平成1813日目

平成5年12月25日(土)

1993/12/25

【逸見政孝さん】死去

がんにかかっていることを自ら公表、9月から闘病生活を続けていた人気タレント、逸見政孝さんが25日午後0時47分、がんのため東京都新宿区の東京女子医大病院で死去した。48歳だった。大阪府出身。

昭和43年に早大文学部を卒業し、フジテレビにアナウンサーとして入社。スポーツアナウンサーとして活躍した後、ワイドショーやニュースを手掛け、59年に報道番組「FNNスーパータイム」のメインキャスターに。中学、高校生向けのバラエティー番組の出演をきっかけに“おもしろまじめアナウンサー”として注目を浴びた。

63年にフジテレビを退社、フリーの司会者として幅広い活動を展開。「たけし・逸見の平成教育委員会」(フジテレビ系)、「クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!」(日本テレビ系)など数多くのバラエティー番組で活躍。NHKの連続テレビ小説「青春家族」に俳優としても出演した。ここ数年のタレント好感度調査でも常に上位に入るなど、子どもから熟年世代まで幅広い人気を博していた。

ことし1月、胃がんが見つかり、切除手術を受けたが再発。9月6日、がんの告白という異例の記者会見をした直後に入院、16日にがん細胞の摘出手術を受けた。一時快方が伝えられたが、抗がん剤投与が始まった11月初めからほとんど何も食べられない状態が続き、24日午後7時すぎに病状が急変して意識不明の重体となった。

ワイドショーを中心に、さまざまなメディアが連日にわたって病状を取り上げるなど大きな関心を呼び、がんの告知や公表といったデリケートな問題に一石を投じた。《共同通信》



【女優・武井咲さん】誕生日

【グリコ・森永事件】兵庫県警、脅迫テープの一部を初公開

グリコ・森永脅迫事件(警察庁私邸114号)で兵庫県警西宮署捜査本部は25日午前、昭和53年8月に大阪府豊中市内の江崎グリコ役員宅(当時)に郵送された脅迫テープの一部を公開した。この事件の肉声が明らかにされるのは初めて。

テープは1億7500万円を要求し、「グリコ製品に毒物を入れ12都府県のスーパーなどにばらまく」と脅迫。兵庫、大阪両府県警などの合同捜査本部は、手口などが、59年3月の江崎グリコ社長誘拐事件に始まる一連の事件と関連性があるとみて捜査。来年3月の時効を前に、改めて市民の関心を呼び起こそうと公開に踏み切った。《共同通信》

【武村正義官房長官】政治改革「再修正含め妥協」

武村官房長官は25日朝、民放テレビ番組に出演し、政治改革関連法案の取り扱いについて「社会党は2回、3回妥協しており、これ以上(修正は)無理という気持ちもあるが、最後の調整についてはそれなりの判断をしてくれると思う」と述べ、社会党の抵抗が強い法案の骨格部分の再修正を行う可能性も含め、自民党との歩み寄りを目指す考えを表明した。

また、武村長官は細川首相の東京佐川急便からの1億円借金問題に関して「私的な金の貸し借りで、返却したという証拠ははっきりしている」と強調。「(返済を)どこから工面し、だれが持って行ったか、そこまでは覚えていない」と述べ、これまでの首相の国会答弁で十分に説明されているとの認識を示した。《共同通信》

【川崎磯信さん】ヤミのタイ米を都内で販売

凶作に伴い政府が緊急輸入したタイ産のコメを自由米(ヤミ米)市場で仕入れた富山県・婦中町のコメ販売業「コメックス」の川崎磯信社長(57)が25日午前、東京都練馬区の光が丘団地で売り出しを始めた。緊急輸入された外国産米が一般消費者向けに直接販売されるのは初めてという。

売り出したのは、100%タイ産のうるち米で、値段は3キロ詰め一袋が国内産自主流通米の約3分の1の750円。川崎社長はこの日、午前8時、団地近くの駐車場に「私はヤミ米屋です」の看板を掲げたトラックを乗りつけて開店、用意した約100袋は次々に売れた。買い求めた主婦らは、小粒で細長のタイ産米を珍しそうに見ながら、炊き方や調理法を川崎社長に聞いていた。《共同通信》

【故・田中角栄元首相】自民、田中家合同葬

16日に死去した故田中角栄元首相の自民党・田中家合同葬が25日午後、東京・南青山の青山葬儀所で行われ、細川首相、土井衆院、原参院両議長、河野自民党総裁(葬儀委員長)ら政財界の関係者約250人、一般市民約5000人(自民党調べ)が参列した。

故田中氏は昭和49年に「金脈」問題で政権を退き、51年にはロッキード事件で逮捕され刑事被告人となりながらも、最大の田中派を率いて歴代自民党政権に絶大な影響力を発揮する「田中支配」の一時代を画した存在だけに、福田、鈴木、中曽根、竹下、宇野、海部、宮沢の歴代首相経験者や社会党の村山委員長ら各党代表(共産党は除く)が列席し大物ぶりを見せつけた。親族では娘の田中真紀子衆院議員らが参列した。

合同葬では、参院議員当時、自民党旧田中派に属した細川首相が、故田中氏の日中国交正常化、「日本列島改造計画」などの功績を挙げ「先生のような人間的魅力にあふれる政治家に薫陶を受けることができたことに深い感謝の念を禁じ得な一い」と述べた。また中国の徐敦信駐日大使は、日中国交正常化の業績に賛辞を送り、「中国国民が信頼し、尊敬する古い友人だ」との辞を日本語で読み上げた。

葬儀委員長の河野自民党総裁は、ロッキード事件当時に新自由クラブを結成した際、元首相から「しっかりやれ」と励まされたことに触れて別れを惜しんだ。

細川首相は25日午後、田中角栄元首相合同葬での弔辞で「私は先生のような人間的魅力にあふれる政治家に薫陶を受けることができたことに深い感謝の念を禁じ得ない。『改革』をなし遂げることこそが先生のこ遺志に報いる道と確信し、決意を新たにする」と述べ、霊前に改革実現への決意を誓った。また首相は、日中国交正常化と「日本列島改造計画」を挙げて功績をたたえた上で「若い政治家の育成に心を砕かれた」と指摘した。《共同通信》



12月25日のできごと