平成1109日目

平成4年1月21日(火)

1992/01/21

【宮沢喜一首相】議員逮捕を謝罪

1月22日の党大会を前に、自民党は21日、党本部で全国幹事長会議を開いた。地方県連の代表は共和リゾート汚職事件は今夏の参院選に大きな影響を与えるとの懸念を示し、逮捕された阿部文男元北海道、沖縄官房長官に対し議員辞職を含むき然とした対応を求めた。

宮沢総裁(首相)はあいさつで「同僚議員が逮捕されたことは誠に残念だ。前線で党勢拡張する上で皆さんが難しい思いをしていると思うと、相済まない気がする」と阿部議員の逮捕を謝罪。「心を引き締めて政治改革を実行し、国民の政治に対する信頼を回復したい」と政治改革に取り組む決意を強調した。《共同通信》



【日本ごはん党】嵐山光三郎さんらが結成

消費者のコメ離れに歯止めを掛けようと、ご飯好きの作家らが発起人となって「日本ごはん党」の結成式が21日、東京・銀座の「お米ギャラリー銀座」で行われた。発起人は党首で作家の嵐山光三郎さんをはじめ、副党首のテレビキャスター見城美枝子さん、落語家の林家こん平師匠、タレントの岸ユキさんら自称”ご飯好き”の有名人20人以上が名を連ねた。《共同通信》

【大相撲初場所10日目】曙、貴、トップを快走

大相撲初場所10日目(21日・両国国技館)曙、貴花田が1敗を守り、3日間トップを並走。曙は威力ある突っ張りで久島海を圧倒、貴花田は1分を超す力相撲で武蔵丸を退けた。琴の若取り直しの末、栃乃和歌に敗れたため、2敗は貴ノ浪ただ一人になった。霧島が貴闘力に敗れて4敗となり、3敗は小錦と琴の若の二人。《読売新聞》

体重で38キロも重い武蔵丸に真っ向勝負で臨んだ貫花田。1分13秒の長い相撲で、攻め続けたのも貴花田だった。

互いに一度ずつ突っかけ、三度目に立った一番は、まず武蔵丸が突き立てた。しかし、回り込んで突き返してからは貴花田が攻勢一方。逆に相手を土俵際に押し込み、引き技。さらに腕をたぐって崩し、頭をつけての再三の寄りと攻めに攻めた。武蔵丸も重い腰でこれを残すが、両まわしを引きつけての五度目の寄りに、根負けしたように土俵を割った。

大いちょうを乱し、引き揚げてきた貴花田は「重かった」と激戦を振り返ったが、表情には満足感があふれていた。

今場所は土俵際の逆転勝ちが多い。体の柔らかさ、足腰の強さの証明でもあるが、同じ1敗の曙の攻め一方の強さに比べて、見劣りしたことも否めなかった。だが、そんな評価を覆すに十分な相撲だったからだろう。

初土俵から四年足らず。初日から連勝した昨年春場所に次ぐ二度目の優勝争い。気がかりは、終盤戦の気持ちの持ち方だが、貫花田は「うまく行けばいいけど、負けたら負けたで仕方ない」。周囲の大きな期待をよそに、気負いが感じられない。《読売新聞》

【渡辺美智雄外相】米副大統領と会談

渡辺美智選外相は21日朝(日本時間21日夜)、ワシントン市内の副大統領公邸で、ダン・クエール米副大統領と朝食を共にしながら会談、新多角的資易交渉(ウルグアイ・ラウンド)、中東情勢などについて意見を交換した。

この中で、クエール副大統頃は桜内義雄衆院議長の米労働者批判発言、宮沢首相の自動車問題発言を取り上げ、「渡辺外相は米滞在中、いろんな質問を受けるだろうが、気の毒だ」と述べ、発言の真意をただした。

これに対し、渡辺外相は「桜内発言は日本人の一般的考え方を示したものではないと思う。米国経済が早急に回復することを願っている」と説明した。《読売新聞》

【渡辺美智雄外相】米国務長官らと会談

訪米中の渡辺美智雄外相は21日午後(日本時間22日朝)、ジェームズ・ベーカー国務長官、ディック・チェイニー国防長官とそれぞれ会談し、対CIS(独立国家共同体)支援、朝鮮半島や中東問題、日米安全保障などについて意見交換した。

べーカー長官との会談では、22日からワシントンで開かれる「対旧ソ連支援調整国際会議」、28日からモスクワで開かれる「中東地域の諸問題に関する多国間会議」の成功に向け、日米が協力していくことで一致。特に、渡辺外相は①モスクワでの中東会議で運営委員会が設置されれば、日本での同委開催を含めて協力したい②中東地域の環境問題に指導的役割を果たしていく―との意向を表明、ベーカー長官も、こうした姿勢を歓迎した。

ベーカー、チェイニー両長官との会談では、チェイニー長官が、22日に行われるアーノルド・カンター米国務次官と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金容淳朝鮮労働党書記との会談に触れ、「言葉ではなく実行で、北朝鮮が核開発を断念することを見届けたい」と述べるなど、北朝鮮の核開発断念に向け日米が協力していくことを確認した。

渡辺・ベーカー会談は約一時間余、国務省で行われ、ベーカー長官は対CIS支援について、「新しく生まれつつある民主主義国家が成功していくことが非常に必要だと思っており、その意味で今回の対旧ソ連支援会議を重視している」と述べ、協力を要請した。《読売新聞》

【桜内義雄衆院議長】友人として善意の発言

桜内義達衆院議長は21日、先に地元の島根県益田市で行った対米批判発言について「誤解を受けるような、説明が不十分な言い回しがあり、あたかも米国の労重者に対する誹謗中傷と受け取られたことは極めて遺憾である」などとするコメントを発表した。

この中で桜内議長は「報道されているような『米国は日本の下請け』とか『米国労働者は三割くらいは文字も読めない』などといった趣旨の発言はしていない」として、報道された発言内容の一部を否定。そのうえで発言の真意について、「日本市場で米国製品が売れないのは日本市場の閉鎖性に原因があるといった一方的な議論に対する一般国民の懸念を踏まえて、政治家として米国が労働力の質の向上等競争力強化を行い、日本とともに米国経済を世界で最も競争力のあるものとしたいとの願いを込めた、友人としての善意による発言である」と釈明した。《読売新聞》

【自民党・小沢一郎元幹事長】退院

自民党の小沢一郎・元幹事長(竹下派会長代行)は21日夕、狭心症治療後の検査で入院していた東京・千駄木の日本医科大付属病院を退院した。

小沢氏は退院直後、記者団の質問に答え、金丸副総裁や梶山静六国会対策委員長の就任で、竹下派が党運営や国会対策の前面に立ったことについて「皆が一緒になって、難局を乗り切らないといけない。第一義的にはおのおのが担当部署で全力を尽くし、副総裁になった会長を支えていくことに尽きる」と述べた。《読売新聞》



1月21日のできごと