平成1120日目

平成4年2月1日(土)

1992/02/01

【大相撲・千代の富士】断髪式

大相撲から初めての国民栄誉賞受賞に輝き、史上最多の通算1045勝など数々の大記録を樹立して昨年夏場所で引退した横綱千代の富士(36)の引退、年寄「陣幕」襲名披露花相撲が1日、東京・両国国技館で行われた。

花相撲では珍しく超満員となった館内の約1万1000人のファンが力士・千代の富士との別れを惜しみ、陣幕親方の新しい相撲人生の門出を祝った。

千代の富士は昭和45年秋場所初土俵。小型、軽量のハンディを恵まれた瞬発力で補い、左前まわしを取っての速攻と豪快な投げを武器に昭和56年名古屋場所後、58人目の横綱に昇進。昨年夏場所を最後に土俵を去るまで足掛け11年、59場所横綱を務めて大相撲の屋台骨を支え続けた。

通算、全勝7回を含む優勝31回、53連勝などを記録、度重なるけがを闘志で克服しての大記録達成に“鉄人横綱”の異名も送られた。

断髪式では俳優の加山雄三さん、プロゴルファーの尾崎三兄弟など370人余りがはさみを入れ、最後に師匠の九重親方(元横綱北の富士)が大銀杏を切り落とすと現役時代は強気で知られた“ウルフ”もこみ上げるものをこらえ切れず、何度も目頭をぬぐっていた。《共同通信》



【首都圏】大雪

台風並みに発達した低気圧がもたらした関東、甲信地方などの雪は、1日朝まで降り続き、午前7時に東京で17センチの積雪を記録するなど、6年ぶりの大雪となった。このため、首都圏を中心に道路、鉄道はマヒ状態となり、羽田空港も午前10時前後まで全面閉鎖されるなど、週末の交通網が大混乱した。

また、この日一斉に始まった東京、神奈川などの私立中学の入試も、試験を延期したり、試験開始時間を繰り下げたりする影響を受けたほか、千葉、神奈川、茨城県などで計8万6000世帯が、同日未明から停電した。《読売新聞》

【日朝交渉】「慰安婦」で公式謝罪

日本と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)との第6回国交正常化交渉は1日、北京の北朝鮮大使館で三日目の会談を行い、日本側は従軍慰安婦問題について、宮沢首相の「おわびと反省」発言を紹介し、「これは朝鮮半島すべての慰安婦の方々に対するものだ」と日本政府としての謝罪の意思を正式に伝えた。

一方、核査察の完全履行を迫ったのに対し、北朝鮮側は日本のプルトニウムの貯蔵実態に触れて「核の脅威は(むしろ)日本から来ている」と反論した。

日本の植民地時代の被害補償など経済問題は、今回も双方の主張が対立したまま物別れとなった。交渉は同日午後の会談で三日間の交渉を終了し、次回は3月末に北京で開かれる。《共同通信》

【共和汚職事件】阿部文男代議士を起訴

北海道の開発事業をめぐる「共和汚職事件」で、東京地検特捜部は1日午後、拘置中の元北海道沖縄開発庁長官・阿部文男代議士(69)を受託収賄罪で東京地裁に起訴、共和のA・元副社長(48)(詐欺罪で公判中)を贈賄罪で追起訴した。

阿部代議士は取り調べに対し、現金の趣旨など容疑の核心を否認していたが、特捜部では、長官在任中に共和から受け取った現金8000万円が、共和のリゾート開発構想やドーム建設の受注に絡み請託を受け承諾したことへのわいろと認定した。今後、政治資金規正法違反など余罪の立件の可否について、捜査を継続する。

同代議士の起訴は、国会審議に大きな影響を与えるのは確実で、政治改革論議にも拍車がかかりそうだ。《読売新聞》

【キャンプデービッド宣言】調印

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ブッシュ米大統領とエリツィン・ロシア大統領は1日、米メリーランド州キャンプデービッドの米大統領山荘で会談、両国は互いに相手を仮想敵国と見なさず友好関係に入る、と明言した「キャンプデービッド宣言」に調印した。

宣言は新しい両国関係について「新たな同盟」との表現も用いながら「友好協力関係」の樹立を宣言した。記者会見した両首脳はともに「歴史的会談」と高く評価した。

ブッシュ大統領は会談後の記者会見で、「両国は政治、経済の面で互いに密接に協力していく」と述べ、年内の相互公式訪問で合意したことも明らかにした。エリツィン大統領が前半に訪米し、後半にブッシュ大統領がモスクワを訪れる。《共同通信》



2月1日のできごと