平成1119日目

平成4年1月31日(金)

1992/01/31

【福島県いわき市】書店が「万引ビデオ」発売

福島県いわき市内の書店が、店内の防犯テレビカメラで少年の万引き現場をビデオに撮り、販売していた。ことが31日明らかになり、いわき市教育委員会が調査に乗り出した。また、いわき中央署は同日、青少年保護の観点からこの書店の店主にビデオ販売を自粛するよう申し入れた。

このビデオは、書店に設置された万引き防止用カメラに実際に写った少年の万引き現場を修整を加えずそのまま録画したもので、少年の顔などがはっきりと写っている。同書店は、店内に「ザ・万引き実録画、犯人はあなたの近くに」と手書きしたポスターを張り出し、ビデオを一本280円で販売していた。

同書店は「金もうけのためではなく、中学生らによる万引きがあまりにひどく起こることに耐えかねてのことだ」と説明している。

いわき市の飯島護教育長は「確かに万引きはよくないが、学校に連絡してもらえれば指導を強めることもできる。ビデオでは個人の特定ができ、少年たちの将来にかかわるので心配だ」と話している。《読売新聞》



【宮沢喜一首相】安保理サミットで演説

宮沢喜一
https://www.kantei.go.jp/

宮沢首相は31日午後、ニューヨークの国連本部で開かれる国連安全保障理事国首脳会議(安保理サミット)で約15分間演説した。

この中でポスト冷戦の新世界秩序づくりに向け平和の創造・維持機能など国連の役割強化の必要性を強調し、「国連平和維持活動(PKO)の成立に関する協議体制の確立」など4項目を提案した。《共同通信》

【宮沢喜一首相】ロシア・エリツィン大統領と会談

宮沢首相は31日夕、安保理サミット終了後、国連本部内でエリツィン・ロシア大統領と初めての日本・ロシア首脳会談を約1時間行った。

この中で両首脳は、エリツィン大統領の9月中旬の日本訪問で合意した。具体的日程は今後事務レベルで詰める。

同時に大統領は「9月訪日までに領土問題を含め平和条約のすべての準備のための検討を開始したい」と述べ、訪日までに日本・ロシア間で領土問題解決に向けた道筋を探るとの意向を示し、首相も同意した。《共同通信》

【日朝交渉】議論は平行線

日本と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)との第6回国交正常化交渉二日目の会談が31日午前と午後の2回、北京の日本大使館で開かれ、国交樹立の際に日朝間で交わされる「共同文書」について意見交換した。

日本側は、正常化の4原則として(1)主権尊重(2)相互不可侵(3)内政不干渉(4)紛争の武力による解決ではなく平和的手段による解決—を提案した。正常化に際しての基本原則を提示したのは初めて。

その上で日本側は、北朝鮮側の主張する「支配権追求禁止」条項は不必要との考えを示したが、北朝鮮側は文書への盛り込みを求め、二日間にわたった基本問題の議論は平行線に終わった。《共同通信》

【シャープ】家庭用ハイビジョンテレビ発表

シャープは31日、静止画以外はハイビジョン本来の高画質を維持しつつ、価格を100万円と現在の4分の1程度に抑えた「家庭用」ハイビジョンテレビを4月10日から発売すると発表した。

ハイビジョン普及に向けての最大の障害とされていたテレビ価格の大幅引き下げの実現は、家電業界に大きな反響を呼びそうだ。《共同通信》

【竹下登元首相】衆参同日選を否定

スイス訪問中の竹下元首相は31日昼(日本時間31日夜)、ダボス市内のホテルで同行記者団と懇談し、当面の政局や政治課題について見解を明らかにした。

衆参同日選挙の可能性について、「ないと思う。(衆院解散自体を)占うことがおかしい」と述べ、参院選が単独で行われるとともに、それ以前の衆院選の可能性を否定した。

宮沢政権については「政権を支える」と強調した上で、先のブッシュ米大統領との日米首脳会談について、「東京宣言は見事なものだ。(宮沢首相は)言うべきことは言い、対応すべきこたいとは対応した」と述べた。

また、首相の置かれた政治環境について、「金丸副総裁、梶山静六国会対策委員長が就任し、首相自身が名実ともに(竹下派に)任せたことで、本業(の首相)に徹する環境整備に役立った」と説明した。

竹下氏は、来年度予算案での防衛費削減問題について「なるほどといううなずかせる修正は難しい」と、四年度予算での防衛費削減は困難との見方を示した。《読売新聞》



1月31日のできごと