平成1952日目

平成6年5月13日(金)

1994/05/13

【セ・リーグ】頭部死球で投手退場

頭への投球は即刻退場ー。セ・リーグの理事会は13日、東京・銀座の連盟事務所で開かれ、頭部へ当てた投手は故意、過失を問わず退場させることを決め、審判員を通じて全球団監督に通達、同日の試合から施行された。

今季の暫定措置で、頭部付近への投球に関しては従来通り審判員の判断に任される。「危険投球」と判断された場合は退場または警告の措置がとられる。

11日のヤクルトー巨人戦で危険投球から乱闘となり3人の退場者を出したことから危険投球への対策がこの日の緊急議題となった。理事会は、全会一致で投手の即刻退場を決め、アグリーメント39条の「リーグの特例」に「投手の退場 投手の投球が打者の顔面、頭部、ヘルメットに直接当たったとき、投手は直ちにその試合から除かれる」と加えることにした。

危険投球について、パ・リーグは1982年のシーズン途中から頭部の死球に対しては自動的に警告を与えてきており、セも昨年からパに準じていた。《共同通信》



【大相撲夏場所】6日目

大相撲夏場所6日目(13日・両国国技館)横綱曙と貴ノ浪、貴ノ花の両大関は順当に白星を重ね6連勝。

曙は小結寺尾の立ち合いの変化をよく見た後、豪快に突き出した。貴ノ浪は関脇武双山を右上手投げで下し、全勝対決を制した。貴ノ花は剣晃を安定した寄りで圧倒した。大関武蔵丸は連敗を免れ5勝目。関脇琴錦は3勝3敗。新小結の魁皇は4勝目を挙げた。十両は栃乃藤がただ1人6戦全勝。《共同通信》

【市場開放処理会議】羽田首相に報告書

外国企業の日本市場参入を促進するための政府の市場開放問題苦情処理推進会議(OTO推進会議・大河原良雄議長)は13日、排気量が400ccを超える大型オートバイの免許を取りやすくする試験制度導入や、輸入車の販売拡大につながるとされる形式指定取得の弾力化など、21案件の改善を関係省庁に求めた報告書をまとめ、羽田首相に提出した。

市場参入を阻害するとして欧米から改善・撤廃が強くもとめられていたこれらの案件は、政府が6月にまとめる市場開放策第二弾に具体的な規制緩和例として盛り込まれる見込み。《共同通信》

【羽田孜首相】常任理事国入りに意欲

国会は13日衆参両院で本会議を開き、羽田首相の所信表明演説に対する代表質問を続行、参院でも論戦を開始した。

首相は国連の安保理常任理事国入りについて「平和主義、非核保有国のわが国が常任理事国に参加することは国連強化につながる」と述べ、強い意欲を示した。連立与党の政策合意にある「普遍的安全保障」について「国連憲章第七章に規定された国連による平和と安全の維持のための枠組みの総体」を意味するとして、安保理の決定に基づく軍事的措置を含むとの見解を初めて示した。

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の核疑惑に関しては「国際社会が対話による解決に向け現在努力中だ」と対話による解決に期待する一方で、「重大な緊急事態が発生した場合は政府一体となって対応し万全の措置を取る」と述べた。

首相は税制改革について「はじめに消費税率アップありきの態度は取らない。国民の理解が必要だ」としながらも「6月中に成案を得て、年内の改革実現」を重ねて強調した。

国連安保理常任理事国入りについて首相は「憲法の範囲内で常任理事国として十分務め、責任を果たせる。(常任理事国になれば)国際的な支持をむしろ得られると思う」と述べ、参加に強い決意を表明した。

自民党の平井卓志議員副会長らが退陣を迫ったのに対し首相は「一部会派の離脱は残念で、政治空白をもたらしたのは率直におわびする。合意を追求しながら協調の精神で政治を行っていく」と強調。税制改革実現に向けて、連立を離脱した社会党やさきがけの協力を求めていく考えを示した。

午前は参院で自民党の平井氏、午後は衆院に舞台を移し自民党の萩山教嚴国対副委員長、社会党の野坂浩賢国対委員長、新党さきがけの武村正義代表、共産党の不破哲三委員長の各氏が質問した。《共同通信》

