平成1653日目

平成5年7月18日(日)

1993/07/18

【55年体制】崩壊

自民党政権の継続か交代かを問う第40回衆院選挙は18日投票、即日開票の結果、党分裂の中で選挙を迎えた自民党が、過半数に届かぬ223議席にとどまり、ほぼ現状維持とはいえ選挙前勢力の227議席を4議席下回る結果となった。宮沢首相の退陣は避けられない情勢。自民党はなお政権維持を模索する構えをみせているが、共産党を除く非自民勢力が自民勢力を上回っており、連立を軸とした新政権誕生まで選挙後の政局は激動必至だ。

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新党ブームの中で新生党は55議席、日本新党35議席、新党さきがけ13議席と3グループ合わせて100議席を突破した。一方、社会党は70議席で、過去最低だった1986年の85議席を下回り、選挙前勢力から半減に近い歴史的大敗となった。公明党は51議席、民社党は15議席といずれも微増、共産党は15議席の微減、社民連は4議席の現状維持。無所属は30議席(自民系13、非自民系17)を獲得した。

自社両党の退潮が鮮明になり両党を中心とした「55年体制」は明確に終幕を告げ、多党化と政界再編期に入った。

自治省の発表では投票率は67.26%で前回の1990年選挙に比べ約6ポイントも低く、戦後最低を記録した。

開票は順調に進み、19日午前1時すぎ、129選挙区の全議席511議席が確定した。

自民党は新潟4区、富山2区、石川2区、愛媛2区、鹿児島3区で議席を独占したが、その一方で埼玉4区、東京5区、愛知1区、大阪1区、同7区など大都市で空白区となった。

社会党は、3新党がそろって当選した千葉4区で共倒れしたのをはじめ、公認候補を擁立した55選挙区で空白となり、福島、富山、京都、岡山など9府県で衆院議員ゼロを記録した。

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新生党は羽田党首、小沢一郎氏らが圧勝し、元職、新人も議席を獲得した。衆院選初陣の日本新党は細川代表、小池百合子、海江田万里氏らが少々高位当選を決めた。新党さきがけも前職を中心に順調に当選を決めた。

保守系無所属出馬の竹下元首相が当選。田中元首相の長女・田中真紀子氏も議席を得て自民党の田中直紀氏とおしどり議員が誕生した。

大物候補では民社党の塚本元委員長、リクルート事件被告の藤波元官房長官が議席を失った。衆院政治改革特別委員長を務めた田辺国男氏(自民)も落選。

新人は前回並みの134人。女性も14人と戦後で3目。総選挙と同時に実施された最高裁判所の9裁判官に対する国民審査の結果は19日午後に確定する。《共同通信》

女性3人の戦いとなった兵庫2区は「やるっきゃない」の土井たか子元社会党委員長(64)と、日本新党のチアリーダー、小池百合子さん(41)が競い合って票を伸ばし、共に当選。共産党の藤木洋子さん(60)は涙をのんだ。“岐阜の聖子ちゃん”こと岐阜1区の野田聖子さん(32)は、前回落選の反省から6万人と対話する地道な選挙を展開、雪辱を果たし、自民党としては1979年総選挙の山口シヅエさん以来、14年ぶりの女性衆院議員に。もう一人の自民党公認、埼玉2区の浜田マキ子さん(51)は無念の涙。

昨年の参院選で落選した奈良全県区の無所属新人、高市早苗さん(32)はテレビ出演など徹底したイメージ選挙で女性、若者票を取り込み、初当選した。

逆風の吹いた社会党でも、テレビ討論番組の常連、北海道1区の伊東秀子さん(49)は幅広い層の支持を集め再選。宮城1区の元民放アナウンサー、岡崎トミ子党女性局長(49)も当選を決めた。

しかし都議選で惨敗した東京では落選者が続出。ベレー帽がトレードマークの長谷百合子さん(46)は山花委員長と同じ選挙区(11区)が災い。「委員長を落とすな」という党の締め付けで割を食った。東京佐川急便に多額のパーティー券を買ってもらった6区の吉田和子さん(44)もダーティーイメージをぬぐえず落選。

セクハラ批判で社会党を離党、無所属で立候補した元都議の三井マリ子さん(45)=東京4区=は「右手に男女平等、左手に政治改革」を訴えボランティアによる清潔な選挙を進めたが既成政党の壁に阻まれた。《共同通信》



【大相撲名古屋場所千秋楽】横綱曙が3場所ぶり4度目の優勝

大相撲名古屋場所千秋楽(18日・愛知県体育館)横綱3場所目の曙が、12勝2敗で並んだ3人による優勝決定戦を制し、昇進後初めて、通算で3場所ぶり4度目の優勝をした。 場所後の大関昇進を決定的としている関脇若ノ花が大関小錦を寄り切って2敗を守った後、曙は大関貴ノ花に押し出されて、ともに13勝2敗となり平成2年春場所以来の3人による決定戦=巴戦=となった。曙はまず若ノ花を押し倒し、続いて貴ノ花も寄り倒して苦しんだ末の横綱初Vを手にした。

