平成1271日目

平成4年7月1日(水)

1992/07/01

【山形新幹線】福島〜山形開業

東京—山形を2時間半で結ぶ山形新幹線「つばさ」が1日開業した。在来線の線路幅を広げて新幹線と直通で運転する国内初のミニ新幹線。東京—山形をこれまでより42分早い2時間27分で結び、東北新幹線区間では「やまびこ」と連結、福島—山形間は分離される。一日14往復運転されるが、東京発の一番と山形発の最終列車は「つばさ」単独で運転される。

東京—山形の料金は1万810円。福島駅で新幹線と特急を乗り継ぐこれまでより430円高いものの、航空機より1140円安くするなど、ライバルの空との戦いを意識している。《読売新聞》

新高速交通網の先駆けとして1日開業した山形新幹線「つばさ」。東京、山形駅の開業セレモニーでは、奥羽路の新時代の幕開けを祝った。秋田、青森へと整備が進む“新・新幹線網計画”の先陣を切り、地元の期待と注目を一身に集めてのスタートとなった。

東京駅東北・上越新幹線12番線ホームでは、シルバーメタリックの精かんな車体の「つばさ」が入線すると、運転士、車掌に花束が贈られ、山下勇JR東日本会長らの手でテープカット。

定刻の午前6時32分、警笛を合図にくす玉が割られ、「つばさ111号」は、拍手とファンファーレに送られ、ゆっくり山形へ向けて滑り出した。指定席は発売と同時に売り切れ。鉄道ファンに混じって、上杉家ゆかりの甲冑姿の米沢市観光PR隊や、新鋭車で故郷に一番乗りと在京山形県人会のツアーも乗り込んだ。東京・豊島区の県人会長(61)は「これで、山形も首都圏入りです」。

山形駅でも、新装の新幹線専用ホームで、出発開業式。運転士、車掌らに花束と名物サクランボが贈られ、上りつばさ112号がホームを滑り出した。途中、山形県内で停車した4駅でも、わずかな停車時間に祝賀行事が続いた。

千葉県から里帰りした娘と孫を一番列車で送り出した同市の会社員(59)は、「乗り換えもないし本当に便利。これからは孫が一緒で荷物が多くても、気楽に帰って来てくれるでしょう」と喜んでいた。

山形新幹線と東北新幹線の分割併合が行われた福島一駅では、上り初列車の「つばさ112号」と「やまびこ112号」との連結が無事完了すると、見守っていたJR関係者からは「やった」という歓声があがった。《読売新聞》



【WANDS】シングル「もっと強く抱きしめたなら」発売

【新千歳空港】新ターミナル開業

北海道の空の玄関・新千歳空港に新旅客ターミナルビルが完成、1日開業する。新千歳の混雑緩和などを狙いに、現ターミナルの北2.6キロの国有地に平成元年から工事を進めていた。総工費は約600億円。

国内初の半円形ターミナルで地下一階、地上四階(一部五階)。外周は950メートル、延べ床面積は15万3000平方メートルと東京ドーム3個分、成田空港に次ぐ規模。JRが直下に乗り入れ、札幌中心部と36分で結び、ホテルも併設された。《読売新聞》

【柔道・古賀稔彦選手】バルセロナ五輪日本選手団主将に選出

日本オリンピック委員会(JOC)は1日、バルセロナ五輪日本選手団の主将に柔道の古賀稔彦(24)、旗手にバレーボールの中田久美(26)を決め、発表した。

主将は金メダルが有望視される選手の中から人選され、71キロ級世界選手権二連覇の古賀が選ばれた。《共同通信》

【自民党・小沢一郎元幹事長】改選議席の過半数確保も

自民党の小沢一郎・元幹事長(竹下派会長代行)は1日午前、都内で行われた日本外国特派員協会の記者会見で、参院選での自民党の獲得議席について、「今のままの政治状況が変わらないなら、改選議席の過半数(64議席)はいくと思う」との見通しを明らかにした。また、小沢氏は「単なる数合わせは意味がないが、政界の再編成は必要だし、そういう流れになると思う」と述べ、参院選での勝敗にかかわりなく、基本政策の一致に基づく政界再編を追求していく姿勢を強調した。

一方、北方領土問題について、小沢氏は「エリツィン・ロシア大統領は北方領土の主権を認めるとか、返還するとかの決断はできないだろう」と述べ、9月に同大統領が来日しても、この問題で大きな進展は望めないとの見方を示した。《読売新聞》

【宮沢喜一首相】米・ブッシュ大統領と会談

訪米中の宮沢首相は1日午後(日本時間2日未明)、ブッシュ米大統領とまずホワイトハウスで、その後ワシントン郊外のキャンプデービッドの大統領山荘で、合わせて約2時間半会談した。

会談の中で大統領は、北方領土問題で日本を全面的に支援していく意向を表明。日本の国連安保理常任理事国入りに対しても基本的に支持する考えを示した。経済問題では、首相が、内需拡大のため、大型補正予算編成の用意を表明、大統領も一応、評価した。

ホワイトハウスでの会談後、両首脳はプレスリマークス(新聞発表)を読み上げた。大統領は、この中でとくに自動車、同部品、半導体の三分野に具体的に言及、日本に対し一層の市場開放努力を求め、この問題をめぐり対日不満が依然強いことをうかがわせた。

一連の会談で宮沢首相は北方領土問題について、「この問題は先進七か国(G7)の理解が深まっているが、米国が引っ張っていってくれることが大事だ」と述べた。これに対し、ブッシュ大統領は「日本の助けになることは何でもする」と語るとともに、先に行われた米ロ首脳会談でエリツィン・ロシア大統領に、「日本を支持する米国の立場には確固たるものがある。この問題の解決に取り組むことがロシアの利益になる」と述べたことを明らかにした。

サミットに向けたマクロ経済政策面での協調では、大統領が、成長重視政策が重要議題になるとの認識を示し、「(日本の成長は)先進七か国全体、世界経済にとって意味がある」と日本の内需拡大策に強い期待を表明した。

宮沢首相は公共事業の前倒し執行などのこれまでの景気刺激策を説明したうえで、「これが十分でない場合はさらに追加的な措置をとりたい」と述ベ、大型補正予算の編成を柱とする追加の景気対策をとる意向を伝えた。

さらに内需主導による年率3.5%の実質成長を目指した新経済五か年計画の概要を説明し、ブッシュ大統領も日本の取り組みを歓迎した。《読売新聞》



7月1日のできごと