平成1460日目

平成5年1月6日(水)

1993/01/06

【皇太子さま】婚約内定報道

皇太子徳仁親王と外務事務次官小和田恒氏(60)、優美子さん(54)夫妻の長女で外務省北米二課勤務の雅子さん(29)とのご婚約が6日までに内定した。

最初の出会いから6年余、皇太子さまの思いが実った形のゴールとなった。正式には19日に開かれる予定の皇室会議(議長・宮澤首相)で決定され、早ければ5月にも皇居で「結婚の儀」が行われる。皇后さまに次いで、二代続けて民間から皇太子妃が誕生する。

雅子さんは昭和38年12月9日東京都生まれ。米ハーバード大卒業後、東大で学び62年外務省に入省。これまで外交官として主に日米貿易摩擦問題などを担当していた。雅子さんは外交官試験に合格した直後の61年10月、東宮御所(当時)で開かれたスペインのエレナ王女歓迎の音楽会で皇太子さまと初めて出会い、約1年一にわたって交際を続けた。

しかし、雅子さんの母方の祖父でチッソ相談役の江頭豊氏(84)が、有機水銀中毒・水俣病の加害者となった新日本窒素肥料(現チッソ)社長などを歴任したことなどから、一時皇太子妃の選考メンバーの中には、交際に反対の声もあった。

その後、雅子さんが英国に渡り、オックスフォード大ベリオールカレッジに研修留学(63年7月—平成2年6月)したため、交際は一時中断した。しかし雅子さんに対する皇太子さまの気持ちをくんだ宮内庁側が、平成4年春から小和田家にアプローチ。皇太子さまがスペイン、ベネズエラ、メキシコの3カ国訪問を終えた同年8月、雅子さんと皇太子さまの約5年ぶりの再会が実現した。御所などでの数回のデートや、毎日のように続いた電話での交際を経て同年12月、皇太子さまの求婚を雅子さんが承諾。雅子さんは両陛下へのあいさつも既に済まされたという。

「チッソ問題」も被害発生当時、江頭氏は日本興行銀行に在籍、その後チッソ入りしているということでクリアした。

雅子さんは両親と26歳の双子の妹礼子さん、節子さんの5人家族。恒氏の海外勤務に伴い幼少時、旧ソ連や米国に滞在。帰国後、私立田園調布雙葉学園小、中、高校に学び、高校一年の時、再渡米。ボストン近郊のベルモントハイスクールに転入し、ハーバード大に進んだ。

英語、ドイツ語、フランス語などをこなし、スキー、テニスなどスポーツも万能。外務省では昨年1月、日米両国の地球規模の協力関係を推進するための「アクションプラン(行動計画)」作成にかかわり、日米環境セミナーで竹下元首相が読み上げた基調報告の素案を作成するなど、環境問題にも精力的に取り組んだ。

この間、週刊誌などでお妃(きさき)の最有力候補に挙げられ「私は関係ないと思います」と拒否宣言とも受け取れる発言をしたこともあった。しかし、最近になって皇太子さまの熱心なアプローチが水面下で進み、雅子さんのハートを射止める形となった。

皇太子さまはご結婚の相手として「自分と価値観の「同じ人が望ましい」「だれとでも気軽に話ができ、控えめではあるが必要なときに自分の意見が言え、外国語のできる人」などと希望。平成2年夏の弟の秋篠宮さまのご結婚後も「マイペースでやっていきたい」と話されていた。

小和田家は新潟県村上市の出身で、学者や教育者、官僚、弁護士などを輩出。母優美子さんのいとこに文芸評論家の江藤淳氏がいる。《共同通信》

長かった独身生活にピリオド。皇太子さまの婚約のお相手に6日、外交官の小和田雅子さん(29)が内定した。皇室外交の担い手として申し分のないカップル。「価値観の一致する人」「料理の上手な人」と理想の女性像を語られていた皇太子さまだったが、一時はお妃選びでの難航が伝えられ、弟の秋篠宮さまのご結婚が先行した。

報道自粛の協定が結ばれるなど異例の展開となったものの、理想を貫いた6年余の交際が実を結んだ。2人を温かく見守り続けてきた天皇、皇后両陛下はじめ天皇ご一家は大きな喜びに包まれ、小和田さんの家族は、突然の協定解除に戸惑いながらも「感慨深いものがあります」と安どの表情。街では突然の朗報に祝福の声が相次いだ。《共同通信》



【第29回大学ラグビー】法大が25年ぶり3度目の優勝

ラグビーの第29回全国大学選手権最終日は6日、東京・国立競技場で決勝を行い、法大が早大に試合終了直前のトライで30-27と逆転し、第4回大会(1968年)以来25年ぶり3度目の優勝を遂げた。

準決勝で明大に快勝し勢いに乗る法大は前半から主導権を握り2トライなどで20-9とリード。後半に入ると早大のパント攻撃にリリズムを崩し、5分にはトライを許して23-27と逆転された。しかし38分、ラインアウトから一年生のロック藤原がボールをつかんで倒れ込む劇的なトライ(ゴール)を奪って勝負を決めた。

法大は15日、同競技場で社会人チャンピオン(東芝府中-神戸製鋼の勝者)と日本選手権を争う。《共同通信》

【社会党委員長選】無投票で山花貞夫氏が当選

「ポスト田辺」の社会党委員長選挙は6日夕、立候補受け付け締め切りを行い、ただ1人届け出た山花貞夫書記長(56)の無投票当選が決まった。19日の臨時党大会で第12代委員長に就任する。《共同通信》

【宮澤喜一首相】山花氏に期待感

宮澤首相は6日夕、首相官邸で報道各社のインタビューに答え、社会党の新委員長に山花貞夫書記長が決まったことについて「現実路線を推進された田辺さんの良き協力者でした。野党第一党のリーダーとして大いに活躍されることを期待しています」と述べ、山花氏にエールを送るとともに現実路線を取ることに期待感を示した。《共同通信》



1月6日のできごと