1992 平成4年10月23日(金)のできごと(何の日)

平成1385日目

平成4年10月23日(金)

1992/10/23

【天皇皇后両陛下】初の中国訪問

天皇、皇后両陛下は23日午後1時40分(日本時間同2時40分)、北京首都国際空港に到着、歴代天皇として初めて中国の地を踏まれた。

両陛下は歓迎式典、楊尚昆国家主席との会見に続き、同6時半過ぎから人民大会堂で行われた同主席主催の歓迎晩さん会に出席。陛下はこの席で「我が国が中国国民に対して多大の苦難を与えた不幸な時期がありました。これは私の深く悲しみとするところであります」とお言葉を述べられた。日本がひき起こした日中戦争についての歴史認識を明確に示し、「過去」への反省を率直に表現したもので、中国に対する天皇の初めての公式メッセージは、平成2年に韓国・盧泰愚大統領が来日した際のお言葉とほぼ同程度のものとなった。

晩さん会では冒頭、楊主席が長い友好往来の中での「不幸な一時期」という表現で戦争に触れ、「前のことを忘れず、後の戒めとすることは両国国民の根本的利益」とした上で、今回のご訪問を「善隣友好関係を新たな深まりと広がりに向けて推し進める」契機として歓迎するスピーチを行った。

これにこたえて、陛下は、わが国が遣隋使、遣唐使の時代から中国の文化を学んだ例をあげ、「深い敬意と親近感を抱いてきた」と隣国中国へのご自身の思いを披露。そうした交流の歴史の中で「我が国が中国国民に対し多大な苦難を与えた不幸な一時期がありました」と、加害者と被害者の関係をはっきりさせた形で日中戦争に言及された。さらにこれに続けて、陛下は「これは私の深く悲しみとするところであります」と、「不幸な一時期」に対する気持ちを述べられた。

過去に触れたこの個所の前段は、日本が植民地支配した韓国の大統領が来日した際の「我が国によってもたらされたこの不幸な時期に、貴国の人々が味わわれた苦しみ」と同程度まで踏み込んだ、お言葉としてはぎりぎりのものと言える。また、後段は昭和天皇訪米の際のお言葉「私が深く悲しみとする、あの不幸な戦争」に通じる表現となっている。陛下のお言葉はさらに「このような戦争を再び繰り返してはならないとの深い反省にたち」と続き、二度と過去に後戻りしない平和国家としての決意を表明。そのうえで、さまざまな分野での民間交流が育っていることを指摘し、「私の訪問が良き隣人として将来に向かって歩む契機となれば」との希望を述べられた。

晩さん会には、中国側から首席接伴団長の宋健国務委員夫妻ら、日本側からは首席随員の渡辺美智雄外相や大使館員など、両国関係者112人が出席。スピーチの後、約1時間40分の友好の宴が続いた。

これに先立ち午後4時から同大会堂東門外広場で行われた歓迎式典では、両陛下は楊主席ら中国側要人と握手を交わし、陛下は「陸、海、空軍儀仗隊の栄誉礼を受けられた。このあとの両陛下と楊主席との会見は同大会堂で約30分間行われた。《読売新聞》



【プロ野球日本シリーズ第5戦】ヤクルト7−6西武

1992年プロ野球日本シリーズ第5戦は23日、西武球場に約3万1000人の観衆を集めて行われ、ヤクルトが延長十回池山の本塁打で粘る西武を7−6で振り切り、2勝3敗として逆転優勝に望みをつないだ。

6点を追う西武は六回、打者11人を送る攻撃で一気に5得点。七回にはデストラーデの3号本塁打で6−6の同点に。試合は今シリーズ2度目の延長戦にもつれこんだ。しかしヤクルトは十回、池山が潮崎から左越え1号本塁打を放ち、伊東が西武の反撃をかわした。《共同通信》

【自民党竹下派】分裂へ加速

自民党の最大派閥である竹下派は、新会長人事をめぐる派内抗争の結果、派内対立が修復不能の状態となり、分裂の方向に向かう公算が大きくなってきた。小沢グループの有力幹部である奥田敬和運輸相が23日午前の閣議後の記者会見で、「事実上、分裂の道しかない」と述べるとともに、羽田孜蔵相と小沢一郎・元一幹事長を中心にした政策集団の旗揚げとともに、政界再編をにらんで新党結成をも視野に入れていることを明らかにした。これにより、竹下派の脈内抗争は、既に事実上の分裂状態となる中で、派閥再編、さらには政界再編につながる可能性も出てきた。

奥田氏は記者会見で、派内対立の修復は困難とした上で、派閥分裂の見通しを示すとともに、「政界再編、政治改革の起爆剤になるなら国民の理解を得られる」との考えを示した。

さらに、「新政策集団旗揚げとなれば他派閥の皆さんにも呼びかけることになり、時間と話し合いが必要だ。新政策集団になるのか、新政党作りの方向に決断するのか、まだ話し合いが必要だ」と述べ、新政策集団結成を基本としながら、新党結成も念頭に置いていることを明らかにした。

「小渕会長」選出を受けて、反小沢グループは小渕グループに衣替えし、小渕氏は同日午前、金丸信・前副総裁、竹下元首相を相次いで都内の私邸に訪ね、会長就任を報告。さらに党本部などに綿貫幹事長ら党四役を訪ねてあいさつした。

午後は党内各派の会長や幹部をあいさつ回りし、竹下派会長としての認知を求める方針だ。

これに対し、小沢グループ幹部の佐藤守良同派事務総長は、あいさつ回りに抗議、中止を要請した。

小渕グループは、27日にも竹下派総会を開き、正式に「小渕会長」を決定する方針だ。一方、小沢グループは、23日午前に都内のホテルで予定した集会を「天皇訪中の間は集会などは控える」(小沢系幹部)との理由で急きょ中止した。《読売新聞》



10月23日のできごと

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