平成1816日目

平成5年12月28日(火)

1993/12/28

【石川県・中西陽一知事】退任の意向

中西知事は28日、金沢市の県立中央病院を訪れた中西陽一連合後援会の石本啓語幹事長(自民党県連幹事長)に辞任の意向を示した。石本氏によると、10月から入院療養している中西知事は来年度当初予算編成や県議会2月定例会を控え、光枝夫人とともに「これ以上、県民に迷惑、心配はかけられぬ」との考えを示し、健康を理由に進退を同幹事長に一任する意思を明らかにした。石本氏は年明け早々にも各後援会に諮って、正式な退任時期について協議する。

中西知事は昭和38年の初当選以来、全国最多の8選知事として県政界をけん引してきただけに、中西知事の引退の意思表示は県民の間に大きな波紋を呼ぶとみられ、「ポスト中西」の知事選候補者選びが一気に加速するもようだ。

石本氏と同連合後援会顧問の宮地義雄県議は同日、中西知事と会った。石本氏によると、病床の中西知事は今回の療養中、「現在の県政は決して停滞していないが、皆が心配している。これ以上迷惑をかけるわけにはいかない」との思いを伝えていたとしており、任期満了前の退任の意思を示したとしている。

また、光枝夫人は石本、宮地氏に対し、「主人は県政の混乱を招かないようにいつも願っている。進退は30年間支えてくれた後援会の皆さんの判断に任せたい」と伝えたとされる。

石本氏は「10月に議会で異変をだした際、これも天命だと言っていた。国政、県政、産業界から知事の病状を心配する問い合わせが相次いでおり、このまま通り過ぎるわけにはいかないと思って面会した。あくまでも知事の意向を尋ねた段階だが、知事はこの事態に至っていつまでも知事の座にしがみつくことなく、政治家の決断をされたのだろう。今後は連合後援会の人たちと十分話し合いながら、対応していきたい」と語っている。《北國新聞》



【自民党・河野洋平総裁】トップ会談は国会軽視

自民党の河野総裁は28日午前、国会内で開かれた党役員会で、細川首相と河野氏のトップ会談で政治改革法案の打開を求める意見が相次いでいることについて「参院で審議が始まったばかりではないか。会談を拒否するものではないが、早くから総理・総裁会談があれば何事も解決すると考えるなら、国会を軽く見るものだ」と反論した。

河野氏は「首相自身がコメの市場開放問題で国会決議を無視し、政治改革を年内にやると安易に言っておきながら、それに対する説明がないなど国会、国民を無視している。そういう首相と話し合わねばならないことは、今はないはずだ」と強調。

さらに「衆院段階でのトップ会談もそうだったが、(首相は)会談をした形だけで聞く耳を持たない。話し合いで成果を得ようという気持ちがない。われわれとしては怒りに思う」と連立与党側への不信感をあらわにした。《共同通信》

【細川護熙首相】政治改革「再修正でも成立を」

細川首相は28日午後、石井一衆院政治改革調査特別委員長と首相官邸で、政治改革法案の処理をめぐって意見交換した。石井氏によると、首相は再修正してでも与野党合意の上で法案を成立させたいとの強い決意を重ねて示した。《共同通信》

【政界談話室】

○…自民党の森幹事長は28日午前の記者会見で、来月8日に河野総裁が三重県・伊勢神宮に参拝する予定であることを明らかにし、「こういう時だけに五穀豊饒を祈ろうということだ」と、冷害や不況に苦しむ国民を心配するという党の姿勢をアピール。同時に、今年までは1月4日にほぼ定例化していた首相の同神宮参拝がまだ決まっていないことを挙げ、「細川首相は五穀豊饒を神様にお祈りしたくないのでしょうか」と、経済運営の不手際を暗に指しながら皮肉たっぷり。政権奪取の戦略が依然不透明な自民党だけに、最後は神頼みの本心もチラリ?

○…細川首相は首相官邸の仕事納めとなったこの日、記者団から今年一年の感想を求められ「激動の一年だった」と振り返った。「一番反省している点は」との質問には、「そりゃ反省することばかりですよ、どれもこれも」と、政治改革、経済運営、コメ問題、と難問が続いたことを改めて力説。逆に「良かった点」を尋ねられると「娘が大学に入ったことかな」と、二女が首相夫妻の母校上智大学の推薦入試に合格、来春の進学が決まったことを披露。だが、“公”はともかく“私”では明るいだんらんがありそう。《共同通信》

【羽田孜外相】減税先行実施の可能性

羽田副総理兼外相は28日午後、東京・内幸町の日本記者クラブで会見し、低迷する景気対策について「所得減税なしではすまない」と強調するとともに、減税の財源としての消費税率引き上げに関しては「(減税と)同時発車は無理というのが通説になっている」と述べ、減税の先行実施の可能性が強いことを指摘した。同時に本年度の第三次補正予算と来年度予算を合わせた「15カ月予算」について「切れ目ない景気浮揚策をつくりあげることで、景気を回復させるターニングポイントになる」との認識を示した。

外相はまた来年1月下旬にもモスクワで開かれる日ロ平和条約作業部会の結果を踏まえて、早期にロシア訪問を実現したいとの意向を明らかにした。《共同通信》

【ブルガリア】ロシア極右政党党首に国外退去命令

ソフィアからの報道によると、ブルガリアのミハイロフ内相は28日、同国に滞在中のロシアの極右政党、自由民主党のジリノフスキー党首に対し、内政干渉発言などを理由に24時間以内に国外退去するよう命じたとの声明を発表した。

声明は「ジリノフスキー氏はジェレフ大統領の辞任を公然と要求するなどブルガリア国家の尊厳を傷付けた。これは内政干渉であり、到底受け入れることはできない」としている。

ジリノフスキー氏はドイツとオーストリアで極右指導者などと会談した後25日にブルガリア入りし、「ブルガリアは、マケドニアとギリシャ北部のトラキア地方を併合し、領土を拡大すべきだ」などと発言、波紋を呼んだ。28日にはソフィア市内で開かれた19世紀の英雄の慰霊祭に乗り込んで、自らの経済顧問のブルガリア人をシェレフ大統領に代わる指導者と紹介し、集まった500人の市民から非難を浴びた。

ジリノフスキー氏は同日の記者会見で大統領辞任要求発言について「ブルガリア国民だけが自らの大統領を決める権利卒持つと言っただけだ」と弁明した。《共同通信》



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