平成1448日目

平成4年12月25日(金)

1992/12/25

【プロ野球・巨人】新人選手入団発表

巨人軍新人選手の入団発表が25日、東京・九段下のホテルグランドパレスで行われ、ドラフト1位の松井秀喜選手(18)(石川・星稜高)をはじめ、先に入団発表を済ませた長島一茂選手(ヤクルトから移籍)を除く5人の若者がプロの一員となった感激を新たにした。“松井プラス長島”人気もあって、広い会見場には約150人の報道陣が詰めかける盛況ぶり。真新しいユニホームに身を包み、長島新監督を中央にはさんで緊張気味に勢ぞろいした5選手はそれぞれ力強く抱負を語った。

5人のルーキーに囲まれて、12年ぶりに復帰の長島監督は「自分自身、三十数年前の入団時には思い切ってはたいてみせるという気持ちでいっぱいだったが、きょう5人の選手と席を共にして、先輩としても喜ばしい。春のキャンプは質量ともに厳しいものになるが、それに耐え得る体力を備えて宮崎に来てほしい」と選手に注文を付けながら激励した。

これに対し高校通算60本塁打で“怪物”と呼ばれる松井選手は「最近はサッカーや相撲に小さい子供たちの目が向いているが、そういった子たちに野球を通じて少しでも夢を与えるプレーヤーになりたい」と希望にあふれた言葉。「ユニホーム姿はけっこう似合ってると思います」と周囲を笑わせる余裕も見せた。

即戦力左腕として期待される2位指名の門奈哲寛投手(22)(日大)は「必ずペナントを取れるよう貢献する」。

また右の本格派、3位の西山一宇投手(22)(NTT四国)も「日本一はもちろん、ここぞという時に活躍できるピッチャーに」と自覚をのぞかせた。

また、4位の木村竜治投手(22)(青学大)は「同期の投手2人には負けたくない。桑田さんが目標です」とマウンド上同様、向こう気の強さを見せ、5位の村田善則捕手(18)(長崎・佐世保実高)は「自分の長所である足と同をアピールし、ナインに信頼されるキャッチャーになりたい。目標は古田さん(ヤクルト)」。

また発表に同席した正力オーナーは「心身を十分調整して功を期す、を新チームのモットーに臨む。これまでの実績を誇りに、心と体に磨きをかけてほしい」と激励した。《読売新聞》



【社会党】後継委員長問題で各派が協議

社会党は25日、田辺委員長の辞任表明を受けて党内各派が後継委員長選出問題への対応をそれぞれ協議した。この中で田辺氏の出身派閥である「水曜会」や同氏の支持母体となった「政権構想研究会」の両右派グループで、「党改革の推進と世代交代」という観点から山花書記長昇格を受け入れるとの空気が強まってきた。

また同日午後、党本部で開かれた地方ブロック代表者会議では、田辺氏の辞任を了承した上で挙党一致できる指導者を話し合いで選出することを望む意見が相次いだ。《共同通信》

【アジア太平洋懇談会】宮沢首相に提言を提出

宮沢首相の私的諮問機関「21世紀のアジア・太平洋と日本を考える懇談会」(座長・石川忠雄慶應義塾塾長)は提言をまとめ、25日午前、官邸で石川座長から首相に提出した。

提言は、アジア太平洋地域での安全保障を確保するため「体系的な安全保障協力の(同地域の)全域的な仕組み、一定の構想を持つことが重要として、新たな枠組みづくりが検討課題としている。《共同通信》

【日本列島】すっぽり寒波

冬型の気圧配置に覆われた日本列島は、25日も、北海道、東北地方の日本海側や北陸、山陰地方で雪が降り続き、文字通りのホワイトクリスマスとなった。気象庁予報部によると、25日朝までの24時間の積雪量は、青森で26、会津若松で40、富山で22センチで、宮城・栗駒、福島・只見、新潟・津南などでは軒並み1メートルを超えている。冷え込みの方も各地でこの冬一番を記録。首都圏では東京が平年より2度低い1.0度まで下がったほか、横浜で0.4度、千葉で0.9度を記録した。

一方、いよいよシーズンを迎えた各地のスキー場は、新雪を楽しむ人々でにぎわった。新潟・湯沢町のガーラ湯沢では、24日夜には85センチだった雪が、25日朝には1メートル60センチにまで積もり、約1000人のスキーヤーが白銀のゲレンデを滑降した。《読売新聞》

【PKO】補給艦が帰港

カンボジアでの国連平和維持活動(PKO)に参加していた海上自衛隊輸送補給部隊の補給艦「とわだ」(8100トン、土手義孝艦長ら乗組員135人)が、25日、広島県呉市の海上自衛隊呉基地に帰港した。同部隊の「みうら」、「おじか」の輸送艦2隻とともに約3か月間、陸上自衛隊施設大隊の後方支援に従事。自衛隊初のPKO活動という国際的な任務の一端を終えた隊員らは、全員無事に帰国した。他の2隻は26日、神奈川県の海自横須賀基地に帰港する。

「とわだ」は午後1時、海自呉音楽隊の演奏する「軍艦マーチ」に迎えられ、家族らが待つ基地Fバースに接岸した。

岸壁での帰国行事には、伊藤達二・自衛艦隊司令官や佐々木有・呉市長ら約400人が出席。土手艦長ら4人の隊員に花束が贈られ、艦長の帰国あいさつ後、家族が艦内に乗り込んで待望の再会をした。

「とわだ」は「みうら」「おじか」(ともに2000トン)とともに9月17日、PKO部隊の第一陣として施設大隊の車両などを積んで呉基地を出港。カンボジア・シアヌークビルで施設大隊への宿泊施設、食糧補給などを担当。同大隊が現地で自給活動に入ったことから今月14日、3隻ともカンボジアを出発した。《読売新聞》

【連合・山岸章会長】社会党脱党も

連合の山岸章会長は25日、東京・千代田区の全電通本部で記者団と懇談し、田辺委員長の辞任で混迷する社会党の党改革に関連して「今後の展開次第では、同志と語らい日本社会党を脱党することも辞せずだ」と述べ、改革が進展しない場合に立場の近い労組関係者らと集団で脱党することもありうるとの考えを明らかにした。

脱党に踏み切るかどうかの決断については「田辺さんの気持ちを無にしないよう、(党改革の)最後のチャレンジをする。半年ぐらいの展望だ」と語り、半年間くらい党改革の進展を見守る意向を示した。社会党内に一定の影響力を持つ山岸氏が脱党の可能性を表明したことは、今後同党内外に波紋を呼びそうだ。

山岸氏は脱党後の展開については「同志との合流、合体もあり得る」として新政治勢力への参加も想定していることも示唆した。また、次期委員長選出について、「密室の調整取引はすべきでない。ガラス張りの公選をしたほうがいい」と強く要望した。《読売新聞》



12月25日のできごと