平成1513日目
1993/02/28
この日のできごと(何の日)
【世界スプリント選手権】
28日、群馬県の伊香保ハイランドスケートセンターで行われたスピードスケートの1993年世界スプリント選手権最終日の男子500メートルで、日本選手が1、2、3位と上位を独占した。総合得点争いでも、エースの宮部保範選手(王子製紙)が2位、新鋭の清水宏保選手(日大)が3位に入る大健闘だった。
前日の男子500メートルで1、2位を占めた日本勢はこの日の2回目のレースでも好調。宮部保が37秒18で連勝し、2位に前日同様清水が続き、3位にも堀井学選手(専大)が入った。同選手権で日本選手が3位までを独占したのは初めて。ノルディックスキーでも日本勢の活躍が目立っており、来年のリレハンメル五輪へ期待がさらに膨らんだ。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【自民党羽田派・羽田孜代表】政治改革次第で宮澤総裁の再選支持
自民党羽田派の羽田代表は28日、香川県に遊説で訪れ高松空港で会見。10月に予定される同党総裁選について「宮澤総裁が選挙制度まで含めた政治改革をやり遂げたり、本当にそういうものを作り上げる意思が国民の前に明確になれば(政治を)引っかき回す必要はない。今後の推移を見守りたい」と述べ、政治改革の進展次第では宮澤総裁の再選支持もあり得るとの見方を示した。《共同通信》
【自民党・小沢一郎元幹事長】新党結成に慎重姿勢
自民党羽田派幹部の小沢元幹事長は28日夕、民放の報道番組に出演し、新党結成問題について「われわれは体制の中で改革の実効を上げようという考えで行動している。改革の実が上がらないという場合は、「その後の行動を仲間で真剣に議論したい」と述べ、当面、自民党内にとどまって政治改革の実現に全力を挙げ、新党結成については慎重な姿勢を示した。
さらに「(党を割って政治を)混乱させるだけでは意味がない」とし、新党は「あくまで政権交代可能な勢力結集につながることが前提」との考えを強調した。
小沢氏は、宮澤首相が政治改革実現へリーダーシップを発揮するよう強く促すとともに「首相が本当に(改革を)やろうとしているかどうかは2カ月、3カ月見ていれば分かる」と指摘、今後の首相の動きを注視していく構えを打ち出した。
さらに「自民党は単純小選挙区を出すが、私個人は(比例代表)併用、並立制には拘泥していない。与野党間でまとまればよい」と述べ、大胆な妥協をしても選挙制度改革を今国会で実現するべきだとの考えを表明した。《共同通信》
【連合・山岸会長】羽田派離党すれば協力も
連合の山岸会長は28日、民放のテレビ番組に出演し、政界再編に関連して「羽田、小沢両氏が自民党を離党すれば、一度権力の味を知った者としては大変なことであり、前向きに対処したい」と述べ、羽田派が離党すれば連合の掲げる「非自民、改革派結集」の対象として見なし、積極的に働き掛ける考えを示した。
これに対し、同じ番組に出演した社会党の田辺前委員長は、羽田派が自民党を離れた場合でも基本政策が相違する、との理由を挙げ羽田派も含めた再編には消極的な姿勢を示した。《共同通信》
【自民党・梶山幹事長】“整備新幹線見直し”国会終了時までに検討
自民党の梶山幹事長は28日、党政経文化パーティー出席のため訪れた青森市内のホテルで記者会見し、整備新幹線建設計画の見直しについて「5年度の政府予算成立直後に(建設「計画の)フレームをつくり、その中で国会終了までに何とか結論を出すための準備を整えようと、党四役で意思統一している」と述べ、今国会終了時までに結輪を出す方針を明らかにした。
また北陸新幹線高崎—長野間に限られている財政投融資の利用については「地元、JR東日本、運輸省としても札幌から鹿児島まで日本の背骨の形成を実現するため、お互いに知恵を絞らなければならない。(財投は)借金で、財源という考え方にはなじまないが、資金繰りとしては有効な手だと理解している」と利用の可能性に含みを残す発言をした。
一方、パーティーであいさつした佐藤総務会長はミニ新幹線が走る計画で建設中の東北新幹線盛岡—青森間の見直しに触れ「ミニだ、フルだ、というが、枝葉の線でなく、旧国鉄の幹線に当たるものはフル規格にするという20年前に(整備計画で)決めた考えに返る以外にないと思う」と同区間のフル規格での建設を支持した。《共同通信》
【自民党・梶山幹事長】サミット前の解散ない
自民党の梶山幹事長は28日の青森市内での記者会見で、衆院解散・総選挙の時期について「先進国首脳会議(東京サミット)前に解散というハプニングが起きるとは考えていないし、それだけの余裕もない。今、解散は私の頭の中にないし、解散権を持っている首相(の考え)にも100パーセントないと信頼している」と述べ、7月上旬のサミット前の解散はないとの見通しを強調した。
