平成964日目

平成3年8月29日(木)

1991/08/29

【衆院特別委】野村証券元会長、日興証券元社長を証人喚問

証券会社による大口顧客への損失補てん、暴力団関係者との不明朗な取引など一連の証券不祥事をめぐる証人喚問が、29日午前10時から衆院証券・金融特別委員会(大野明委員長)で始まった。

午前は、証券業界最大手である野村証券の田淵節也前会長が証言台に立ち、約2時間半、損失補てんの経緯や暴力団とのかかわりなどについて証言した。

田淵氏は損失補てんの経緯について、野村証券は会社ぐるみの補てんの実行を専務会で決定していた事実を明らかにしたほか、広域暴力団稲川会の石井進前会長との取引は、野村証券に出入りしていた総会屋の紹介で始まったことなどを証言した。

焦点の東京急行電鉄株の同証券による集中売買に関しては、「株価操縦の疑いはない」と疑惑を否定した。午後1時からは、岩崎琢弥・日興証券前社長が証言に立った。《読売新聞》

【吹田愰自治相】「政治改革ダメなら解散を」

海部内閣の政治改革担当閣僚である吹田愰自治相が29日、海部首相に対し、衆院解散論まで持ち出して、政治改革実現に首相がリーダーシップを発揮するよう直訴した。

吹田氏と首相との会談は約40分間。この中で吹田氏は、社会党の政治改革案を説明したあと、自民党内の改革反対の動きを取り上げ「けしからん。海部首相は自民党総裁でもあるのだから、党内をきちんとまとめてほしい」と要請。さらに「それがダメなら(衆院を解散して)国民に信を問うべきだ。(選挙に)負けたらわれわれが辞めればいい」と強い調子で迫った。どうやら、政治改革関連法案の審議が一向に始まらないのにいらだちを抑え切れなかったようだ。

吹田氏によると、「政治改革解散」に、首相も「そういう方法もあるな」と述べたという。

もっとも、会談後、記者団が発言の真意をたずねると、首相は「エーツ。(解散論は)関係ない。今は解散なんてないよ。自治相は冗談を言ったのではないか。とにかく、法案を通すために一心不乱にやろうと言ったんだ」と懸命に否定。《読売新聞》

【自民党・金丸信元副総理】政治改革の火消すな

自民党竹下派の金丸信会長(元副総理)は29日夜、都内の料理屋で開かれた愛知和男環境庁長官の就任を祝うとの名目の同派議員の会合に出席し、「派内だけでなく党内の結束が大事だ。政治改革は竹下内閣当時の公約。その火を消してはならない」と述べた。

会合には小宮山重四郎・元郵政相、戸井田三郎・元厚相ら計11人が出席、総裁選に向け、同派が一致結束することを確認した。

田村元・前衆院議長が七日夜、都内の料理屋に同派議員14人を集めた会合では、派閥運営方法に不満が出されたことから、派内の不協和音を解消する狙いもあったものとみられる。《読売新聞》



8月29日のできごと