逆転優勝で場所後の横綱昇進を狙った貴ノ花は一歩及ばず、昇進は秋場所以降に持ち越された。大関小錦は9勝止まり。関脇武蔵丸は関脇で6場所連続の勝ち越しを決め、新関脇貴ノ浪は9勝6敗だった。三賞は、殊勲賞を安芸ノ島が、敢闘賞を琴錦、技能賞を若ノ花がそれぞれ受賞した。 十両は元幕内の立洸が2勝3敗で初優勝した。新大関若ノ花が登場、貴ノ花は再度最年少横綱昇進に挑む秋場所は9月12日から東京・両国国技館で行われる。

貴ノ花、若ノ花の2人の同期生を巴戦でけ散らした曙が、興奮した面持ちで言った。「おれは横綱、というプライドを持って、二度は負けないぞという気持ちで思い切りやった」。すさまじいまでの意地で、昇進後3場所目で横綱として初めて賜杯を抱いた。

「一発で決めたかった」と臨んだ貴ノ花戦は「最悪だった。全然自分の相撲が取れなかった」という完敗。ここで決定戦までの短い時間にいかに気持ちを切り替えられるかが勝負の分かれ目だった。「気持ちを入れ替えられてよかった」と曙。付け人に顔をバンバン張らせた後、思い切り突き飛ばして戦いの場へ。気迫をそのまま土俵に持ち込んで、まず若ノ花を撃破。続いて本割で敗れた貴ノ花を激しく寄り倒し、横綱昇進の夢を打ち砕いた。

今場所の曙は、土俵上の相撲だけでなく、言動にも随所に「横綱の自覚」を感じさせた。取組後、貴ノ花、若ノ花とは対照的に、報道陣の取材に丁寧に応じた。場所前には立行司の木村庄之助と、“正しい土俵入りの型”について話したそうだ。「昔の横綱がせり上がりでもっと右脇を締めていたことなんかを話すと、目を輝かせて聞いていた。向学心がある素晴らしい人だと思いました」と庄之助。

ますます厳しくなる“二子山(若、貴)包囲網”。その中で勝っていくのは大変だろうが、この日のように、大きな壁として立ちはだかろうと誓っているに違いない。《共同通信》

【クロアチア】緊張緩和で空港再開

ザグレブ放送によると、クロアチアのアドリア海岸にあるマスレニツァ橋とギムニク空港の再開式が18日、ツジマン・クロアチア大統領らが出席し実施された。

両施設はクロアチア軍がことし1月、電撃的作戦でセルビア人から奪還していた。セルビア人側は再開に反対して一帯を砲撃するなど緊張が高まっていたが、直前に両施設を国連防護軍の管理下に移し、一帯を占拠しているクロアチア軍が7月31日までに撤退することなどで合意、緊張は緩和されていた。クロアチアは両施設が死活的に重要だとしている。《共同通信》

【全英オープンゴルフ】グレグ・ノーマン選手が逆転制覇

ゴルフの第122回全英オープン選手権は18日、ロイヤル・セントジョーシス(6860ヤード、パー70)で最終ラウンドを行い、首位に1打差でスタートしたグレグ・ノーマン(豪州)が7バーディー、1ボギーの64で回り、4度目の優勝を目指したニック・ファルド(英国)を逆転、逆に2打差をつけて優勝した。

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267(通算13アンダー)は従来の記録を1打更新する大会最少優勝スコアの新記録。ノーマンは1986年のターンベリー大会以来の全英オープン制覇で、メジャー大会の優勝もそれ以来で2度目。優勝賞金10万ポンド(約1700万円)を獲得した。ファルドは4番をボギーにして、ノーマンにリードを許し、その後懸命に追撃したが、及ばなかった。《共同通信》

【ゴルフ・小林浩美選手】米国初勝利

小林浩美が挑戦4年目で待望の米国初勝利。米女子プロゴルフツアーのJALビッグアップル・クラシックは18日、二ューヨーク州ニューロシェルのワイカギルCC(パー71)で最終ラウンドを行い、1打差2位でスタートした小林は3バーディー、1ボギーの69で回り、通算6アンダーの278で逆転勝ちした。樋口久子、岡本綾子に続く日本選手3人目の米ツアー勝利で、優勝賞金は9万ドル(約970万円)。

小林はショット、パットとも好調で、1番のバーディーで早くも首位に並んだ。その後は安定したプレーでトップを守り、2位のロージー・ジョーンズ(米国)に4打差をつける快勝だった。岡本はこの日76、通算15オーバーの299で60位に終わった。



7月18日のできごと