平成2133日目

1994/11/10

この日のできごと(何の日)

【プロ野球・ゴールデングラブ賞】発表

プロ野球のセ、パ両リーグは10日、守備のベストナインに当たるゴールデングラブ賞の受賞者(表彰はトロフィーと賞金50万円)を発表した。 両リーグを通じた最多受賞は伊東、辻の西武勢と秋山(ダイエー)の8度で、秋山は8年連続。21歳のイチロー(オリックス)は、1973年の24歳の弘田(ロッテ)を抜き、パ外野手の最年少受賞記録を更新した。パで工藤(西武)はプロ13年目の初受賞。西武からは清原、佐々木を合わせて計5人が選ばれた。 セは捕手で西山(広島)が初受賞した以外は、昨年と同じ顔触れ。最優秀選手(MVP)の桑田(巨人)は5度目で、全体で最多の130票を獲得した前田智(広島)は、4年連続4度目の受賞となった。表彰式は12月7日、東京都内のホテルで行われる。 同賞はことしが23回目。選考は全国の新聞、放送、通信各社のプロ野球担当記者の記名投票で行われ、有効投票数はセ140、パ109。

先月22日に21歳になったばかりのイチローが、外野手としてパ・リーグ最年少のゴールデングラブ賞に輝いた。弘田(元ロッテ)の24歳を大きく更新したが、本人は「そうですか。(最年少とは)知らなかった」とそっけない。秋山、佐々木の名手と並んで選出されたことには「守備で評価されたのは光栄です」と喜んだものの「守りでチームに貢献したとは思っていませんでしたか」ら」と少し意外な様子だった。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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【新王子製紙春日井・黒木知宏投手】ロッテを逆指名

新王子製紙春日井の黒木知宏投手(20)が10日、プロ野球ドラフト会議を前にロッテを逆指名した。球団側とも条件面で合意しており事実上入団が確定した。

愛知県春日井市内のホテルで会見した黒木投手は「子どもの頃からの夢がかなってうれしいという気持ちです」と緊張気味に話した。黒木投手は延岡学園時代に甲子園に出場した。《共同通信》

【駒大・河原純一投手】巨人を逆指名

学生野球界を代表する右腕、駒大の河原純一投手が10日、東京都内のホテルで記者会見し、ドラフト会議に向けて巨人を逆指名、事実上の巨人入りが決まった。

5日の球団との交渉で既に入団に合意していた河原は「巨人を逆指名させていただきます」とあらためて意中の球団を公表した。指名の理由について河原は「プロだから多くのファンの前でやりたい。新人王を目指します」と抱負を口にした。《共同通信》

【大相撲九州場所】5日目

大相撲九州場所5日目(10日・福岡国際センター)大関貴ノ浪が敗れ、横綱昇進を目指す大関貴乃花が5連勝で単独トップに立った。貴乃花は大至を落ち着いてはたき込み、先場所初日から20連勝となった。横綱曙は大善の突き落としに屈して早くも2敗目。大善は初金星。貴ノ浪は小結琴錦をつかまえ切れず、引っ掛けの奇襲で初黒星を喫した。大関若乃花は小錦を引き落として4勝1敗。大関武蔵丸は三杉里を押し出して連敗を2で止めた。関脇武双山は小結魁皇に寄り切られて5連敗と元気がない。この日の結果、幕内は全勝の貴乃花を1敗で若乃花、貴ノ浪、関脇貴闘力ら5人が追う。十両は全勝者が消え陸奥北海ら4人が4勝1敗。《共同通信》

【税制改革法案】与野党が土井衆院議長のあっせん案を受諾

与党による税制改革法案の強行可決で紛糾していた国会は10日夕、土井衆院議長が①衆院税制特別委員会を11日午前にあらためて開き、補充質問と「採決の確認」を行う②同日午後2時からの衆院本会議で採決する–を柱としたあっせん案を提示、与野党ともこれを受け入れ、正常化した。

これにより、所得税減税の先行実施と、1997年4月からの消費税率5%への引き上げを内容とした税制改革法案は11日に衆院を通過、参院本会議での趣旨説明も同日に行われる運びとなった。《共同通信》

【政界談話室】

○…村山首相は10日、首相官邸の執務室前で新宿御苑から贈られた鉢植えの菊にしばし足を止め「こんなきれいな菊を見るのは初めてじゃ」と感嘆した。側近から数種類の菊をかけ合わせたものと説明され「かけ合わせた方がいいものができるね」と目を細めた。記者団から「新党も社会党だけでなく、他党とかけ合わせた方がいいのでは」と新民主連合の動向を暗に聞かれると「いや、それは違うなあ」ときっぱり否定。「自然じゃないからなあ。やはり自然の力はすごいから」とかわすのに懸命だった。

○…衆院税制改革特別委での与党の税制法案採決に反発する野党・新生党の加藤六月特別委理事はこの日、議員総会で怒り覚めやらぬ表情であいさつ。「ここで腰がふらついたら駄目になってしまう。一歩でも引いたら新党に対する夢は消えていく。社会党の中では今、大変な問題が起きつつあることは皆さんはご承知と思う」とあたかも背水の陣のような檄。だが続いて「昨日、土井議長との会談の最後に『与党の税特の理事に駄目なものは駄目と言ってくれたら、あらためてあなたを見直す』と言っておいた」と思わずにやり。《共同通信》

【皇太子同妃両殿下】オマーン国王と昼食

オマーン訪問中の皇太子ご夫妻は10日午前(日本時間同日午後)、滞在している首都マスカットを出発し南西約140キロの古都ニズワ市をヘリコプターで訪問。郊外の砂漠のロイヤルテントに滞在するカブース国王を表敬し、昼食を共にされた。続いて、飾りを付けたラクダや馬の走るレースを国王とともに見学。この後、国王は自分の牧場で育てている4歳の雌馬をご夫妻にプレゼントした。

雅子さまはヘリコプターに乗るのが初めてで、マスカットからの機中、眼下に広がるオアシスなどの景観を楽しまれたという。ニズワ市でご夫妻は、17世紀後半に建てられたニズワ城や大規模な用水施設ファラ一ジュ・ダーリスを視察された。《共同通信》



11月10日 その日のできごと(何の日)