平成2130日目

1994/11/07

この日のできごと(何の日)

【プロ野球・西武】新監督に東尾修氏

西武の新監督に、元西武のエースで現野球解説者の東尾修氏(44)の就任が7日、所沢市の西武球場横のレストランで正式発表された。東尾氏は現役を引退して7シーズンぶりの現場復帰で、コーチ経験もなくいきなり監督という重責を担う。

記者会見で東尾新監督は「5連覇の後のチームを引き受けるのは責任を感じる。力むわけではないけど、慎重にやっていきたい」と語った。契約年数は明らかにされなかった。背番号は未定。

森監督勇退の後、西武は後任監督を石毛宏典内野手(38)に要請したが、同選手はこれを固辞。球団は5日夜に急きょ、東尾氏に監督就任を要請。6日に受諾の返事をもらい、この日、わずか2日後の就任発表となった。

発表に同席した仁杉球団社長は「監督の意思を尊重して、いいチームづくりをしたい。監督に最善の努力をしてほしい」と話した。

東尾新監督はすぐコーチ陣の編成に着手する。一方、球団首脳の改造も計画されており、新監督をバックアップする態勢が整えられることになる。《共同通信》

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【フィギュア・村上佳菜子さん】誕生日

【プロ野球】巨人、近鉄がトレード

近鉄・阿波野秀幸投手(30)と、巨人・香田勲男投手(29)の1対1の交換トレードが成立。7日に両球団から発表された。

近鉄は10月、不審続きで来季の構想から外れた阿波野にトレード要員であることを通告した上で、交渉を進めてきた。数球団から打診があった中で、1989年、90年に先発陣の一角としてリーグ優勝に貢献した香田を交換要員に挙げた巨人との間でまとまった。

阿波野は87年に亜大からドラフト1位で近鉄入り。胸元を突く速球と、左腕特有のシュートボールで、即戦力の期待にこたえ、1年目に15勝を挙げ新人王に輝いた。89年には最多勝のタイトルを獲得したが、ここ数年は不振が続いていた。

香田は84年に長崎・佐世保工高からドラフト2位で巨人に入団。右腕からの大きなカーブを武器に、中堅投手として活躍した。《共同通信》

【ダイエー・秋山幸二外野手】残留決定

ダイエーの秋山幸二外野手(32)は7日、福岡ドーム内の球団事務所で根本球団専務、瀬戸山球団代表、王監督と会談し、今年はフリーエージェント(FA)を宣言せず、ダイエーにとどまることを表明した。契約更改は後日行う。

約20分の会談を終えた秋山は「残留します。FAは行使してません」とすっきりした表情。会談の中で王監督から説得を受け「自分が必要だと十分感じ、自分自身、納得した」と言い、「王監督とぜひとも来年は優勝目指して頑張ろうと決めた。チームは優勝、僕はホームラン王のタイトルを目指す」と来季への決意を示した。

今季、FAの資格を得た秋山は「自分の野球人生を振り返りながら、どう生かしていくかを考え悩んでいた」と言う。そして「今回は(FAを)使う必要はない」と結論を出した。来オフに権利を行使することも可能だが、王監督は「彼の考えがあると思う。来年残るということを決意したことを評価したい」と話し、ほっとした様子だった。《共同通信》

【NEC】世界最速のスパコン販売

NECは7日、1秒間に最大1兆回の演算が可能な世界で最高速のスーパーコンピューター「SX-4シリーズ」を開発、同日から世界中で販売を始めたと発表した。同社の従来機種に比べて性能は最大約40倍、価格は約8分の1にしており、米クレイ社や国内メーカーと競り合っている政府調達分野などで巻き返しを図っていく。

上級モデルは、1秒間に20億回の演算性能を持ったCPU(中央演算処理装置)を最大512個並列に接続し、1秒間に1兆回の演算を可能にした。利用分野としては、気象予報、原子力発電の核融合、人工衛星の開発、薬品の分子設計などが考えられている。《共同通信》

【大相撲九州場所】2日目

大相撲九州場所2日目(7日・福岡国際センター)横綱、大関はそろって2連勝。しかし関脇武双山は安芸乃島に力負けして2連敗、今場所後の大関昇進は早くも苦しくなった。再起をかける横綱曙は本来の突き、押しが復活、琴別府を豪快に突き出した。4大関は、いずれも苦戦の末の白星。横綱を狙う貴乃花は、がっぷりで琴の若を攻めあぐんだが、外掛けからの寄りで決めた。《共同通信》

【政界談話室】

○…村山首相は7日昼、首相官邸で「ミス愛媛みかん」の堀川美紀さんら美女5人に囲まれて「きれいな人ばかりじゃ。身の置きどころがないな」と表情を崩しっ放し。「わしも大分でみかんを作っていたが、手を入れないと雑草がかぶってしまう」と体験を披露しながら、プレゼントされたみかんを味見。「きれいなみかんじゃ。味もいい」と感想を語り、堀川さんらを「親しみの持てる方ですね。もっと厳しい人かと思っていたのに」と感激させていた。

