平成1461日目

1993/01/07

この日のできごと(何の日)

【宮澤喜一首相】皇太子妃決定「おめでたい」

宮澤首相は7日朝、首相官邸で記者団から皇太子妃決定の感想を求められると時折顔をほころばせながら「誠におめでたいことで喜ばしい限りです」と語った。首相は前日、米ワシントン・ポスト紙が「雅子さんがお妃に決まった、と報じたのを受けて記者から確認を求められた時は皇室会議での正式決定前とあって「知らないな」ととぼけてみせたが、この日は大々的に報じられた後だけに幾分、気を緩めた様子。

しかし皇室会議の議長を務める立場上、「大事なことですから、皇室会議の正式な決定の後に正式に申し上げたいと思っています」と相変わらずの慎重さを見せていた。《共同通信》

宮内庁は7日、皇太子さま(32)と小和田雅子さん(29)の婚約内定を受け、19日に開かれる皇室会議での「資料の作成など、急ピッチで準備作業を進めた。この会議でお二人のご婚約が正式決定し、皇居での「結婚の儀」は早ければ5月にも行われる見通しだ。宮澤首相は7日午前、皇室会議の日程について「19日より早いと私が(外遊中で)いません」と述べ、開催日に変更のないことを示唆した。

宮内庁などによると、4月には両陛下の沖縄訪問、6月には欧州訪問が予定されている。また秋では皇室会議からの期間が長過ぎるなどの理由から、5月後半をめどに日程の調整を急いでいる。このため、一般の結納に当たる「納采
の儀」などの関連儀式や、雅子さんの「お妃教育」もこれまでの慣例にとらわれ、ず、短期間に行うことを検討している。

一方、東京都目黒区の小和田邸では7日も早朝から。多数の報道陣が玄関前に詰め掛け、慌ただしい空気に包まれた。雅子さんは風邪気味ということで姿を現さなかったが午後等0時半すぎ、外務省職員を通じ「皇室会議もあり、今はあれこれ申し述べることは適切ではないと考えます」とのコメントを明らかにした。

この日は昭和天皇の命日に当たり、皇太子さまは午前、東宮仮御所を出て皇居に向かい、両陛下や他の皇族方とともに「昭和天皇祭皇霊殿の儀」に出席された。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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【小和田雅子さん】お妃報道に笑み

小和田雅子さんは6、7の両日、終日自宅に閉じこもっているが、小和田さん宅を訪れた関係者によるとお妃報道のテレビ番組を見て笑い声を上げるなどくつろいだ表情を見せている。

雅子さんは7日朝訪れた外務省職員に「寒い中、ご苦労さまです。プレスのかたがたも寒い中を来ていただいて申し訳ない」と心遣いを見せ、お妃内定のテレビの特別番組で、学校時代の友人や評論家たちが最大級の言葉で、雅子さんをほめ上げると、しきりに照れていた。スキー場の写真が画面に出ると、恥ずかしさからか、大きな声で笑っていたという。また、外務省職員が小用の際、トイレの前まで案内し「少し待ってください」と中を片付けた。

関係者は「午前中は風邪の影響もあってか、おとなしい感じを受けたが、お昼ごろからは元気になったようだ」と話すとともに、「非常に礼儀正しく女性的な人で感動した」と語っている。《共同通信》

【第72回高校ラグビー】

第72回全国高校ラグビー大会最終日は7日、東大阪市の花園ラグビー場で決勝を行い、伏見工(京都)が15-10で二連覇を狙った啓光学園(大阪第三)を破り、第60回大会(1980-81年)以来二度目の優勝を果たした。

第60回大会以来の京阪決戦となった試合は、両チームが持ち味を生かした攻撃を展開。前半は、先制トライを許した啓光学園が終了間際にモール攻撃から溝畑がトライ(ゴール)して10-5とリードした。しかし、伏見工は後半5分にPGで2点差に迫り、13分には安達が40メートルの独走トライ(ゴール)を決めて逆転。15分過ぎからの相手の猛攻を堅守でしのいで逃げ切った。啓光学園の公式戦連勝は「41」(2分け挟む)でストップした。《共同通信》

【MLB】

米大リーグのセシル・フィルダー一塁手(タイガース)は7日、同球団と総額3600万ドル(約45億円)の5年延長契約を結んだ。平均年俸720万ドル(約9億円)は、昨年12月ジャイアンツと同729万ドルで契約したバリー・ボンズに次ぐ史上2位の高給。