【民社党・大内委員長】「改新」白紙化も

民社党の大内委員長(厚相)は13日の閣議後の記者会見で、統一会派「改新」の問題について「いろいろな意味で障害になっている。なら、いったん白紙にすることもやぶさかでない」と述べた。大内氏は「改新」結成の提唱者だけに、日本新党で「改新」の解消論が出ている中での発言は波紋を呼ぼう。

大内氏は「民社党が一方的に離脱宣言をすることは角が立つことで、慎重であらねばならない」と指摘し、白紙化する場合は新生党や日本新党など与党間協議が必要とした。

また大内氏は「水面下ではいろいろな打診を行っているが、表面的にはまだその話し合いに入る状況に至っていない」との認識も示した。

神田防衛庁長官(民社)は「一党だけでやったのではないから民社党だけ格好いいことはできない」と述べ、直ちに「改新」を解消することには慎重な考えを示した。《共同通信》

【政界談話室】

○…羽田首相は13日朝、首相官邸に「出勤」して記者団の顔を見るなり「平成の目安箱」に送られてきた提言を披露。「聴覚障害者のためにテレビの政見放送に手話を」「小選挙区は理解できない」などの意見のほか、松山市の10歳の男の子からの「米国のリンカーン大統領のようにひげを生やせば人気が出ます」という提案を紹介した。日ごろから「国民の声に耳を傾けたい」がモットーの首相、「ひげの首相」に変身して、爆発的な人気をバックに国会を乗り切りたい?

○…自民党の石原慎太郎元運輸相はこの日の役員会で、党の新たな政策ビジョンを検討している21世紀委員会の試案を説明し、党内の論議を要請。「作家だった私が自民党に入党したのは、自主憲法の制定の党是があったからだが、残念ながら(憲法九条については)党内にいろんな意見があって、暫時盛り込まないことにした」と、心ならずも主義主張を抑制した様子がありあり。さらに「各方面の意見を聞くと、山岸連合会長らにも全く憲法に手を加えないというのはおかしいと言われた」と未練たっぷりに付け加えた。党内結束のためには、さまざまな意見に対し「ノー」とは言えない。《共同通信》

【平成5年版・外交青書】

柿沢外相は13日の閣議に平成5年版「外交青書」を報告した。青書は昨年一年間を中心に、国際情勢の動向、日本外交の取り組みなどをまとめた。最重要課題である日米包括経済協議については「合意に達することができなかった結果、日米間の今後が一層厳しいものになる」と対米関係に強い懸念を強調し「目に見える改善を図ることが不可欠」と交渉打開に向けた積極的対応が必要との考えを明確にしている。

国連平和維持活動(PKO)の関連で①国際平和協力法は施行から3年後の平成7年が見直し時期②PKOに参加して得られた経験を踏まえ議論を深める必要があるーと明示、国連平和維持軍(PKF)参加の凍結を解除する方向での検討が迫られることを指摘している。

昨年一年間の全体的状況を「国際情勢は引き続き流動的、不透明」と分析、日米関係では「貿易、経済面での対立が政治、安保の分野に悪影響を及ぼすことがあってはならないとの点で両政府は一致している」としながらも「米議会などでは巨額な対日貿易不均衡にいらだちがみられ、日本側にも米側の対応に不満が高まっている」と、両国関係が予断を許さない状況であると説明している。

PKOに関しては、カンボジアPKOに参加した実績を踏まえ「世界の平和と繁栄を確保するために、より能動的に貢献するという考え方が国内的に定着しつつあることは注目される」と明言。PKOでの自衛隊の海外派遣に国民的理解が醸成されてきたとの受け止め方を示すと同時に、暗に一層の人的貢献の拡大に期待を見せている。

国連安保理の常任理事国入りについては昨年9月の細川前首相の国連演説などを引用、積極的姿勢を明記した。5年版青書は初めて二分冊とし、国際情勢と各国別の内政、外交に分類した。《共同通信》



5月13日のできごと