○…参院政治改革特別委員会はこの日、与野党理事懇談会を開いたが、肝心の政治改革法案の審議日程は決まらずじまい。上野雄文委員長は協議後、記者団に対して「今日は9日の審議入りを決めました。その後は水曜、金曜(の定例日)にやろうということです」と言うと、後は呪文のように「水曜、金曜」を繰り返すばかり。「日程を打診すると、野党には『もっと早くやれ。委員長がそんなことを言うものじゃない』と怒られるし、与党からは『時間をかけ過ぎる』と言われるし」とこぼし」た。委員長はつらいよ…。《共同通信》

【新党準備会】早期解散要求を修正

新・新党結成を目指す野党の「新党準備会」は7日、「新選挙制度の成立を待って速やかに国民の信を問うことを要求する」との今国会での早期解散要求を修正し、来年の通常国会での衆院解散を模索する方針を固めた。これは①衆院小選挙区候補者の選定、調整作業が遅れている②社会党内で新党結成をもくろむ新民主連合の動向を見守る必要がある③連立与党側との争点をつくるのに時間がかかる―との理由からだ。

「新党準備会」の執行部は「当面、何よりも12月10日の新・新党結成に全力を挙げたい」としているが、与党側からは「腰が引けている」と皮肉る声も出ている。

新党準備会の小沢一郎実行委員長は早期解散にこだわらない理由を「行政改革、経済、外交政策をもう少しはっきりさせたい」と説明し、新・新党の基本政策を詰め、与党側との対立軸を明確にして選挙に臨みたいとの考えを強調し始めた。

ただ最大の原因は小選挙区の候補者調整の遅れ。市川雄一公明党書記長は「年内に大枠の検討を終えたいが、来夏の参院選の候補者調整ともかかわりがある」と調整の難しさを認めている。「選挙は新制度による政党助成を受けてからだ」との現実的な計算も働いているようだ。

野党内部には「区割り法が通ればみんなが解散に向けて一斉に走り出す」(民社党幹部)との声も残っており、羽田孜新生党党首は遊説で区割り法成立後の早期解散、総選挙を主張し続けている。しかし解散戦略を描こうにも「敵失を待つしかない」(新生党幹部)だけに、羽田発言も「外向けの原則論」との受け止め方が大勢だ。《共同通信》

【韓国・金泳三大統領】ビジネスの訪朝許可へ

韓国の金泳三大統領は7日夕、ソウル市内での経済界会合で演説し、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)との経済協力について「南北間の経済協力を真剣に検討し、進展させる時が来た」と指摘、韓国企業が参加する「南北経済協力事業を活性化させるための段階的措置を取る」と述べた。

金大統領が、米国と北朝鮮の核問題に関するジュネーブ枠組み合意を受け、これまで規制してきたビジネスマンの訪朝や直接投資などを許可する方針に転換したことを表明したもので、近く南北経済交流が再開される見通しとなった。韓国統一院スポークスマンは同日、李洪九副首相兼統一院長官の主宰で統一関係閣僚会議を9日に開き、第一段階の南北経済協力の規制緩和措置を検討し発表する予定だと明らかにした

聯合通信によると、第一段階の緩和措置は①ビジネスマン、技術者の訪朝の委託加工活性化のための生産財の輸出②500万ドル以下の直接投資の許可ーなどが含まれているもようだ。

同通信によると、韓国政府当局者は「南北経済協力が活性化されれば、社会・文化分野の南北交流も大いに活性化されるだろう」と述べ、学術、文化、宗教などの非政治的分野の南北交流も近く許可する方針であることを示唆した。

当局者は「ジュネーブ協議の妥結で、北の核問題が新たな局面を迎えたので厳格に適用してきた南北経済協力規制を一両日中に緩和する方針だ」と述べた。

韓国政府は昨年3月、北朝鮮が核拡散防止条約(NPT)から脱退を宣言したことから、南北経済交流をほぼ全面的に禁止してきた。《共同通信》

【皇太子同妃両殿下】赤い砂漠ご訪問

サウジアラビア訪問中の皇太子さまは7日夜(日本時間8日未明)、国王の実弟サルマン・リヤド州知事主催の、晩さん会に出席された。一方、雅子さまはリヤドの日本大使公邸での女性だげのレセプションに和服姿で出られた。

これに先立ってご夫妻はリヤド郊外の「赤い砂漠」を訪れ、雄大な景色をカメラに収めるなくつろいだ表情を見せられた。

赤みを帯びた砂丘をスラックス姿で登った雅子さまは、体をすっぽり覆うサウジ女性の衣装「アバーヤ」姿で取材する日本の女性テレビスタッフに「アバーヤを着て砂漠を登るのは大変ですね」と気軽に声を掛けられた。お二人は風紋が鮮やかな砂漠に自生する植物のにおいをかぐなどつかの間の息抜きの時間を楽しまれた様子だった。《共同通信》



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