平成1815日目

平成5年12月27日(月)

1993/12/27

【国連・ガリ事務総長】“北の核問題”対話解決を支援

東アジア4カ国歴訪の日程を終えたガリ国連事務総長は27日北京で記者会見し、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の核査察問題について「南北指導者はともに対話による平和的解決への政治的意思を持っており、われわれはより多くの協議を通して平和解決の方法を探し出せると信じている」と述べた。

事務総長は日本、韓国、北朝鮮を経て中国入りし、各国指導者と北朝鮮の核問題などについて意見を交換した。事務総長として当面は、北朝鮮に対する制裁は支持せず、対話解決を支援する姿勢を明確にしたと言える。

事務総長は「南北訪問は事情聴取が目的であり、何らの具体的提案はしなかった」としながら、南北指導者が①北と米国②北と国際原子力機関(IAEA)③南北ーの3つのチャンネルでの対話解決を希望していることが確認できたとして、これに支持を表明した。

北朝鮮の金日成主席との会談では、核問題だけでなく、南北統一問題や国連の北への経済、技術援助などについても意見を交換。事務総長は「南北の指導者はともに統一を望んでいる」と強調した。

中国側は事務総長との会談の中で、今回の歴訪を支持するとともに中国も核問題の平和的解決を望んでおり、北朝鮮制裁に反対する姿勢を改めて示したという。《共同通信》



【政界談話室】

○…細川首相は27日、参院政治改革特別委員会で、社会党の岩本久人氏から「政権発足5カ月、自己採点すると何点くらいか」と質問を受けた。首相は「多様な連立政権の中でいろいろな意見や立場がある。一つの方向性を出していくことに難しい点があるのも事実」と率直な感想を披露する一方で、「多様な意思を吸い上げながら、それなりの成果を上げている」と付け加え自信も。最後は「何点とは言えないが、内政、外交とも合格点を付けられるんじゃないか」と自画自賛したが、長引く景気低迷に「無為無策」という批判も首相にとっては馬耳東風?

○…新生党の渡部代表幹事代行はこの日午後の記者会見で、年末年始の予定を聞かれ、「来年度予算案の年内編成を前提に日程を空けていたことを告白。「今さらハワイに行こうと思っても切符も取れないだろうから、21世紀のビジョンづくりに向け、本に埋もれた年末と正月を過ごす」と強調。最後は「1月4日からは小沢代表幹事も復帰するので、地元へ帰る。代表幹事も代理がいなければ一生懸命務めるしかないと思う」と小沢氏の代わりにいろいろな会合に出席していた渡部氏も代理業終了を宣言。《共同通信》

【細川護熙首相】3%条項見直しに柔軟

細川首相は27日午後の参院政治改革特別委員会で、社会党の一部から腐敗防止を切り離して法案処理する案が改めて浮上していることに関して、中選挙区制の下での利益誘導などの弊害を指摘、「どうしても(4法案)一体として考えないと政治改革はできないと認識している」と述べ、選挙制度も含めた政治改革4法案を一括処理すべきだとの考えを強調した。

また首相は、小選挙区と比例代表の定数配分など法案の骨格部分の修正の可能性について「与野党の協議、論議がどう進むかの一点にかかっている」と、含みを持たせるとともに、比例代表選挙で得票率3%未満の政党に議席を与えない「3%阻止条項」についても「与野党の協議結果が固まるなら、政府としても重く受け止めたい」と述べ、少数政党切り捨てにつながる3%条項の見直しに柔軟姿勢を示した。

羽田外相は、前日の記者会見で比例代表の選挙単位をブロック制に修正する可能性を示唆したことに関連し「いろいろな提案があるが、どれも否定せず、可能性を秘めているという言い方をしている。徹底した議論の中でどの道がいいのか、方向を出してもらうことだ」と述べ、あくまで与野党協議の成果にかかっているとの考えを示した。《共同通信》

【細川護熙首相】元日に減税を表明へ

細川首相と山岸章連合会長らとの「政労トップ会談」が27日夕、首相官邸で行われた。山岸氏が景気対策としての5兆円以上の所得税減税実施を改めて要請したのに対し、首相は「元旦のテレビで、できれば踏み込んだ発言をしたい」と述べ、恒例の年頭記者会見で減税実施を明確に表明する準備を進めていることを明らかにした。

しかし首相は「どこまで踏み込めるか今ははっきり言えない。仮に踏み込んだ発言ができない場合でも、1月中旬の段階では皆さんの期待にこたえられるような見解が述べられるよう努力したい」とし、正式表明が1月中旬まで延びる可能性も示唆した。《共同通信》

【フォード】マツダに副社長派遣

マツダの和田城弘社長は27日記者会見し、資本提籍先の米国フォードとの間で、開発や生産など広範囲にわたる提携関係をさらに強化することで合意した、と発表した。フォードは、来年6月以降、経営全般を見る副社長を派遣、役員を従来の4人から7人に増強する。

マツダは円高と国内外の販売不振から来年3月期の経常赤字が過去最大の320億円に上り、上場以来初の無配に転落することが確実になっている。今回の合意は、業績悪化に苦しむマツダに対しフォードのてこ入れが本格化する第一歩と言え、フォードはマツダの経営における発言力を一層強化させる。

合意内容は①事業ごとに協力関係をグローバルな長期的視点での取り組みに発展させる②人的、物的資源の有効活用のため開発や製造などの領域で協力を緊密化させるーなど。具体的には車種の統廃合や生産拠点の相互の有効活用などが検討課題に上がるとみられ「長期的に世界市場での生き残り策を探る」(和田社長)としている。《共同通信》

【逸見政孝さん】葬儀・告別式

がんのため25日に死去した人気タレント逸見政孝さんの葬儀・告別式が27日午後、東京都新宿区の千日谷会堂でしめやかに営まれた。

午後1時から始まった葬儀には逸見さんが所属していた事務所やテレビ関係者のほか、篠ひろ子さん、小林幸子さん、加藤茶さんら芸能人も数多く参列。友人を代表して山城新伍さんが「さようなら逸見さん。苦しかっただろうけれど、安らかにお眠りください」と弔辞を述べた。

千日谷会堂周辺は、葬儀開始前から数百人の主婦や若者が取り囲み、めい福を祈った。《共同通信》



12月27日のできごと