平成1877日目

平成6年2月27日(日)

1994/02/27

【リレハンメル五輪】閉幕

第17回冬季オリンピック・リレハンメル大会は27日、閉幕した。環境五輪をアピールし、サラエボ救済運動を通じて国際平和も訴えた今大会は、新時代の五輪の方向性を示した。閉会式では、五輪旗を引き継いだ1998年の次回開催都市、長野に対し、リレハンメルが環境に優しい五輪、平和運動に貢献する五輪の精神も継承するよう求めた。

閉会式は、午後8時(日本時間28日午前4時)から、日本選手も活躍したスキー・ジャンプ会場で行われた。全競技を終えた、史上最多の67国・地域からの参加選手団が和やかに入場。五輪旗はリレハンメルのトロン市長から、国際オリンピック委員会(IOC)のサマランチ会長の手を経て、長野市の塚田佐市長に引き渡された。

トロン市長は「環境五輪の精神を長野も継続し、さらに発展させてくれるだろう」とのメッセージを読み上げた。長野も既に、大会理念として「自然との共存」を掲げている。今後の4年間ではその実践が求め一られることになる。

サマランチ会長は閉会あいさつで、12日の開会式で停戦を求めたボスニア・ヘルツェゴビナ紛争にも触れ「われわれの貢献は、限られた範囲内でのものではあるが、これが恒久的な平和に転換することを希望する」と述べ、平和に寄与する五輪運動を強調した。

リレハンメル大会は、環境保護、平和のアピールに加え、プロも参加した高い競技レベル、スムーズな運営でも注目された。サマランチ会長はあいさつで「史上最高の冬季大会」と高く、評価した。

五輪史上最北の地にともされていた聖火は午後9時十15分(同28日午前5時15分)に消えた。「聖火は消えたが、この炎は絶えることはない」のアナウンス。この後、長野は約4分半のデモンストレーションを演じた。ジャンプ台に「長野で会いましょう」の文字が描かれた。《共同通信》



【新生党・羽田孜党首】「改造」早期決着を

新生党党首の羽田外相は27日、長野県松本市内で記者会見し、内閣改造問題について「こんなことをいつまでもだらだらとしているのは問題がある。どうしても必要があると細川首相が判断されるならできるだけ早い方がいい」と早期決着を求めた。

羽田氏はこれに先立つ講演でも「このままでは、政治が停滞してしまう。必要があるなら1人でも、2人でも、10人でも勇気を持って代えるべきだ」と強調した。

内閣改造の是非をめぐって連立与党内の対立が続くことは、対米関係の改善など国政上の懸案解決にも影響を与えかねないとの判断から、首相は速やかに決断を下すべきだとの考えを示したものだ。

羽田氏は、武村官房長官の後任に取りざたされていることについて「党首は政党の考え方を主張しなければならない。女房役でスポークスマンの官房長官とどちらを重んずるのか、必ず岐路にくる。私がなるとまた物議を醸してしまう」と、就任に否定的な考えを示した。

社会党、民社党、新党さきがけの3党を中心に「社民リベラル」勢力結集の動きが出ていることに対しては「自民党とわれわれのグループと、もうつの新・新党の3つで候補者を出して連立政権を維持できるのか。実に則して考える必要がある」と強くけん制した。

【武村正義官房長官】内閣改造に反対

武村官房長官は27日、NHKテレビ番組に出演し、焦点の内閣改造について「(5月の)連休明けぐらいに(94年度)予算が通るとすれば、あと2ヵ月だから、そのくらいに改造した方が内閣全体としてはいいかな、という意見は持っている」と述べ、この時期の内閣改造に反対の考えを重ねて表明した。

武村氏は同時に、「首相が決めるならばそれで結構と言わざるを得ない。最終方針に逆らうつもりはない」として、細川首相が早期内閣改造に踏み切るならば従う姿勢を示し、官房長官ポストについても「首相から代わってほしいと言われれば気持ちよく、辞めさせてもらう」と、固執しない意向を明らかにした。

さらに、その場合のさきがけの対応についても「政権離脱はあり得ない。細川さんが首相である以上、力の限り支えていく」と強調した。《共同通信》

【社会党・村山富市委員長】内閣改造「与党合意が必要」

社会党の村山委員長は27日、NHKとテレビ朝日の番組に出演し、内閣改造問題に関して「連立政権の基盤を強めるために、話し合いで合意を求めながら、「やるのは当然。予算国会を迎えた重要な時期だから、党首が集まり、意見調整をしながら一体となって国会を乗り切った方がいい」と述べ、改造に当たっては党首会談などによる与党内の合意が必要との認識を示した。

さらに「特定の個人を対象にした改造は権力闘争のにおいがする。今は改造やる時期ではない」と述べ、武村官房長官更迭含みの早期改造に反対する考えを改めて強調した。また次期衆院選での選挙協力について「何年かすれば政党再編が行われ、社会党、民社党、新党さきがけなどが一つの新しい党に収れんされることはあり得る。そういうことも展望して選挙協力を考えていく必要がある」と述べ、政界再編も展望しながら選挙協力を進めていく考えを示した。《共同通信》

【細川護熙首相】「施政方針」7日に

細川首相が政治改革修正法案成立後に内閣改造の構えを崩していない中で、連立与党の調整は28日以降、大詰めを迎える。

首相は27日夜、当初は3月4日に予定していた施政方針演説を、週明けの7日に行うことになるとの見通しを記者団に語った。これは与党内調整が難航することを見越して、今週末ぎりぎりまで改造のタイミングを模索し続ける意向を示唆したものとみられる。

しかし、社会、民社、新党さきがけの3党が早期改造反対の立場を堅持している上、日程的にも窮屈なことから新生党内にも慎重論が出始めた。このため連立内部の決定的な亀裂回避のために改造が先送りされる可能性も出てきた。《共同通信》

【高知県・橋本大二郎知事】バラードを熱唱

○…高知県教委は27日、大人から偏見を持たれがちのロック音楽のコンサートを高知市内で開催した。県下のアマチュアバンド10組が出演。橋本大二郎知事も飛び入りでギターを抱えてバラードを熱唱し、約400人の観衆から喝さいを浴びた。

○…同コンサートは、自らも高校時代にバンドを組んだこともある同知事が、「音楽活動に打ち込む若者のエネルギーを一行政が正面から受け止めるべき」として提唱。収益金は精神障害者施設に寄贈する予定で、約100人のボランティアが運営にあたった。

○…会場は10代の少女を中心に超満員。同市内の女性フリーアルバイター(19)は、「バンドはみんな、ふだんより気合が入っていた。知事の歌もうまいと思った。これからも毎年開催してほしい」と話していた。《共同通信》



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