平成2131日目

1994/11/08

この日のできごと(何の日)

【プロ野球・FA宣言】締め切り

フリーエージェント(FA)宣言は8日締め切られた。今年の有資格選手58選手のうち、これまでに16選手の権利行使が確認されている。

最終日のこの日は石毛(西武)広沢克(ヤクルト)川口(広島)が宣言。既に宣言済みの工藤(西武)金村(近鉄)山沖(オリックス)とともに他球団への移籍が濃厚となった。石毛、工藤はダイエー、広沢克は巨人入りが有力視されている。

また巨人の原、川相、岡崎、吉村の4選手はFAの権利行使をした上で残留することが明らかになった。FA制2年目の今年は宣言手続きが変わって所属球団に対し通知することになった。球団側も引き留め工作として、所属の有資格選手と早くから接触。伊東、辻、渡辺久(以上西武)長島(阪神)らは、FAの権利を行使した上で今年から認められた再契約金を受け取り残留した。巨人の4選手も含めこの再契約金制度の導入が、FA宣言選手を昨年の5選手から16選手に増やした。

今年は15日までが所属球団との占有交渉期間、16日からはその他の球団との交渉が解禁となる。この第二交渉期間は12月いっぱいまで続き、来年1月1日からは旧所属球団を含めた全球団と交渉でき、1月末日で終了する。《共同通信》

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【大相撲九州場所】3日目

大相撲九州場所3日目(8日・福岡国際センター)横綱曙と若乃花、武蔵丸の2大関が敗れる大波乱となった。曙は平幕三杉里の立ち合い、右に変わりながらの突き落としに足がついていかずに横転した。若乃花も平幕大至の変化に続く思い切って放った突き落としに不覚を取った。武蔵丸は突き放しにいって琴別府の取ったりに足を踏み越し、惜しい星を落とした。貴乃花と貴ノ浪の2大関は3連勝。関脇の武双山は大善の上手投げに屈し3連敗、今場所での大関昇進は絶望的となった。《共同通信》

【ベストスマイル賞】

美しい歯を持ち、笑顔のすてきな有名人に贈る。「ザ・ベスト・スマイル・オブ・ザ・イヤー賞」の表彰式(日本歯科医師会主催)が8日、東京都内で行われ、田中真紀子科学技術庁長官(50)とプロ野球オリックス球団のイチロー選手(21)が本年度の受賞者に選ばれた。

表彰式で田中長官は、「2人の共通点は(笑顔)というより父親から特訓を受けてきたこと」と会場を沸かせた。イチロー選手は終始緊張した様子で「入浴に合わせて一日5回歯を磨いていますが、受賞を機に年一回は歯医者に通い、さらに良いスマイルができるようなプレーを目指します」と照れながら話していた。

今年は全国の歯科医約6万人に投票はがきを郵送、笑顔が最も印象に残った有名人男女各1名を記入してもらった。次点は西田ひかるさん(タレント)と長嶋茂雄氏(プロ野球巨人監督)だった。《共同通信》

【Jリーグ】来季は現行方式で

Jリーグは8日、東京・神田の事務局で実行委員会を開き、来季のリーグ戦の方式について、いったん合意した1ステージ3回戦制を断念。今季と同様に2ステージの各2回戦制とする一方、ナビスコカップは実施しないことを決めた。

さらに、サントリーシリーズは来年3月18日開幕、7月中旬に終了とし、ニコスシリーズは8月中旬から11月末にかけて開催。年度優勝を決めるチャンピオンシップ2試合を実施するた基本日程を決め、発表した。水、土曜日の開催は変えず、3週間で5試合行う方針。いずれも15日の臨時理事会で正式承認される。

