平成1508日目

平成5年2月23日(火)

1993/02/23

【日産自動車】決算見通しは290億円の「赤字」

国内の自動車販売不振から業績が悪化している日産自動車は23日、今年3月期決算の経常赤字幅が昨年11月時点の予想よりほぼ2倍に拡大し290億円になる見通しだと発表した。営業赤字も390億円に増える見通し。

同時に経営合理化策を発表し、採算の悪化している座間工場(神奈川県座間市)での乗用車生産を1995年春までに打ち切るほか、92年度末で約5万3000人いる従業員を新規採用の大幅圧縮などで96年3月までに4万8000人へと5000人削減する。設備投資も93年度は約1700億円へ圧縮する。

日産の業績が一段と悪化するのは、国内の自動車販売が想像以上に深刻なことを示しており、合理化策の推進は関連産業や地域経済へも大きなダメージとなりそうだ。《共同通信》



【卓球・石川佳純さん】誕生日

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【宮沢喜一首相】予算成立後に景気策

宮沢首相は23日午後、首相官邸で自民党の三塚政調会長と約45分にわたって会談、深刻化する景気の回復策を講じるため、93年度予算成立直後に追加的な総合景気策を打ち出す必要がある、との認識で一致した。

また具体的な対策の中身として三塚氏は住宅減税を中心とした政策減税を柱に対策を打ち出す考えを表明した。野党からの減税共同提案の中心となっている所得税減税について首相は、明確な態度を示さなかった。

首相は三塚政調会長との会談後、武藤自民党税制調査会長とも会い、党税調としての基本的な考えを聴いた。

首相は三塚氏との会談で総合景気対策本部(三塚本部長)で進めている全国の経済実態調査や産業界からのヒアリングを踏まえた検討結果についての中間教告を受けた。その上で三塚氏が「参院での予算成立前にもう一度、打ち合わせて、成立直後総合対策を発表したい」との段取りを了承した。

さらに三塚氏は景気対策として①中小企業への貸し渋りの防止や金融システムの安定化②株式市場の活性化③地価下落に伴う資産デフレ対策—などの必要性について説明。首相は党が先行して対策取りまとめを進めていくよう要請した。《共同通信》

【政界談話室】

○…自民党の梶山幹事長は23日、党本部で開かれた女性団体代表との懇談会に出席。あいさつで「私は女房を恐ろしい山の神、最大の野党と思っている」と切り出した。いぶかる出席者に梶山氏は「女房は周辺の人から話を聞いてきては食事の前に私に言う。女房の考えを聞いていれば世の中の意見は分かるは一ず」。だから国会に来ても野党は怖くない」と強引な理屈で自信を示した。佐川急便事件に早く幕引きをしたい自民党執行部だけに「証人喚問より景気対策優先」の判断は“世の中の声”と言わんばかり。

○…連合の山岸会長はこの日の全電通中央委で、同席した社会党の赤松書記長に向かって「若葉マーク(初心者)は車の流れに乗った運転が大事で、多数派形成や発言のタイミングも大切。同時にベテランドライバーは若葉マークを保護するのが道路交通法の精神だ」と、激励と苦言のあいさつ。続く民社党の米沢書記長も「社会党改革は十年待っていたつもり。きょうから始まるとは、いい加減にしてくれ。若葉マークの赤松氏だが、もう待ってくれない」と党派を超えて喝。問題発言があってもなくても、いまや野党陣営の主役は赤松氏?《共同通信》

【皇太子殿下】33歳の誕生日

皇太子さまは23日、33歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち19日、東京・元赤坂の東宮仮御所で記者会見し、小和田雅子さん(29)との結婚問題や新生活への期待を語られた。この中で皇太子さまは雅子さんを「会っていて時間を忘れるほど楽しい人」と最良のパートナーであることを強調、「(今は)人生の一つのピーク。次のピークには二人で登りたい」など、おのろけを交えながら喜びいっぱいの胸の内を明かされた。

将来の皇室像については、「外国との友好親善を深めていく上で雅子さんが培った経験は確実に生かされると思います。今まで通りの雰囲気をこのまま素直に出してもらうことが一番いいと思います」と、雅子さんへの期待の大きさを述べられた。