フィルダーは1989年に日本の阪神でプレーした後、大リーグ復帰。90、91年と本塁打、打点の二冠王、92年にもア・リーグではベーブ・ルース(レッドソックスーヤンキース)以来71年ぶりという三年連続の打点王に輝いた。《共同通信》

【社会党・山花書記長】連立政権樹立目指す

社会党の次期委員長に決まった山花書記長は7日、共同通信社のインタビューに応じ、同党の「緊急改革政権」構想に関連して、自民党の衆院単純小選挙区制案に対抗する選挙制度改革を軸に「改革・リベラル派」を結集した連立政権樹立を目指す考えを表明した。

新執行部づくりの手順については「今週いっぱいは党内のいろいろな人の知恵を借り、来週早々にも本格的な検討に入る」と、党内各派の意見も参考にしながら、早ければ11日にも新書記長など主要ポストを内定したい考えを明らかにした。

山花氏が打ち出した、自衛隊の憲法判断棚上げや「創憲」という考え方に触れた中では「憲法とらえ直しの中で護憲派の立場で参画していくということだ」と強調、「改憲路線につながる」とする党内の一部批判に反論した。

社会党が従来の連合政権構想から連立政権路線に転換したことについて、山花氏は「政治の大状況の大きな目標は自民党一党支配の現状打破だ」とした上で、「社会党が丸ごと改革派になると腹を固めるところから始め、幅広く改革・リベラル派に呼び掛ける方向が必要だ」と強調。

さらに「(通常国会での)佐川急便事件の解明、責任追及、政治腐敗防止法の提案、そして選挙制度改革という流れになる」と述べ、選挙制度改革の考え方で一致できる勢力による連立政権を志向する考えを示した。

具体的な選挙制度改革の道筋に関しては「小選挙区制反対が先にあるべきだ。その次に比例代表を中心とする(対案を提示する)。社会党は(野党)全体がばらばらにならないように努力する役割がある。わが党が“この案だ”ということで先行するのはどうか」と述べた。《共同通信》

【政界談話室】ようやく正月気分?

○…宮澤首相は7日、皇太子妃内定の報道に「誠におめでたいことで喜ばしい限りです」と祝意を表明。自民党の梶山幹事長も昼の政府与党連絡会議で「あまりにうれしくて昨夜は眠れなかった」と有頂天。首相は自民党本部で開かれた新年祝賀会でも「正月早々明るく、うれしいニュースがあり、われわれもこれにあやかり明るい年にしたい」と喜色満面だった。くすぶる佐川急便疑惑に景気低迷と暗いムードでの年越しだっただけに、皇室の慶事でようやく正月気分?

○…社会党の田辺委員長はこの日の中教委で次期委員長に決まった山花書記長を横にしてあいさつ。過去一年を振り返って「社会党の責任ある立場の者が言っても、言っただけで終わるのではいけない」と力説。続いて「次の委員長の発言の際には、みんなで理解を示し、一緒に行動する全党員の協力体制をとってもらいたい」と、新委員長を支えるよう要請した。田辺氏の委員長時代は「現実を直視した政党への脱皮」を目指したが、打つ手打つ手がすべて党内の抵抗で後退。中執メンバーも思い通りに動かなかっただけに、積もり積もった憤まんが一気に爆発。《共同通信》

【イラク】最後通告を拒否

国営イラク通信によると、イラクのアジズ副首相は7日、米英などがイラク南部の飛行禁止空域の地上に配備された地対空ミサイルを48時間以内に撤去するよう要求した最後通告を拒否、「イラク領土のどこに防空施設を配備しようとわれわれの権利だ」と強硬姿勢を示した。

カイロではフセイン政権が米軍によるミサイル施設爆撃後に「欧米の侵略」と宣伝できる政治的効果を狙って最後通告をあえて無視するとの見方も強く、限定的軍事衝突の可能性が懸念されている。

フセイン大統領の側近の一人である同副首相は最後通告を米国の新たなどう喝と非難、いかなる侵略も国際法を侵犯するものになろうと警告した。

アジズ副首相はさらに、米英などが南部のシーア派教徒を守るためとして宣言した飛行禁止空域をイラクは認めていないと指摘、イラク領空を警戒飛行することは禁じられていない、と挑戦的な姿勢を示した。《共同通信》



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