来年はジャパン・フットボールリーグ(JFL)からセレッソ大阪と柏レイソルの昇格が確定、14チームとなるため、カップ戦を廃止しても1チームの試合数は今年より実質増の年間52となる。Jリーグは10月の実行委で来季の日程を検討。現行方式ではさらに過密日程となり、プレーの質の低下が概念されるため、1ステージ3回戦制(1チーム年間39試合)とし、カップ戦を加える方針で合意した。

しかし、直後の理事会では、シリーズスポンサー2社との関係や収入の基盤となるホームゲームを最低20試合は確保したいというクラブ側の事情も指摘され実行委に差し戻されていた。《共同通信》

【社会党・久保亘書記長】さきがけ・鳩山代表幹事と会談

社会党の久保書記長と新党さきがけの鳩山代表幹事が8日昼、都内の中華料理店で約2時間会談し、今後の政界再編に関連して、両党間で政策面での意見交換を進めていくことで一致した。

久保書記長が提唱した社民リベラル勢力の結集による「第三極」の形成、「民主主義・リベラル新党」構想の具体化を模索している社会党が、政界再編に向けた他党との公式会談の第一弾として呼び掛けた。《共同通信》

【神奈川県・長洲一二知事】勇退表明

来年4月の知事選への6選不出馬の意向を固めていた長洲一二・神奈川県知事(75)は8日夕記者会見し、「5期20年は自分でも長いと思う。大きなプロジェクトにも目鼻がつき、県政のかじ取りを新しい世代に譲りたい」と今季限りで勇退する考えを正式表明した。

後継候補には、元自治官僚や副知事経験者の名前が浮上しているが、年内にも中軸与党の社会党や連合神奈川が中心になって人選を進め、自民、新・新党とも連携した一本化調整の動きが本格化する見通し。知事自身は「後の方は県民が揺さぶること」と一切言及しなかった。

長洲知事は昭和50年、社会、公明、民社、共産が推す革新統一候補として出馬し、自民推薦候補を破り初当選。2期目以降は自民の支持も受け、オール与党体制を維持して当選を重ねてきた。《共同通信》

【政界談話室】

○…新生党の羽田孜前首相は8日昼、フジテレビの人気番組「笑っていいとも」に生出演し、会場の若い女性から「つとむちゃーん」の黄色い声援を受けた。「敗戦50年のこの時期に新・新党を結成できるのはエキサイティングだ」とまずはPR。首相経験者がこんなところに来ていいんですか、と司会者のタモリから皮肉られても、普通の人を自認するだけに「首相経験者だといって特別視する方がおかしい」と反論。しかし肝心の「党名公外」のPRは最後まで触れずじまい。パフォーマンスの一環だが、果たして新・新党の「友達の輪」は?

○…自民党の森幹事長はこの日午前、役員会に出席するため国内の野党「改革」の控室前を通りかかった際、衆院税特委の町村信孝理事らが審理ボイコット戦術に出た「改革」側に、出席を再要請している場面に出くわした。町村氏が「必死で呼び込みをやっているんですよ。顔くらい見せてよと言っているんですが…」と訴えると、森氏はは声高に「まるで改革になっていないな」と批判した。居合わせた大島副幹事長も「こういうところをテレビで映せばいいんだ」と悔しがったが、「改革」側はダンマリ。《共同通信》

【米中間選挙】与党民主党が惨敗

クリントン大統領の任期前半2年半の実績が問われた米中間選挙は8日、全米50州で投票が行われ、9日未明までの開票の結果、野党共和党が8年ぶりに上院で過半数を獲得、主導権を奪還した。民主党政治に対する不信感という追い風を受け、共和党は下院でも40年ぶりに過半数を取り与野党逆転を達成。知事選でも24年ぶりに半数以上の州を押さえた。与党民主党は惨敗した。

共和党の大躍進は民主党のクリントン政権にとって大きな打撃。大統領の議会対応は一段と困難を増すばかりか、2年後の大統領再選をにらんだ戦略も見直しが迫られるのは確実。対日関係にも微妙な影響を及ぼしそうだ。《共同通信》



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