平成1447日目

平成4年12月24日(木)

1992/12/24

【社会党・田辺誠委員長】辞任表明

辞意を固めた社会党の田辺誠委員長は24日午後、党本部で開かれた緊急の三役会議と中央執行委員会で委員長辞任を正式に表明した。

東京佐川急便事件に関連して議員辞職した金丸信・前自民党副総裁との親密な関係などから、党内に「田辺体制では総選挙などは戦えない」との批判が噴出したため、任期を1年残して辞任を決断したものだ。山花書記長も辞意を表明し、執行部も総辞職する意向だ。同党は今後、委員長公選の手続きをとり、通常国会召集前の来年1月19日には臨時党大会を開いて新体制を発足させる方針で、後任委員長人事は山花氏の昇格を軸に調整が進んでいる。田辺氏の退陣は現実路線への転換が課題の社会党はもとより、与野党の政界再編の動きにも影響を与えそうだ。

全党員による委員長公選の日程は、25日の臨時中央執行委員会で決定するが、今のところ28日に機関紙「社会新報」で告示、来年1月6日に立候補受け付け・締め切り、15、16の両日投票、17日開票—となる見通しだ。

後継委員長について田辺氏は、これまでの党改革路線の推進、および世代交代の両面から、書記長として田辺体制を支えてきた山花氏の就任が望ましいとの考えを周辺に示している。山花氏側は難色を示しているが、党内最大グループの「政権構想研究会」や山花氏が所属する「新しい社会党を創る会」などが山花氏の擁立でまとまるかどうかが当面の焦点だ。

このほか、伊藤茂・副委員長、山口鶴男・前書記長らの名前が挙がっている。一方で通常国会まで時間的余裕がないことから、「新体制を早く発足させ、佐川疑惑追及の態勢を固めるべきだ」との声も強まっており、候補者一本化・投票回避のための調整工作も活発化している。《読売新聞》



【自民党・梶山静六幹事長】田辺氏辞任に戸惑い

田辺社会党委員長の辞意表明について自民党は24日、梶山幹事長が記者会見で「田辺氏は柔軟な政治姿勢の中にも筋が一本入っていて、責任政党の一翼を担う社会党への脱皮を期待していた。話し合い路線は継続されると思うが、どうなるか皆目分からない」と述べるなど、驚きと同時に戸惑いの表情を見せている。

特に、佐川急便事件に絡んで「宮沢内閣退陣」を求める社会党が田辺氏の辞任を契機に、一層の強硬路線に走り、来年の通常国会が厳しい与野党対立の場となるのは避けられないとの見通しから、早期の衆院解散・総選挙を予測する見方も出ている。《共同通信》

【韓国政府】林秀卿さんらを釈放

韓国政府は24日、89年に相次いで朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を無許可訪問して、国家保安法違反で服役中だった元韓国外大生林秀卿さんらを特別仮釈放し、文益煥牧師を懲役7年から5年に減刑した。また、セマウル運動疑惑で服役中だった、全斗煥前大統領の実弟・全敬煥と義弟・李昌錫の両氏も赦免された。

来年1月の金泳三新政権発足を控えて、盧泰愚政権が国民和解の姿勢を示した措置とみられる。また、新政権発足時にも大幅な恩赦が実施される予定で、文牧師が減刑されたのは釈放の前触れ措置といえる。

林さんは、89年6-8月、韓国の学生組織全国大学生代表者協議会(全大協)代表として訪朝し、帰国後直ちに逮捕され、懲役5年が確定。また、文牧師は、同年3月に訪朝し金日成主席と会談するなどして、懲役7年が確定、90年に刑の執行停止で釈放されたが、91年6月再収監された。

林秀卿さんは24日午後5時20分ごろ、清州市の女子刑務所を出てソウル市内の自宅に戻り、この日夜、母親の金正恩さんらと対面した。聯合通信によると、林さんは3年4か月の服役生活にも元気そうで、「人生最高のクリスマスの贈り物」と喜びを隠し切れない表情だったという。《読売新聞》

【勝鬨橋】ライトアップ

東京・中央区の隅田川にかかる勝鬨橋が24日、クリスマスイブの夜空にくっきりとライトアップされた。同橋は、中央部が開閉するユニークな橋として昭和15年に完成した。同45年を最後に開閉はストップしているが、美しい景観を改めてアピールしようと、都が約14億円かけて化粧直し、この夜からライトアップが始まった。

この日は、点灯式に合わせて120人を水上バスでの見学会に招待。緑と青に川面に浮かび上がったアーチを、船上の若いカップルたちは、寄り添ってうっとりと見入っていた。《読売新聞》



12月24日のできごと