平成965日目

1991/08/30

この日のできごと(何の日)

【自民党・渡辺美智雄元政調会長】「タブーに挑戦」

「我々はタブーに挑戦する」―。自民党の渡辺美智雄・元政調会長は30日夜、岐阜市内での講演で、「日本は悪平等だ」などと発言、現行憲法の解釈に疑問を投げかけた。

渡辺氏は、まず国連平和維持活動(PKO)協力に関する政府案の中で、我が国が独自に参加部隊を撤収できるとの原則を設けていることについて、「トラブルがあれば、すぐ逃げようという案だ。開いた口がふさがらない」と批判。「憲法、憲法と言って世界に協力しない。日本だけ特殊な憲法を持っています、というのでは世界に通じるはずはない」と指摘、現行憲法を柔軟に解釈することで国際社会に積極的に貢献すべきだとの見解を示した。

さらに現行憲法の問題点として、「人権を尊重するといっても程度問題だ。悪平等はよくない」などと指摘。具体的に、「親不孝をしても相続権は皆同じであるのはおかしい」と、民法の均分相続のあり方などに疑問を投げかけた。

そのうえで、渡辺氏は「解釈でやれるのか、見直さなくてはならないのか、勉強しなければならない。不磨の大典ではないのだから」と述べ、平等のあり方をはじめ、憲法について国民的論議の必要性を強調した。《読売新聞》

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【西武鉄道】運転士が飲酒運転

30日午後6時50分ごろ、東京都杉並区上井草の西武新宿線上井草駅で、拝島発新宿行き普通電車(8両編成)がホームを20ー30メートル行き過ぎて停車、バックして停止位置に戻る事故があった。乗客らにけが人はなかった。荻窪署の調べに対し、運転士(36)は「少し酒を飲んでいた」と話したことから飲酒の程度や状況などを詳しく調べている。《共同通信》

【全日空734便】長野上空でパネル脱落

30日午後0時45分ごろ、長野県・八ヶ岳上空約1万メートルを飛行中の仙台発大阪行き全日空734便ボーイング767(乗員7人、乗客164人)の右側主脚近くから「ドーン」という音がし、直後に操縦席の操作パネルに空調用ダクトの空気漏れを示す非常警告灯が点灯した。

同機は客室内の与圧のコントロールができなくなったため、高度を約3900メートルまで下げ、午後1時5分に大阪空港に緊急着陸を要請、同18分に無事着陸した。乗員、乗客にけがはなかった。

全日空などで機体を点検したところ、右主翼の付け根部分のプラスチック製胴体パネル(縦約1.5メートル、横約3メートル)が一部を残して壊れ落ち、空調ダクトなどが露出していた。《共同通信》

【自民党・金丸信元副総理】「国会承認」明記支持

自民党竹下派会長の金丸信・元副総理は30日、国会近くの同氏の事務所で、国連平和維持活動(PKO)協力のための新組織作りに伴う自衛隊の平和維持軍(PKF)参加問題について、説明に訪れた小渕幹事長に対し、「シビリアン・コントロール(文民統制)が大切だ。国会承認も重要なことだ」と述べた。

これは、歯止め策としての国会承認をPKO法案に明記することが望ましいとの考えを明らかにしたものだ。《読売新聞》

【社会党・村山富市国会対策委員長】税制協再開を要求へ

社会党の村山富市国会対策委員長は、30日の記者会見で、4月の与野党の税制問題等両院合同協議会(税制協、会長・小渕自民党幹事長)で結論を先送りにした食料品の消費税非課税問題について「先の税制協では、10月をメドに決着をつけることになっている。国民に対する約束だ」と述べ、税制協の再開を求める考えを明らかにした。《読売新聞》

【坂本三十次官房長官】国家公務員給与改善年内実施に前向き

坂本三十次官房長官は30日の衆院内閣委員会で、「今年度の人事院勧告実施時期について、年内に国家公務員給与法改正案を国会提出し、4月からのベア分を年内支給することに前向きの姿勢を示した。和田一仁氏(民社)の質問に答えた。《読売新聞》



8月30日 その日のできごと(何の日)