんだ後、尾根を歩いて二山に登り、初夏の奥多摩を満喫された。《共同通信》

【北朝鮮・金日成主席】米・カーター元大統領と会談

朝鮮中央通信によると、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金日成主席は16日、訪朝中のカーター元米大統領と会見した。平壌からの米CNNテレビの同日の報道によると、金日成主席は報道陣に対し米国と北朝鮮の間の「信頼の危機」を克服することが両国間の問題解決のかぎであると強調した。さらに、カーター元大統領の訪朝が「双方の信頼関係を築く第一歩」と評価した。

会談では核問題を含む両国関係が最大の議題になった。カーター元大統領はその後、米朝高官協議の北朝鮮側代表の妻錫柱第一外務次官とも会談した。

朝鮮中央通信によると、金日成主席はカーター氏を歓迎し、温かい雰囲気の中で懇談した後、昼食会を催した。両氏の会見と昼食会には、金永南外相、姜錫柱第一外務次官、朝鮮労働党の黄長燁、金容淳両書記らが同席した。

CNNによると、カーター元大統領は金主席との会談が極めて細部にわたり、金主席はさまざまな原子炉についての知識を披歴するなど核問題に精通していたと語った。CNNテレビによると会談は3時間にわたって行われ、17日も会談が予定されているという。《共同通信》

【天皇、皇后両陛下】国連本部ご訪問

ニューヨーク滞在中の天皇、皇后両陛下は16日午後(日本時間17日未明)国連本部を訪問された。朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)への制裁問題で緊迫する国連だが、懇談や非公式の昼食会でも国連の役割などは一切、話題にならなかったという。

正面ロビーでガリ事務総長らがお出迎え。国連職員用の小学校に通う生徒が花束を贈ると、皇后さまは鮮やかな青の民族衣装姿のマリのハミド・ソマレ君(9つ)に「(衣装が)いいですね」と英語で声を掛けられた。

小和田国連大使夫妻らの案内で総会議場、安保理会議場などを視察。陛下は廊下で待ち受けた日本人の国連職員約40人を「皆さんの活躍でよりよい世界がもたらされることを祈ります」と励まされた。

ガリ事務総長は懇談で「南アフリカが初めて参加したチュニジアでの会議から帰ったばかりです。アフリカでは紛争が続き、500万人の難民がいますが、国連は一生懸命対応しています」と説明。陛下は「アフリカ開発会議が昨年、東京で開かれた際、何人かの元首とお会いしました」などと述べられたという。

帰り際、日本政府が40年前に寄贈した「平和の鐘」が特別に鳴らされ、両陛下は耳を傾けていた。 夜は郊外のロックフェラー一族の邸宅を訪問し、広大な庭を散歩した後、邸内での晩さん会に出席された。

ニューヨーク滞在中の天皇陛下が16日午後、故マッカーサー元帥夫人のジーンさん(90)と34年ぶりに再会するハプニングがあった。

両陛下が宿泊しているホテルの一室を住まいにしているジーンさんは、ホテル関係者からお二人の滞在を知らされ、訪問先から戻る両陛下をホテル内の入り口近くで待っていた。 「私は陛下が少年のころをよく覚えています。お目にかかれて大変懐かしい」とジーンさん。陛下は「お元気で何よりです。これからもどうぞお元気で」と気遣われたという。ジーンさんは足が不自由で車いすだった。

終戦後、夫妻で日本にいたころに陛下と会ったジーンさんは、皇太子として訪米した昭和35年にも会っている。《共同通信》



6月16日 その日のできごと(何の日)