平成1512日目

1993/02/27

【宮澤喜一首相】独・コール首相と会談

宮澤首相は27日午前、東京・元赤坂の迎賓館でコール・ドイツ首相と約2時間20分会談し、7月の先進国首脳会議(東京サミット)での対ロ支援問題や今後の両国関係について意見交換した。《共同通信》

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コール・ドイツ首相は27日午後、日本記者クラブで記者会見し、対日貿易赤字について「日本に構造的問題があり、改良できるいろいろな問題がある。同じ条件で競争できることが重要だ」と述べ、日本に一層の市場開放を要請した。 7月の先進国首脳会議(東京サミット)についても「世界の経済成長の活発化に強い刺激を与えなければならない」と指摘、日本の内需拡大策に期待を表明した。 日本は米国からも貿易黒字の削減や内需拡大を強く求められており、東京サミトに向けて日本は早急な対策を迫られることになった。 さらにコール首相は新多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)を東京サミット前に終結させるべきだとの考えを強調した。

また同日午前の宮澤首相との首脳会談に関連して「国連を強化し、安全保障に関する課題を解決し得る状態にすることで同意見だった」と述べ、国連改革の必要性で合意したことを明らかにした。 対ロシア支援問題に関して、宮澤首相に「エリツィン大統領の政策が失敗すれば、われわれにとって非常に大きな影響があると警告した」と表明。具体的問題として通常兵器、核兵器の管理や旧ソ連、東欧の原子力発電所の安全対策を挙げ「これらはドイツだけの関心事ではない」として、日本も真剣に取り組むよう求めた。

ドイツの北大西洋条約機構(NATO)域外派兵問題について「国連に入り、権利を持つ以上義務を果たさないわけにはいかない。近い将来正しい決定が下されるだろう」と、基本法改正の実現に強い意欲を示した。《共同通信》

宮澤首相は27日夜、コール・ドイツ首相が対日貿易赤字の是正を強調したことについて「その通りではないか。しかし、深刻な話ではないでしょう。東ドイツが一緒になって日本からの輸入が増えた。一方で日本はバブルがはじけて高級品の輸入が減ったので一昨年と昨年とで日本の黒字が30億ドルぐらい増えた。「そのことを言ってたんでしょう」と指摘した。 また首相は「(ドイツは)経済は強い国ですから、それほど深刻なものではないと思う」とした。《共同通信》



【法政大学】不合格の89人、合格に

法政大学(東京都千代田区、阿利莫二総長)の経営学部の入試で合格判定の際の電算機処理にミスがあり、当初の発表では「不合格」とされた89人がその後合格に変更されていたことが27日明らかになった。同大学は「不合格」とされて他大学などに入学手続きを取った受験生が、同学部への入学を希望する場合には既に支払った入学金などを補償することを決めた。

記者会見した鬼塚豊吉同大学常務理事の説明によると、経営学部の入試(3科目)は11日に実施され1万1108人が受験、20日に1565人の合格が発表された。合否判定に当たっては試験問題の難易差で科目選択による不平等が生じないよう、平均点などを考慮して得点を調整(標進化)する仕組みを採用している。しかし、経営学部の入試では外国語の科目のうち英語を選択した受験者の得点調整について電算機プログラムにミスがあり、不適切な調整をしていたことが、発表翌日に判明した。調整後の英語の平均点が異常に高かったことからミスに気付いたという。

プログラミングは外部委託で本年度からプログラムの一部を変更したが、変更部分にミスがあり、間違った得点順位表を作成してしまった。計算をやり直したところ「不合格」のうち89人が合格となることが分かり、25日全員に速達で通知した。

合格とされたが、再判定の結果、合格ラインに達しなかった受験生についてはそのまま合格とした。《共同通信》

【世界ノルディック・ノーマルジャンプ】原田雅彦選手が金

ノルディックスキーの世界選手権は27日、ノーマルヒル・ジャンプが行われ、24歳の原田雅彦(雪印)が優勝した。

日本選手の世界選手権制覇は五輪が同選手権を兼ねた1972年札幌五輪70メートル級純飛躍の笠谷幸生、今大会複合個人の荻原健司(北野建設)同団体(河野、阿部、荻原)に次いで4個目になる。ジャンプでの金メダル獲得は笠谷以来21年ぶり。

原田は昨年のアルベールビル五輪ラージヒル、団体、今大会のラージヒルといずれも4位に終わっており、念願のメダル獲得を一番上の金で飾った。期待された葛西紀明(地崎工業)は10位だった。《共同通信》



2月27日のできごと