1994 平成6年3月22日(火)のできごと(何の日)

平成1900日目

平成6年3月22日(火)

1994/03/22

【榎井村事件】冤罪確定

昭和21年に香川県で専売局職員が射殺された「榎井村事件」の犯人とされ、殺人罪などで懲役15年の有罪が確定、服役したが、昨年11月に裁判のやり直しが決まった愛媛県今治市、無職Yさん(66)の再審判決公判が22日午前、高松高裁で開かれた。米田俊昭裁判長は「共犯とされるAさん(67)=新潟県在住=の自白は信用できず、榎井村事件についてYさんは関与していないと認めるべき」などとして同事件で完全無罪を言い渡した。

再審公判で検察側が有罪の立証を放棄した経緯から上告は困難とみられ、事件から47年7カ月ぶりにYさんの無罪が確定する見込み。日本弁護士連合会支援の再審事件では12件目、平一成元年の死刑再審「島田事件」以来の無罪判決。再審請求から無罪判決まで約4年と12件の中では最短で、今後の再審事件に影響を与えそうだ。

判決はまず、友人Aさんの「Yが撃ったと思う」との捜査段階の自白について「犯行の状況など目撃者の証言と食い違いがあるなど不自然」とした。その上、で、捜査官の誘導的な尋問を受け「虚偽の供述をした疑いが濃厚で信用できない」と判断した。また、現場付近で発見され、複数の関係者が「Yの物」と証言したパナマ帽について「帽子の特徴を識別する根拠があいまい。Yさんの物でなかったと考えられ、関係者の供述は信用できない」とした。これらのことから米田裁判長は、「榎井村事件がYさんの犯行であると認めるに足りる証拠はなく、一貫した否認の態度から関与していないと認めるべきで無罪」と結論付けた。

殺人事件と併合された窃盗罪などについては「重罪のぬれぎぬを着せられ甚大な苦痛を受けたこと」を考慮し、懲役2年、執行猶予3年とした。

再審は2月15日の第1回公判で結審。弁護団は「一点の曇りもない真っ白な無罪を求める」と主張。これに対し、検察側は、判決文以外の裁判記録が廃棄され、確定判決の心証形成の再現は不可能として「しかるべき判決を」と事実上、有罪の論告を断念した。《共同通信》



【大相撲春場所】10日目

大相撲春場所10日目(22日・大阪府立体育会館)1敗で並ぶ関脇琴錦と平幕安芸ノ島が明暗を分けた。安芸ノ島は寺尾に引き落とされ2敗に後退したが、琴錦は春日富士を危なげなくはたき込んで単独トップに立った。

横綱曙は三杉里を寄り切り、大関貴ノ花も元気者の魁皇を上手出し投げに仕留めて快勝。新大関の貴ノ浪は智ノ花を豪快に決め倒して勝ち越しを決めたが、武蔵丸は琴の若の上手投げに屈し3敗目。小結栃乃和歌は負け越しが決定した。1敗の琴錦を追う2敗グループは曙、貴ノ花、貴ノ浪、安芸ノ島、貴闘力の5人となった。十両は湊富士、大至、敷島の3人が2敗で並んでいる。《共同通信》

【新生党・渡部恒三代表幹事代行】代行職に専念

新生党は22日の常任幹事会で、渡部恒三代表幹事代行を連立与党の政務幹事ポストから外し、政務幹事の後任に船田元組織担当常任幹事を、組織担当常任幹事の後任に中西啓介前防衛庁長官をそれぞれ充てることを決めた。同時に、渡部氏が務めていた報道担当も船田氏に交代した。

今回の組織替えの狙いについて小沢代表幹事は「渡部氏には代行職に専念してもらう」と説明。これまで政務幹事、報道担当に追われていた渡部氏の負担を軽減、自身の補佐役として活動させる意向を明らかにした。渡部氏自身「今後は大連立の仕事に専念する」と、連立与党統一会派、新・新党構想の実現に意欲を示しているとされ、小沢氏と二人三脚で政界再編工作を活発化させる構えのようだ。《共同通信》

【福井市議会】自民市議が集団離党

前社会党県委員長が当選した福井市長選での自民党の対応に不満だとして、福井市議会(38人)の保守系会派、市政同志会(22人)の会長を含む自民党市議20人が22日、連名の離党届を同党福井県連(会長・平泉渉衆院議員)へ提出した。

集団離党の理由について同会の吉田久会長(58)は今月13日投、開票の福井市長選で、県連が同会推薦候補と、ほかの保守系候補との一本化調整に失敗したことへの不信と説明した。《共同通信》

【政界談話室】

○…新生党の渡部恒三代表幹事代行は22日、日本外国特派員協会で講演した際、細川首相の佐川急便グループからの1億円借入金問題について質問攻めに遭った。中村前建設相のあっせん収賄事件を引き合いに出されると、「中村さんの件とは全く別次元の問題です」と答えたものの「銀行から借りればよかったのでは」と突っ込まれて答えに窮し、しばし沈黙。そして「(首相が借金したという)10年前には佐川急便は問題を起こす会社ととは夢にも思っていなかった。私も友人になりたいと思っていた会社です」とユーモアでかわそうとしたが、笑いも起きず重苦しい雰囲気に。いつもの福島弁でのユーモアも通訳が入ると勝手が違ったよう。

○…2月並みに冷え込んだこの日、細川首相は記者団から「梅の便りも聞かれるが、お花見の機会は」と水を向けられたが「まだ、ありません。忙しくてねえ」とそっけない応対。官邸の庭を突然、散歩して警備関係者を慌てさせたこともある「自然愛好派」の首相だが、佐川1億円借金問題などで、花見どころか春のあらしの気配も。「連立政権の春は遠いか」と突っ込む記者団に「まだ、まだ、まだ、まだ。肌寒いですね」と「まだ」を繰り返していた。《共同通信》



3月22日のできごと

シェアする

フォローする