平成1384日目

平成4年10月22日(木)

1992/10/22

【自民党竹下派】小渕恵三氏の会長就任が決定

自民党竹下派の後継会長人事をめぐり小沢系と反小沢系の激しい対立が続く中で、自民党の竹下派は22日夜の幹事会で、小渕恵三前幹事長(55)が「同派会長に適任」とした同派最高幹部会の原田憲・座長見解を支持することを決めた。

これを受け同日深夜、小沢会長代行ら3氏を除く反小沢系と中間派の5氏による最高幹部会が開かれ「小渕会長が派内の大勢」と判断、最高幹部会として小渕氏を正式に新会長に決めた。

しかし、羽田孜蔵相を推す小沢系は「原田見解の白紙撤回が話し合い再開の前提」との姿勢を崩さず、「小渕会長拒否」の徹底抗戦の姿勢を強めており、同派は事実上分裂の様相を濃くした。《共同通信》

自民党竹下派の後継会長問題は22日夜、小沢一郎・会長代行グループが欠席する中、反小沢グループが、参院、中立系のメンバーとともに最高幹部会を開き、新会長に小渕恵三・前幹事長(副会長)を決定した、と原田憲・同会座長が発表した。小沢グループは「認められず、無効」として強く反発、総会などを通じて徹底抗戦の構えで、近く新たな政策集団を結成する方針。これにより、竹下派は事実上分裂する事となった。

新会長に小渕氏を適任とする原田座長の見解をめぐり、この白紙撤回を求める小沢一郎・会長代行グループと、座長見解を尊重して早期決着を図るべきだとする反小沢グループの対立が解けない中で、参院竹下派が同日夜の幹事会で明確に小渕氏支持を打ち出したのを受け、反小沢グループが異例の形で最高幹部会を開き、局面打開を図ったもの。また、宮沢首相は同日午後、小沢グループが推している羽田孜蔵相に電話し、早期収拾に向け自重を求め仰るなど、同派の抗争は、政府も巻き込んで、激化の様相を呈している。

小渕氏は、原田氏の「小渕会長」の発表を受けて、23日午前0時過ぎ、都内のホテルで記者会見し、「推挙いただいたので、派内の融和に努め、今後とも、自民党の最も有力な責任ある会派の代表として、微力をささげたい」と、決意を表明した。

22日は、同派参院議員の集まりである「参経会」(坂野重信会長)が午前の総会で、同日中の決着を確認し、具体的な対応を坂野氏に一任。これを受け坂野氏は、最高幹部会の再開を呼び掛け、反小沢グループの小渕氏、橋本龍太郎・元蔵相(会長)、中立系の原田氏、内海英男・元国土庁長官(副会長)は応じたが、小沢グループは、あくまで、「原田見解を白紙に戻すのが前提」との姿勢を示して拒否。このため、最高幹部会は、小沢グループが欠席したまま、午後6時過ぎから、都内の同派事務所で開かれた。

同幹部会は、午後7時すぎ、いったん中断され、「参経会」は幹事会を開いて、対応を最終的に協議。激論の末、「原田座長の見解に従い、円満解決を図るべきだ」との見解をまとめ、小渕氏支持を打ち出した。参院では当初から、大勢は小渕氏支持に傾いていたが、統一した形で支持を明確にしたのは初めて。これを受け、午後10時過ぎ、坂野氏を含め、小沢グループを除いた5人で最高会議を再開して「小渕会長」を決定、同11時半、竹下派事務所で原田座長が発表した。

小沢グループでは、同グループの衆院議員36人を核に政策集団を旗揚げする方針を固めた。これは、将来の「小沢派」の母体と位置づけているもので、今後、参院側にも呼びかけ、近く50人規模で発足させたい考え。当面は政策集団の結成と並行して、竹下派総会で「小渕会長決定」の白紙撤回などを求めていく方針だ。この結果、同派は、事実上の分裂状態となった。《読売新聞》



【プロ野球日本シリーズ第4戦】西武1−0ヤクルト

1992年プロ野球日本シリーズ第4戦は22日、西武球場に約3万1000人の観衆を集めて行われ、西武が1−0でヤクルトを下して対戦成績を3勝1敗とし、3年連続8度目の日本一にあと1勝とせまった。

西武は四回、秋山の1号ソロ本塁打で1点を挙げた。制球を乱し三回途中で降板した渡辺智を鹿取が好救援し、最後は潮崎が締め、3投手のリレーでヤクルトを完封した。鹿取はシリーズ初勝利。ヤクルトは岡林が4安打、9奪三振と好投したが、クリーンアップが無安打に抑えられた。《共同通信》

【ニホンカワウソ】生息確認

絶滅が懸念されていた国の特別天然記念物ニホンカワウソの毛の交じったフンが、高知県佐賀町内で見つかり、環境庁は22日、「生息が確認された」と発表した。同庁は今後、高知県と協力して、生体の確認調査を進めていく。

ニホンカワウソは昭和61年10月、同県土佐清水市内で、ミイラ化した死体が見つかって以来、生息を確認する決め手がなく、絶滅した可能性もあるとされていた。環境庁の「日本の絶滅のおそれのある野生生物(レッドデータブック)でも、絶滅危惧種に指定されている。

環境庁は昨年度、高知県に委託して専門家による検討会を設け、目撃情報の多い同県西南部の海岸や河川沿いを中心に、12月と今年3月、緊急調査を実施した。その結果、調査員が3月10日、佐賀町でニホンカワウソのものとみられるフンの中から、魚の骨やうろことともに長さ18ミリの白っぽい一本の毛を見つけた。

この毛を高知大理学部の町田吉彦教授らが、電子顕微鏡で分析。その断面構造から、ニホンカワウソの体を覆う刺し毛と断定した。

同庁によると、フンは発見時から2、3週間前のものとみられ、毛繕いなどのため体をなめた際、口に入ったのではないかという。

このフンの見つかった地点に近い同町内では、今年1月12日に、地元の人がニホンカワウソとみられる動物を見たとの情報もある。また、今回の緊急調査では、佐賀町内での目撃を含め計5件の目撃情報とニホンカワウソのものとみられるフン10個、さらに、3か所で足跡が見つかった。

毛の発見により、同庁鳥獣保護業務室は「ニホンカワウソの生息が、科学的に確かな物証により確認された」として、生体の確認を急ぐことにしている。ニホンカワウソの生体は、54年8月、同県須崎市を流れる新荘川で写真撮影されて以来、確認されていない。《読売新聞》



10月22日のできごと