その理由として梶山氏は「サミットに向けて日本の景気を立て直し、国際的な責任を果たしていくかが重要だ」と指摘、景気対策に全力を尽くす必要性を挙げた。《共同通信》
【独・コール首相】鎌倉訪問
公賓として来日中のドイツのコール首相は28日、神奈川県鎌倉市を訪れ、古都の休日を楽しんだ。
鎌倉訪問は日本文化に触れたいとのコール首相の意向で実現した。同日午前9時すぎ、東京・元赤坂の迎賓館をバスで出発したコール首相は同10時10分ごろ鎌倉に到着。随行員や付き添いの外務省職員とともに、鶴岡八幡宮をお参りしたり、円覚寺、鎌倉大仏、長谷寺などを視察したりした。
コール首相は鎌倉大仏の前で、報道陣からの写真撮影の要請に笑顔で応じるなど、すっかりリラックスした表情で冬の古都を満喫していた。《共同通信》
【中曽根康弘元首相】総裁選は政策明示を
米国訪問中の中曽根元首相は28日(日本時間1日)、ボストンのホテルで同行記者団と懇談し、9月の自民党総裁選について「憲法問題や国連平和維持活動(PKO)、景気回復の問題などの課題に対する考え方を国民の前にはっきり示すことが必要だ。あいまいな談合にしないことが大事だ」と述べ、総裁選は複数の候補者が政策を明示した形の選挙が望ましいとの考えを示した。これは、条件付きながら「宮澤首相の再選支持」を表明している三塚博政調会長や小渕恵三元幹事長の「話し合い路線」をけん制した発言とみられる。
宮澤政権の評価について中曽根氏は「一生懸命やっていることは、評価していい」としながらも、「安全確実な道を歩もうとしているが、やる時はやらなければならないのが政治だ」と注文を付けた。中曽根氏は特に、宮澤政権がモザンビークへのPKO派遣に慎重で、調査団派遣にとどまっていることに対し「調査団まで出して、(PKO部隊を)派遣しないことにすれば、かえって反動が大きい。(モザンビークへのPKO派遣は)アジアだけでなく、アフリカにも日本が関心を持っていることを示す一番いい証拠になる」と不満を表明した。
また、自民党の憲法調査会について「どういう方向に議論をもっていくか整理して、内閣または国会に臨時憲法調査会をつくること。を、提起してもらうことを強く希望する」と強調した。《共同通信》
【米軍】「同性愛禁止令」撤廃に拒否反応
米国で大きな論議を呼んでいる軍隊内での同性愛の是非について、2月28日付の米紙ロサンゼルス・タイムズは、現役軍人の74%が同性愛禁止令の撤廃に反対しているとの世論調査結果を掲載した。この問題で軍人を対象にした世論調査は初めて。禁止令撤廃を目指すクリントン大統領にとって、不利な状況が明らかになった。
同紙によると、陸海空軍、海兵隊のいずれでも、回答者の大多数が禁止令撤廃に反対だったが、特に海兵隊は86%が反対と、最も強い拒否反応を示した。また、同性愛が公認された場合、同性愛者が他の兵士から暴力的いじめを受ける可能性があるとの答えは81%に上った。
なぜ同性愛を容認できないのかという設問(複数回答可)に対しては①同じ施設、宿舎を使うのが嫌(63%)②同性愛は道徳に反する(40%)③エイズまん延につながる(28%)―などの理由が上位を占めた。今回の調査は2月中旬、米軍の下士官クラス約2300人を対象に実施した。《共同通信》
【米テキサス州】宗教団体「ブランチ・ダビディアン」と捜査当局が銃撃戦
米テキサス州で28日、孤立した共同体生活を営む宗教団体と捜査当局が銃撃戦を展開、少なくとも連邦捜査官4人を含む計5人が死亡、16人が重軽傷を負った。
事件が起きたのは、自分がイエス・キリストであると主張するバーノン・ハウエル氏(33)率いる「ブランチ・ダビディアン」の本拠地があるテキサス州ウェーコ近郊。米連邦捜査当局と地元警察はハウエル氏が軍隊で使われている銃や爆弾を大量に隠し持っているとの容疑で同日、約100人の捜査官を動員、強制捜査のため、本拠地に乗り込んだが、宗教団体のメンバーとの間で激しい銃撃戦となった。捜査当局は銃撃戦の後、なおも立てこもるメンバーに投降を呼び掛けている。
同団体はキリスト教各派の中でも教義を厳格に守ることで知られる「セブンスデー・アドベンティスト派」の分派として、1933年にロサンゼルスで発足。35年、テキサス州ウェーコ近くに本拠地を移し、独自の共同体生活を続けていた。
33ヘクタールの広大な敷地に、約75人のメンバーが住み、ハウエル氏は世界の終末が近いと説き、フリー・セックスを奨励していた。逃亡した元信者によると、ハウエル氏は15人の妻を持ち、子供たちを虐待していたという。《共同通信》