平成1477日目

平成5年1月23日(土)

1993/01/23

【新潟県上越市】採用に思想調査

新潟県上越市が職員の採用に当たり、受験者の思想傾向や犯罪歴を大学に照会する調査を続けていたことが23日、分かった。市は「調査を始めた時期ははっきりしないが、かなり前から」としており、昨年、大学側から抗議を受けたため、平成6年度採用からは中止するという。公務員にも保障される思想の自由、個人のプライバシーを軽視した調査が長年、慣例化されてきたわけで、市、大学双方の人権意識が問われそうだ。

同市によると平成5年度採用職員の場合、昨年7月、一次試験の上位成績者32人の在学する27大学に文書で調査を依頼。一次試験合格判定の参考にしたいとして7項目を挙げ回答するよう求めた。内容は受験者の素行、性格、出欠状況、学費のねん出方法などのほか「思想について(特に学生運動における活動状況)」「犯罪関係について(交通違反を含む)」という項目が含まれていた。これに対し17校から回答が寄せられたが、一部の大学から「内容が不穏当」とクレームが付き同市はそれ以上回答を求めるのをやめた。

調査を始めた当初は、暴力革命主義政党の党員を任用することなどを禁じた地方公務員法の「欠格条項」に照らすことが主な目的だったという。

上越市の内藤秀一市長公室長は「回答は形式的なものばかりで、(調査結果が)採否に影響したことはない」としながらも、「『思想』という表現は、欠格条項に照らすにしては範囲が広すぎ、思想・信条の自由に対する配慮が欠けていたと反省している」とし、6年度採用からは大学から推薦状を取り寄せるだけにする、という。《共同通信》



【米・クリントン大統領】ロシア・エリツィン大統領と電話会談

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クリントン米大統領は23日、就任後初めてエリツィン・ロシア大統領と電話会談し、できるだけ早期に米ロ首脳会談を開催することを確認、クリストファー米国務長官とコズイレフ・ロシア外相の間で調整を進めることで合意した。ロシア側は、両首脳が近い将来に第三国で会談することで合意した、と発表したが、マイヤーズ米大統領報道官は「会談の日時、場所は未定だ」と述べた。

クリントン大統領は、ロシア支援強化、米ロ関係促進を外交政策の柱にしており、首脳会談でエリツィン大統領との個人的信頼関係を構築したい考えだ。ただ新大統領は当面、経済再建を中心に国内問題を最優先する方針を打ち出しており、国内政治日程をにらみながら首脳会談開催時期を探っていくことになろう。

この日の電話会談はクリントン大統領からかけたもので、マイヤーズ報道官によると両首脳は30分間にわたって外交、経済問題について幅広く意見交換。クリントン大統領は、エリツイン大統領の経済改革路線に対する支持を改めて表明した。《共同通信》

【宮沢りえさん】婚約問題には答えず

大相撲の人気力士貴花田関との婚約解消が騒がれる中、仕事のため渡米していた女優の宮沢りえさんが23日午後、関係者とともにワシントン発の全日空機で成田に帰国した。

約70人の報道陣が待つ到着ゲートに出てきたりえさんは黒いトックリセーターと綿パンに赤茶色のジャケットのラフな姿。報道陣から次々に質問が出たが、貴花田関に関しては何も答えず、クリントン米大統領の話になると「すごくいい人」などと興奮気味に話した。《共同通信》

【中曽根康弘元首相】臨時憲法調査会を提案

中曽根元首相は23日午後、群馬県渋川市で講演し、国連平和維持活動(PKO)への協力に関連して「国連憲章と日本国憲法が摩擦を起こしている。どう調和させるか、国会あるいは内閣に臨時憲法調査会をつくり、臨調(臨時行政調査会)のように憲法問題についてももう一回考え直すべきだ」と提案した。

中曽根氏はまた「ソ連共産主義が崩壊して、(自社)55年体制の土台が崩れた。新しい土台づくりのための大きなスケールの政治改革をやらなければならない」と指摘、与野党の憲法論争が政界の再編成につながるとの認識を示した。

自民党内の政治改革論議に対しては、憲法論議を軸とした改革を「大きな政治改革」とした上で「小選挙区制とか、政治資金とかはその一部をやっているにすぎない。狭い意味の政治改革だ」と批判した。

持論の「首相公選制」についても憲法問題を考える手掛かりとして検討することが必要との考えを強調。党内の一部で「公選制は天皇制と矛盾する」との指摘があることには「皇国史観に影響され過ぎている人だ」と反論した。《共同通信》

【大相撲初場所14日目】曙、Vに王手

大相撲初場所14日目(23日・両国国技館)大関曙は右上手投げで大関小錦を破って2敗を守り、優勝に大きく前進した。曙と並んでいた平幕の大翔山は関脇武蔵丸に送り出されて3敗目。関脇貴花田はけ返しで関脇琴錦を下して3敗を守り、優勝と大関昇進への望みを千秋楽に持ち越した。十両は10勝4敗で蒼樹山、朝乃涛、朝乃若の三人が並んでいる。《共同通信》

【ジャンプ・葛西紀明選手】W杯今季2勝目

共同通信に入った連絡によると、ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ第1戦は23日、イタリアのプレダッツォでラージヒル9戦目を行い、葛西紀明(地崎工業)が223.2点で優勝した。葛西は1日の第7戦(ガルミッシュパルテンキルヘン=ドイツ)に次いでW杯今季2勝目で、通算3勝目。

葛西は1回目122.5メートルの最長不倒をマーク。2回目も115.5メートルで2位のフランツィ・ペテク(スロベニア)に30点以上の大差をつけた。3位には海外でのW杯初参加の葦本祐二(東洋実業)が190.8点で入り、総合得点トップのベルナー・ラトマイヤー(オーストリア)は4位。原田雅彦、西方仁也(以上雪印)東輝(ニッカ)の3選手は2回目に進めなかった。《共同通信》



1月23日のできごと