長かった独身生活については「充実、有意義だった。やりたいことはほぼやれた」と満足そう。婚約後のデートでの感想を「(雅子さんは)会うごとに思っていた通りの人だと思う」と笑みで表現された。

また、昨年10月3日、千葉県市川市の宮内庁新浜鴨場で行った警備抜きの“極秘デート”に話が及ぶと「全力投球と申しますか、一生かけて本当に力を入れていたことでもありますし、極めて無防備な状況だったが、価値は十分あったと思います」と述べられた。《共同通信》

皇太子さまは33歳の誕生日を迎えた23日夜、東京・元赤坂の東宮仮御所を訪れた小和田雅子さんとともに、赤坂御所に向かい、天皇、皇后両陛下主催のお祝い夕食会に出席された。夕食会には秋篠宮ご夫妻と紀宮さまも出席された。《共同通信》

【米・クリントン大統領】国連・ガリ事務総長と協議

クリントン米大統領は23日、ホワイトハウスでガリ国連事務総長とボスニア・ヘルツェゴビナ情勢などについて協議し、ボスニアのイスラム教徒を救済するため、米軍機で救援物資を投下することで合意した。

マイヤーズ大統領報道官によると、投下の開始時期など作戦の詳細は同盟国などと協議中だ。作戦は国連と密接に協力して実施され、米軍輸送機に戦闘機の護衛は付かない。米軍機がボスニアの国連防護軍の指揮下に入るかどうかは未定という。

クリントン大統領は24日にメージャー英首相と会談、ボスニア情勢について意見交換する予定で、早ければ会談後に大統領が投下作戦実施を正式に発表する。クリントン大統領は物資投下作戦について記者団に「(米軍機への)危険は極めて小さい。純粋に人道的行為であり、限定的な作戦だ」と強調した。

クリントン政権はボスニニア・ヘルツェゴビナ問題を当面する外交政策の最重要課題と位置付けており、10日にはクリストファー国務長官がバーソロミュー・ボスニア問題担当特使の任命や、停戦合意後の平和維持のための米軍投入などを柱とする新政策を発表した。米軍機による救援物資の投下は大統領自身の強い意向で実施される。

国連防護軍に派兵している英国やフランスは、物資投下はセルビア軍の攻撃を誘発することになると否定的反応を示し、ガリ事務総長も消極的だった。

しかし米側の強い説得エ作の結果、事務総長も作戦支持に回り、大統領との会談後記者団に「大統領と私の意見は完全に一致した。(作戦は)米国と国連が協調して実施される」と語った。《共同通信》

【国連】旧ユーゴの人権侵害非難

ジュネーブの欧州国連本部で開かれている国連人権委員会は23日夕(日本時間24日未明)、旧ユーゴスラビアの「人権侵害行為を非難する決議」と「女性に対する性的暴行と虐待を非難する決議」の2つを採択した。

人権侵害行為非難決議は日本など約40カ国が共同提案国となり、旧ユーゴの全当事者の人権侵害を非難。特にボスニア・ヘルツェゴビナのセルビア系勢力、およびユーゴスラビア連邦(セルビアとモンテネグロ)の指導者が人権侵害に主要な責任があることを明記している。

決議はまた、セルビア系による強制的な住民移住や、市民の抑留などを強く非難、直ちにこうした「民族浄化」をやめるよう求めた。さらに国連安保理が反人道的行為を裁くための国際戦争犯罪法廷を設置する決議を採択したことを歓迎、旧ユーゴでの人権違反を調一するためのマゾビエツキ特別人権調査官の任期を一年延長することを決めた。決議案の一部の表現に不満を抱くイスラム系諸国が修正を要求したが、投票の結果、修正提案は否決された。

女性への性的暴行非難決議は、旧ユーゴでの婦人や子供への性的暴行と虐待は戦争犯罪であると指摘、セルビア系勢力による民族浄化の手段として組織的な婦女暴行が行われていることに怒りを表明し、直ちにこうした人道法違反行為をやめるよう求めている。《共同通信》



2月23日のできごと